「海外旅行をよくするためSIMフリー端末が欲しい、でも契約についてわからないことが多い・・・。」
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
海外に行くならSIMフリー端末が視野に入るわけですが、端末は多数の種類が売られていますし、今までキャリアで契約していた人にとって、格安SIMのシステムもわかりにくいです。
そんな方でも4つの疑問を解消させる方法があります。
格安SIMの相談先、海外で使うSIMフリー端末のこと、キャリアの解約について、格安SIMはなぜ安いのか、を解説しますので参考にしてみてください。
海外でSIMフリー端末を使うということは、日本でもSIMフリー端末を使い続けることになるため、事前に情報を得ておくことをおススメします。
なぜなら、格安SIMは自分で情報収集をしなければならずわかりにくいことと、キャリアの解約で違約金が生じる可能性があるからです。
できるだけ損をしない方法を調べて、最適な時期にSIMフリー端末の契約を済ませましょう。
SIMフリー契約前の疑問4選
- どこに行けば相談できるのか?
- 海外のSIMフリースマホは使えるか?
- キャリアはいつ解約するとお得か?
- 格安SIMはなぜ安いのか?
最初にこれら4つの疑問点を解消していきましょう。
1・どこに行けば相談できるのか?
今までキャリアを利用してきた人にとって、キャリアでは店舗が複数ありますから、困ったらスタッフに聞くことができました。
しかし、格安SIMではそういうわけにはいきませんから、「どこに行けば相談できる?」となってしまいます。
相談は複数の対処方法がありますから、好みの方法を選んでください。
キャリアに行きSIMのみで契約する
キャリアは端末の持ち込みをすることができます。
SIMフリー端末を海外用に購入しても、日本でキャリアに行き、SIMのみの契約でも構いません。
もちろんキャリアとの契約となるため、月々の費用は高くなりますが、その代わりキャリアとの契約のため、いつでも店舗で相談しやすいメリットがあります。
ヨドバシなど家電量販店に行く
格安SIMはほとんどの業者で店舗を構えておらず、相談するお店がありません。
その代わり、ヨドバシなどの家電量販店でSIMカードの販売をしているところもあります。
ヨドバシのスタッフにある程度のことは聞くことができますから、疑問点があるなら聞いてしまいましょう。
ヨドバシでは自社の格安SIMを提供しており、「WIRELESS GATE SIM」というサービスも選ぶことができます。
月額480円で容量制限なし、SMSつきでも月額630円と格安なことから人気です。
ワイモバイルに行く
キャリアのような店舗が必要であれば、ワイモバイルがおススメです。
格安SIMのなかでも店舗数が多く、スタッフの対応が得られて、端末も一緒に買うことができます。
どちらかというとキャリアのような形に近く、料金も通常の格安SIMと比べて高めに設定されているのが特徴です。
ほかにも楽天モバイル、UQモバイルmineo、イオンモバイルでも店舗が設けられています。
店舗数の数でいえばワイモバイルが一番で、店舗の運営費が月額料金に上乗せされていると考えておいてください。
2・海外のSIMフリースマホは使えるか
海外旅行でSIMフリースマホを使う場合、海外で売られている端末を選ぶという方法もあります。
しかし、日本で使う場合は注意が必要です。
技適のチェックが必要
海外のSIMフリースマホを海外で使うことができても、日本では技適が得られているか確認する必要があります。
技適がなければ電波法に違反したこととなり、逮捕されることもあるのです。
海外スマホは以前規制があって、技適を得ていないスマホも多くありました。
今はHuawei、ZenFone、iPhone7などで技適を得ている海外スマホも登場しているため、格安スマホを購入することができます。
海外スマホを購入する場合は、必ず公式サイトで技適を得ているかチェックしてから購入してください。
3・キャリアはいつ解約するとお得か?
海外旅行用にSIMフリー端末を購入するなら、日本で契約しているキャリアをどうするか考えなければなりません。
キャリアは2年契約が多く、途中で解約すると違約金が発生するため注意が必要です。
auなら月末に解約すれば月の料金がかからない
画像出典:https://www.au.com/mobile/charge/charge-discount/daredemo-wari/
2年契約をしている場合、いつ解約月に当たるのか調べなければなりません。
加入日から翌月までを1か月とし、2年目の1か月と2か月目で解約すると、解約料がかからないようになっています。
それ以外では契約解除料が9,500円かかるため注意が必要です。
auの解約日は「1日に解約」というルールがありました。
つまり2年契約終了の1か月目または2か月目の「1日ついたち」に解約すると、その月は料金がかからないシステムです。
2016年よりこのルールはなくなり、月末に解約を申し込むと、次の月は費用がかからないようかわりました。
キャリアを先に解約すると、MNPが使えないため注意が必要
注意したいのがキャリアで使っていた電話番号を、格安SIMでも引き継いで使う場合です。
先にキャリアを解約してしまうと、MNPという電話番号引継ぎができなくなるため注意しましょう。
キャリアで「MNP予約番号」を先に受け取ります。
予約番号は15日以内に移転先で手続きが必要です。
予約番号をもらったら、すぐに格安SIMの申込をしましょう。
キャリアで月末にMNP予約番号を受け取り→格安SIMに申込→月末にキャリアを解約。
このような流れとなります。
4・・格安SIMはなぜ安いのか?
海外旅行用にSIMフリー端末を購入し、日本ではキャリアから格安SIMへと乗り換える予定なら、格安SIMがなぜ安いのか知っておきましょう。
営業所がないから
格安SIMの多くは営業所や店舗を構えておらず、その費用の削減が可能なため、月々の費用を安くできています。
店舗があれば店舗の運営費や人件費がかかるため、キャリアではその分の費用が月々の料金に上乗せされているのです。
再請求が不要なクレジットカード支払いだから
格安SIMではクレジットカード払いが多くなっています。
最近では口座振替に対応する格安SIMも出ていますが、ほとんどがクレジットカード払いです。
クレジットカード払いにすると、業者は確実に料金を徴収できます。
再請求はクレジットカード会社がやることで、格安SIM会社は再請求の手間や費用が掛かりません。
確実に月々の料金が取れるわけで、代金の未払いのリスクがないのです。
コールセンターの人数も減らしている
格安SIMでのサポートは、電話またはメール、チャットでのサポートです。
コールセンターの人員も多くないため、その分の人件費が節約できます。
もともと格安SIMを使う人は、ネットを使い自分で申し込みをして、わからないことがあれば公式サイトのQ&Aなどを見ることが多いようです。
手取足取サポートが必要な人は、格安SIM自体を申し込みしないため、それほどサポートにかける人数は不要なのでしょう。
サポートはメールの返答が一般的
WEBでのサポートはメールでの返答というところもあります。
1日経って回答というケースも少なくないようです。
わからないことがあればネットで検索すれば大抵わかることばかりですから、すぐにサポートが必要なケースは少ないのではないでしょうか。
テレビの宣伝がない
キャリアのような大手業者だと、テレビCMで宣伝をしています。
ワイモバイルも格安SIMという位置づけではなく、キャリアよりの業者のため、テレビCMでの宣伝をしているようです。
UQモバイルのように積極的にCMを使う業者も多いようですが、ほとんどの格安SIM会社では高額な費用がかかるテレビCMを使っていません。
SIMフリーiPhoneを持ちたい
SIMフリースマホが欲しい人のなかには、iPhoneがいいという人もいます。
iPhoneを持つ際には、下記のような方法を考えてみましょう。
iPhoneSEを持つ
SIMフリーのiPhoneでは、iPhoneSEを選ぶ方法があります。
Appleストアで購入するとなると、定価が39,800円からで12回分割払いが可能です。
この端末が登場したことによって、iPhoneでも格安SIMが利用しやすくなりました。
公式サイトからの購入は不安という方は、格安SIM会社が提供するiPhoneSEを買う方法も検討してみましょう。
UQモバイル
UQモバイルではiPhoneSEの販売をおこなっています。
新規契約とMNPでお乗り換え契約に対応が可能です。
iPhoneSE 32GBの場合、端末を一括で購入すると44,172円となります。
UQモバイルの月々の費用は、データ通信2GB、5分間何度でも無料通話のプランなら、月額1,382円で契約することができます。
ワイモバイル
iPhoneSEはワイモバイルでも取り扱いがあります。
32GBのiPhoneSEを購入し、一括払いとした場合は、65,340円です。
月々の通信料スマホプランSを選択した場合、通信料の費用は月々3,218円となります。
キャリアで持つ
SIMフリーiPhoneはキャリアで持つというやり方もあります。
この場合は格安SIMへの乗り換えに制限があるため注意しましょう。
半年以上経過しないとSIMロック解除できない
キャリアで購入したiPhoneは、半年以上経過しないとSIMロック解除ができないようになっています。
ドコモでiPhoneSEを購入した場合では、総額51,192円必要です。
そのうち毎月の通信料が割引となり、月最大で1,485円値引きとなるため、実質負担金は15,552円となります。
2年契約中の解約は違約金が発生し、割引が消滅
キャリアでは大抵2年契約ですから、その間に解約すれば違約金が発生します。
「Xiデータプランにねん」での契約の場合、解約時期によって9,500~25,600円の解約金がかかるため注意が必要です。
AppleストアでSIMフリー端末を買う
SIMフリーのiPhoneを買うなら、結局Appleストアで購入するのが一番安くなります。
キャリアで買うと実質端末料金は安くなるのですが、その代わり月々の費用が高く、2年契約での途中解約では違約金が発生するため損です。
iPhone7を24回払いなら月々3,000円
iPhone7の場合Appleストアで購入すると、61,800円の代金が必要です。
メリットは12回分割払いで金利が0%で利用できることでしょう。
Appleストアでの分割払いは、オリコとの契約です。
auのiPhoneを格安SIMで使う
iPhoneをauで購入した場合、その後格安SIMに乗り換える場合に注意が必要です。
auの回線を使用している格安SIMでしか使うことができません。
mineoかUQモバイル、ビックローブが選択肢となります。
maineo
auとドコモどちらでも使える格安SIM会社です。
月々の料金が700円からと格安なのが魅力で、フリータンクによってmineoユーザーからパケットを分け合えるのが魅力でしょう。
別途メールアドレスが無料でもらえて、SMSや音声通話プランにも対応しています。
UQモバイル
KDDIによる格安SIM会社で、au回線を使っています。
よくCMでも見かける格安SIM会社ではありますが、ドコモ回線は使うことができません。
キャリアでauを使っていた人が、格安SIMに乗り換えるならUQモバイルが選択肢に入るでしょう。
もちろんauで使ってきたiPhoneがそのまま使えるため、手間がないというのがメリットです。
ビックローブ
ビックローブの格安SIMプランでも、ドコモとauの両方が使えるため、auからの乗り換えでも対応できます。
どちらの回線でも料金が変わらず、最安値では900円からです。
ドコモとauでは使える端末が異なるため、幅広い端末に対応しやすいといえます。
キャリアでSIMロック解除の注意点
そもそもキャリアでSIMロック解除をしてもらうとは、どんな目的があるのでしょうか?
SIMロック解除とはキャリア以外でも使えるようにすること
キャリアでSIMロック解除してもらうのは、海外で使うニーズが多くなっています。
海外SIMを入れて使うため
日本ではキャリアで契約を続けながら、SIMロック解除してもらえば、海外旅行でも使うことができるからです。
海外旅行先でSIMを利用すれば、渡航先でも同じスマホが使えます。
キャリアでも契約を続ければWで料金がかかる
海外旅行で使うニーズでは、当然日本でのキャリアにかかる費用と、渡航先でのSIM費用がかかります。
Wで費用がかかることは覚えておきましょう。
SIMロック解除と同時にキャリアを解約する
日本でも格安SIMを使う場合は、かならずキャリアの解約をしなければなりません。
電話番号を引き継ぐ場合は、予約番号の手続きを済ませて、格安SIMで電話番号を引きづいてからキャリアを解約してください。
格安SIMの比較
格安SIMにも多数の会社があるため、どこを選んでいいのかは迷ってしまいます。
各社の特徴を簡単にまとめてみました。
格安SIM会社の比較
料金の安さだけで選びがちですが、通信が遅く安定していない、システム運用のノウハウが不十分などのデメリットもあるため、費用の安さだけでは選ばないようにしましょう。
格安SIM業者として老舗の業者とは、IIJmio、OCNモバイルONE、b-mobileあたりです。
私も格安SIMが登場したばかりの頃にIIJmionで契約しましたが、業者の数がまだそれほど多くなく、イオンの店舗で売られていたIIJmioのSIMカードを買いました。
とくに問題なく使えていましたし、現在でも格安SIM会社の老舗ともいえるため人気があります。
プロバイダとしての実績がある業者では、ニフティやビックローブなどが挙げられます。
これらの業者でも格安SIMプランがあるため、実績のある安心して使える業者がいいなら、この2社を選んでみましょう。
UQモバイル
au回線を使っているため、他社の格安SIMと比べて回線速度が出やすい傾向があります。
ドコモ端末は使うことができませんから、auから格安SIMへ乗り換えたい方に便利です。
au系のためau VoLTE対応端末でなければ通話できない
注意したいのが対応となる端末の種類です。
au VoLTE対応端末でなければ、電波をつかむことができないため、ずっと圏外になってしまいます。
ドコモでもVoLTE対応端末はあるのですが、au VoLTEとは異なるもののため注意が必要です。
SIMフリーiPhoneは使える
SIMフリーiPhoneを最初から購入し、UQモバイルで契約する場合は問題ありません。
3分かけ放題プラン
かけ放題プランは、3分かけ放題プランが選択できます。
2017年からは5分間かけ放題プランも登場したため、ほとんどのケースで無料にて電話がかけられることになるでしょう。
ワイモバイル
格安SIMを選択するなら、CMでもお馴染みのワイモバイルを考慮したことがある方も多いのではないでしょうか。
ソフトバンク系でMVNOではなくMNO
ワイモバイルはMVNO(格安SIM会社)ではなく、ソフトバンク系で他社から回線を借りているわけではないため、MNOの自社サービスだといえます。
これが一番の売りで、店舗も構えているためサポートも充実しているのが特徴です。
速度が安定している
他社から回線を借りていませんから、当然回線速度も安定しています。
格安SIMに乗り換えて回線が遅いと感じるなら、ワイモバイルを選ぶとよいでしょう。
10分かけ放題
ワイモバイルではかけ放題プランで、10分と他社と比べても時間が長いのが魅力です。
通常のスマホプランS、スマホプランM、スマホプランLにもかけ放題が付けられているので、料金がわかりやすい特徴があります。
かけ放題プランは3分や5分が多いなか、10分もかけられるのはありがたいです。
ソフトバンクプラチナバンド未対応だと山間部で圏外
機種によってはソフトバンクプラチナバンドに未対応で、山間部で圏外となる可能性があります。
iPhoneならiPhone4以降がプラチナバンド対応機種です。
街中での利用がメインであれば、プラチナバンド対応機種はあまり関係がありません。
SIMフリーiPhoneはプラチナバンド対応
SIMフリーのiPhoneを選択するなら、プラチナバンドにも対応しているため、地方に行く場合でも対応しやすくなります。
まとめ
SIMフリーの契約では、いろいろと疑問が出てくるものです。
自分で端末を用意するのか、キャリアから買うのか、iPhoneをAppleストアから買うのかによっても、契約の流れが異なるため確認しておきましょう。
個人的におススメなのが、端末を自分で購入し、格安SIM会社と契約する方法です。
この場合は、ドコモ回線とau回線のどちらでも使いやすく、業者の選択肢が広がるため便利だといえます。