「格安SIMに興味はあるけど、契約後失敗したくない!」
このような悩みを持っているのではないでしょうか。
そのような方は、格安SIMのデメリットを知りたいと思っているはずです。
格安SIMのメリットは「安い」ことにありますが、乗り換えの手間や、格安SIM特有のデメリットもあるため、多くの方は「なかなか手が出せない!」となってしまっています。
乗り換えるにはいろいろな情報を入手する必要があるため、面倒だと感じてしまうようです。
このページでは、格安SIMの契約後に失敗したくないと感じる人のために、格安SIMで考えられるデメリットを集めてみました。
事前にデメリットを知ることで、契約後に失敗したと感じることはなくなります。
さらに大手キャリアの料金の実態も解説していますので、最終的にキャリア契約にするか、格安SIMを選ぶべきかがわかるでしょう。
格安SIMを契約する前に、不安を解消していただければ幸いです。
格安SIMの9つのデメリット
私が調べたなかでは、格安SIMには9つのデメリットがあります。
1・キャリアに比べて遅い
2・通話料が高くなることがある
3・かけ放題プランがない
4・家族間通話料無料がない
5・支払いはクレジットカードが多い
6・端末の故障は自分で対応
7・端末の知識が必要
8・実店舗がない
9・キャリアメールが使えない
これらのデメリットがあれば、格安SIMを契約しないと考える人もいるでしょう。
このサイトでは、「高校生を持つ親向け」で紹介しているため、高校生だからこそこれらの格安SIMデメリットは問題にならない理由も紹介していきます。
それでは、具体的な説明をみていきましょう。
1・キャリアに比べて遅い
平日の昼間や土日祝日も含めた21時以降は、利用者が多くなるため、それだけネットが遅くなるリスクがあります。
さらに人が多く集まるイベントでも、多くの人が一度に格安SIMの回線を使用することとなり、アクセスが遅くなるともいわれているようです。
しかし、これは一概にいうことはできず、比較的安定した回線を提供する格安SIM会社を利用すれば、そこまで不便に感じることはありません。
- ワイモバイル
- UQモバイル
- LINEモバイル
- ビックローブ
- IIJmio
これらの格安SIMは比較的安定した回線だともいわれています。
格安SIMを安定した状況で使いたいなら、名前の知られている大手業者を選ぶようにしましょう。
キャリアに比べて遅いというデメリットは、高校生ならあまり問題になることはありません。
なぜなら、平日のお昼にネットをすることもなく、21時以降は自宅にいるからです。
高校生の子どもがいる家庭なら、家にWi-Fi環境がそろっているのではないでしょうか。
自宅では家のWi-Fiにつなぐ習慣をつけておけば、回線が遅いということもなく、YouTubeを見過ぎてパケットがなくなり、通信制限にかかる心配をする必要もありません。
2・通話料が高くなることがある
たとえば、ビックローブの格安SIMの場合、音声通話つきプランが選べます。
データ通信だけでなく、普通のスマホのように通話もできるプランです。
この場合の通話料は下記のようになります。
- 標準通話・・・20円/30秒
- ビックローブでんわ・・・10円/30秒
基本料無料の通話アプリを利用すると、30秒で10円の料金が取られます。
では、大手キャリアの通話料はいくらなのでしょうか?
- ドコモ・・・21円/30秒
- au・・・21円/30秒
- ソフトバンク・・・10.5円または21円/30秒
キャリアより格安SIMのほうが、通話料が高くなるといわれています。
が、実際には、キャリアが高い状態です。
キャリア同士なら通話料が無料となるプランや、家族間通話で無料になるプランもあるため、実質的にはキャリアが安いとされているのでしょう。
でも価格だけを比較してみれば、「格安SIMのほうが安い」となるのです。
「キャリアはかけ放題プランがあるから安い」
ということも実は間違いだったりします。
ビックローブでは、1,200円分の通話パックが650円で提供されており、同じく650円支払うことで3分かけ放題プランを契約することも可能です。
キャリアのかけ放題プランは、5分以内で1,836円となっているため、格安SIMが安いといえます。
そもそも、高校生は通話にLINEを使うことがほとんどのため、「格安SIMはキャリアより通話料が高い」というルールには当てはめることはできません。
LINEを通して通話をすれば、通話料は無料ですからです。
会社に勤めていて会社の人との通話なら、「キャリアを契約していないと恥ずかしい」「キャリアでないと使いものにならない」と思うかもしれません。
高校生の友人間や親子での通話では、LINEでいいんです。
3・かけ放題プランがない
これも実は嘘だということができるでしょう。
ビックローブの格安SIMでは、3分のかけ放題を何度でも使えて、月に650円支払えばいいだけです。
大手キャリアのかけ放題プランは次のようになっています。
- ドコモ・・・カケホーダイ2,910円、5分かけ放題1,836円
- au・・・カケホ2,916円、5分かけ放題1,836円
- ソフトバンク・・・スマ放題2,916円、5分かけ放題1,836円
スマホの場合は無制限で使えるかけ放題が利用できます。
月々2,916円支払えば、何度でもかけ放題となり、時間の制限もありません。
しかし、5分のかけ放題プランで比較すると、月々1,836円もかかってしまいます。
ビックローブの格安SIMでいえば、3分間のかけ放題で月々650円です。
どちらを選ぶかは人それぞれでしょうが、高校生のスマホであれば、価格の安さを優先したいため、格安SIMの3分かけ放題プランを選びたいと思うのではないでしょうか。
毎月2,916円を支払ってかけ放題にできるキャリアは、どちらかというと価格はあまり気にならず、毎日何度も通話をする人向けです。
「3分間のかけ放題では足りない」
このように感じる人は、楽天モバイルのように5分間のかけ放題プランがあるところを選べばいいでしょう。
楽天モバイルでは、5分かけ放題が月々918円です。
5分を超えた分も半額の通話料となるため、時間が長くなるようなら楽天モバイルをおすすめします。
しかし、高校生でかけ放題は本当に必要でしょうか?
LINEでメッセージをやりとりするのが当たり前で、電話をするときもLINEを使えば無料です。
LINEの通話は質が悪くなく、何時間おしゃべりを楽しんでも無料となります。
高校生がスマホを使うなら、かけ放題はそれほど必要がないというのが実情なのです。
4・家族間通話料無料がない
大手キャリアの大きな特徴といえるのが、家族間通話が無料となることです。
- ドコモ・・・月額980円
- au・・・Cメール無料、2年契約+家族割の申込
- ソフトバンク・・・ホワイトプラン24の申込、ホワイトプラン
ドコモであれば月額980円の負担で家族間通話料無料とできますし、auやソフトバンクでは無料にできる条件が決められています。
家族で電話をよくする間柄なら、キャリアが便利です。
格安SIMでは家族間通話料無料となるプランはありません。
無料とするには、各社が提供する3分間かけ放題や、5分間かけ放題を契約する必要があります。
または、LINEやSkypeを利用すれば、通話料を無料にすることは可能です。
高校生の場合は、家族に電話する機会も多くなっています。
「天候が悪くなってきたから車で迎えに来て!」
このようにピンチ時には、親に連絡して迎えに来てもらうこともあるでしょう。
LINEのメッセージだと気が付くのに時間がかかることもあるため、すぐ迎えに来てほしいときなどは、電話する必要があります。
格安SIMで電話をかけたいなら、050の通話サービスに申し込めばいいでしょう。
楽天が提供する「SMARTalk」や、NTT系の「050plus」などを利用すれば、050から始まる電話番号が持てて有料で通話ができます。
または、ビックローブのように格安SIMに通話プランを付けられるものを選び、電話代をかけて通話することもできます。
あくまでも無料通話にこだわるなら、SkypeやLINEの無料通話を利用するのがおススメです。
高校生が家族に電話するのは、1分の通話で済むことがほとんどですから、SkypeやLINEの無料通話や、格安SIMのかけ放題を利用すれば、問題ないレベルです。
家族に毎日電話して、何時間も通話するという機会はないため、キャリアの家族間無料通話がなくても問題ないのではないでしょうか。
5・支払いはクレジットカードが多い
格安SIMはクレジットカード払いしか適用していない会社が多く、不便だという声があるようです。
クレジットカード不要で申し込める格安SIMは次の会社でできます。
- ビックローブ・・・クレジットカード、口座振替
- 楽天モバイル・・・クレジットカード、デビットカード、ポイントで支払、口座振替
- mineo・・・クレジットカード、eo光ネット利用中の方は口座振替可
- OCNモバイル・・・クレジットカード、口座振替
このようにクレジットカード以外の支払い方法に対応する、格安SIM会社が増えてきています。
高校生が使うスマホを親が支払うなら、クレジットカード払いでも問題はありません。
「お小遣いの範囲で子どもにやりくりさせる」
このようなニーズでは、口座振替が利用できる格安SIMを選んでください。
6・端末の故障は自分で対応
端末の故障は自分で対応するというデメリットは、自分でスマホ端末を用意したときです。
格安SIMには基本的にSIM単体で契約し、自分で好きなスマホ端末をネットや家電量販店で買います。
この場合、家電製品を買ったのと同じですから、故障があれば販売店かメーカーに直接修理の依頼をしなければなりません。
格安SIMに使う端末は、3~5万円程度の安いスマホを使うことが多いため、多くの場合は数年で買い替えを考えているため、キャリアのような保証は不要と考えているのです。
しかし、買ったばかりのスマホが短期間で壊れてしまったら、また端末を買わなければならず、キャリア並みの端末代となってしまう可能性もあります。
そこで登場しているのが、格安SIM会社が独自に提供する、保証サービスです。
- 楽天モバイル・・・月額500円
- ビックローブ・・・月額500円
- UQモバイル・・・月額380円
- mineo・・・月額399円
これらの保証は、格安SIMと端末をセットで契約した場合に使えることが多いようです。
ビックローブでは自分で用意した中古端末や、ネットで買ったSIMフリー端末にも対応しています。
対象端末であれば、修理や交換に対し40,000円の費用が保証されて便利です。
格安SIM会社で、自分で買った端末への保証がなければ、メーカー保証を確認しておく必要があります。
メーカーの保証の多くは1年間で、メーカー側の問題があり、初期不良でだった場合は保証対象です。
初期不良があれば大体1年未満に不具合がおきますから、その場合は問題ないでしょう。
格安SIMの売りは、月額料金が1,000円程度でも済むことなので、メーカー修理の利用や、格安SIMが提供する保証オプションの利用は考えないことが多いようです。
端末代が3万円なら、故障するころに新しい格安端末が売られているため、買ったほうが早いと感じるのではないでしょうか。
基本的には、格安SIMを利用するなら、端末は家電製品と同じような感覚で使うことが前提となります。
キャリだと高額なiPhoneを使うケースも多いため、保証込みで月々の費用が高くても、使い続けている人が多いようです。
7・端末の知識が必要
格安スマホといっても、今はニーズも増えてきたため、端末の種類が多くあります。
スマホ端末は1年単位でどんどん発売されていきますから、それなりの知識が必要です。
- バッテリーが長持ちするか?
- 価格の安いものを選ぶか?
- 国内メーカーを選ぶか?
- スマホカメラ機能で選ぶか?
- デザイン性で選ぶか?
- Androidが新しいか?
- メモリの容量はどのくらいか?
- お財布携帯に対応するか?
これらの比較要素を知る必要があります。
端末にこだわりたいなら、オタク並みに情報を知らなければなりません。
私は最初中古で数千円の国内スマホを入手したのですが、使えない機能も多く、バッテリーが全然持たなくてすぐに使うのを止めてしまいました。
その後はしばらく、息子が買ったスマホを中古で貸してもらっていたのです。
値段の安さだけで選ぶと、「小学生が使うおもちゃスマホ」となってしまうため注意してください。
格安スマホでいえば次のメーカーがあります。
- 台湾のASUS
- 中国のHUAWEI
- 韓国のサムスン
このようにアジア圏で格安スマホの販売が多くなっています。
個人的には中国と韓国製は選びたくないと思っているのですが、サムスンはAppleに次いで世界3位のシェアで、有機ELディスプレイなど技術面でも伸びているようです。
スマホ端末の知識がない方は、格安SIMと端末を抱き合わせで販売するプランを利用することになります。
2017年よりビックローブの格安SIMでもiPhoneが選べるようになりました。
ただし、最新機種ではなく2017年段階でiPhone6sのように、型落ち機種です。
ほかにもASUS、シャープ、富士通、HUAWEI、VAIOなど格安機種に対応しています。
格安SIMに対応する端末は、基本的にAndroid機種が多くなっています。
現在使っているiPhoneを使うなら、SIMフリーに対応しているか確認しましょう。
- Android・・・自分の好みの機種を選びたい
- iPhone・・・ブランド力で選びたい
このように使っている人のニーズが異なる特徴があります。
どうしてもiPhoneがいいという方は、利用者の性質から見て(ブランド力や楽を優先するため)、キャリア契約向きだといえるでしょう。
8・実店舗がない
格安SIMは実店舗がないため、キャリアのようなサポートが得られにくくなっています。
キャリアのよさといえば、お店に行き手取足取サポートが得られることです。
プラン変更の手続きから、機種の変更、使い方の指導まで対応してくれます。
実店舗がある格安SIMは次のとおりです。
- ワイモバイル
- イオンスマホ
この2つの会社は、店舗数も多く使い勝手がよくなっています。
店舗数が少なくてもよいなら、次のような格安SIM会社もあります。
- UQモバイル
- Uモバイル(ヨドバシカメラなど家電量販店内)
- BIC SIM(ビックカメラなど家電量販店内)
- OCNモバイル
- IIJmio
この中で比較的店舗数が多いのは、UQモバイルです。
IIJmioはイオン内でSIMカードを購入できる程度となっています。
そもそも実店舗があると便利なのはどんなときでしょうか?
・端末を手に取って操作できる
・プランの変更がしやすい
・すぐに格安SIMが使える
このくらいです。
ネットで端末を買うときには、手で触れて操作ができないため、「やっぱり違っていた!」という問題があります。
女性の場合見た目や、持ちやすさも重視しなければならないため、現物が見られないのはデメリットです。
すぐに使えるのもメリットで「高校生にねだられたので店舗で契約した」というケースにも便利だといえます。
そもそも、格安SIMを契約する人は、自分で手続きやプラン変更したいタイプが多いようです。
「お店の人に勧められたプランは信用できない」というわけですね。
自分で使うサービスは自分で選びたい、お店の人は高いプランばかり勧める、オプションばかり付いていないか心配、などの疑問があるからです。
格安SIMの実店舗が増えてきたのは、格安SIM初心者向けです。
なぜならワイモバイルで契約するより、ビックローブでSIMだけ契約するほうが安いのですから。
店舗にかかる費用や人件費が、料金に上乗せされていると考えるべきです。
価格の安さを選び、店員さんの言いなりにならず自分の好みのプランで契約するなら、ネットでの契約を選びましょう。
ネット契約でなければ得られないキャンペーンもあります。
9・キャリアメールが使えない
格安SIMはキャリアメールが使えません。
仕事をしている人は、キャリアメールを持っていることが当然ですから、「今時フリーメール?スマホを契約するお金もないの?」と思われてしまう可能性があります。
そもそも、キャリアを使っている人は、Gメールやyahooメールなどのフリーメールを、着信拒否していることも多く、メールがはじかれてしまいます。
このサイトでは「高校生がいる親が契約する格安SIM」をすすめているため、これには当てはまりません。
高校生はキャリアメールにブランドを感じたりしませんし、無料で使えることに慣れています。
Gメールやyahooメールに違和感はありません。
そもそも、友人や親子での連絡には、LINEを使うためメールアドレスはそれほど重要ではなかったりします。
フリーメールアドレスなら、スパムメールがあるときに惜しみなくアドレスを変えられます。
フリーメールアドレスでも、定期的に使っていればアカウントが削除されることもないのです。
キャリアの価格が高い実態を知ろう
キャリアの価格が高いのは、料金にさまざまなものが含まれているからです。
- 店舗運営費
- 人件費
- 端末の保証
- サポート
これらが強制的に抱き合わせとなっているためです。
端末の保証が得られて、スタッフによるサポートが得られるために、格安SIMよりも高い料金が発生しています。
格安SIMの保証はオプション扱いで、別料金です。
キャリアは何かあったら10万円の保証があるとすると、その10万円まるまる料金に上乗せされていると考えておけばよいでしょう。
速度についても、「格安SIMは遅い」といいますが、実際に使ってみるとそれほど差を感じることはありません。
なぜなら、スマホの回線速度は1~3Mbpsくらいしか使えないからです。
キャリアが実質20Mbpsだと公表していても、その一部しか使えていないのですから、意味がありません。
まとめ
格安SIMのデメリットを紹介してきましたが、高校生が契約する場合に限っては、デメリットになりえないことがわかったのではないでしょうか。
私の子どももキャリアを一度も契約したことがなく、ずっと格安SIMですが、使い勝手が悪いと言ったことはありません。
逆に端末が好きなように変えられて、幅広い機種からも選ぶことができる自由度の高さは、10代や20代前半の若者には受け入れやすいものがあるようです。