「格安SIMを使っていて、SIM変更をするとLINEのデータは残るの?」
このような疑問を持っているのではないでしょうか。
格安SIMを使っていると困るのが、機種変更によってSIMのサイズが変わってしまうことです。
その際にはSIMの変更手続きをしなければならず、「SIMカードを変更したらLINEはどうなるの?」「ポケモンGOは?」など素朴な疑問が出てきてしまいます。
自分で手続きや変更もしなければならないため、面倒だと感じている方もいるでしょう。
このページではSIM変更により困ること、5選を紹介しています。
LINEやポケモンGOの移行、電話番号のこと、おサイフケータイの機能、手数料について解説していますので、参考にしてみてください。
SIM変更手続きがスムーズにできますと幸いです。
SIMの変更で困ること5選
SIMカードを変更すると5つの問題が出てくることがあります。
- LINEデータの移行
- ポケモンGOの移行
- 電話番号が変わるのか?
- おサイフケータイについて
- 手数料について
これらの疑問をひとつずつ解消していきます。
1・LINEデータの移行
SIMの変更で多くの人が疑問に思っているのが、LINEの移行です。
「今までのトークはどうなるの?」
「連絡先は大丈夫?」
などの疑問が出てくると思います。
同じ端末でSIM変更のみなら入れるだけ
SIMカード変更といっても、同じ端末で変更する場合もあります。
同じ端末であれば、LINEのデータは端末に残っていますから、新しいSIMカードをさすだけで使うことが可能です。
カードにLINEのデータが入っているわけではありませんから、SIMカードを交換してもデータが飛ぶ問題はおこりません。
端末変更ならトークの履歴をバックアップしておく
スマホの端末を変更し、SIMカードも同時に変えるなら、LINEのトークデータをバックアップしておく必要があります。
バックアップ先はLINEについている「キープ」と、Android端末で使いやすい「Googleドライブ」のどちらかを選択しましょう。
スタンプは履歴が残るため有料でもダウンロードが可能
無料で手に入れられるスタンプもありますが、有料で購入したスタンプを持っている方もいるでしょう。
アカウントにメールアドレスを登録しておけば、新しい端末でも同じメールアドレスでログインすると、スタンプの履歴が残っているためダウンロードできます。
新しい端末に一度ダウンロードしてから使いましょう。
機種変更の際にはLIENの移行に注意が必要
通常はアカウント乗っ取りを避ける設定となっていますが、それを一時的に解除し、新しい端末に移行する作業が必要です。
引継ぎにはスタンプ同様、メールアドレスを登録している必要があります。
登録している電話番号を変更する場合は、アカウントを引継ぐ設定をオン、変更しないなら操作は不要です。
トークの履歴をGoogleドライブへバックアップしておきましょう。
なお、iOSからAndroidのように異なるOSでのデータ移行はできないため注意してください。
新しい端末ではLINEアプリをダウンロード、前の端末で登録しているメールアドレスとパスワードを使ってログインします。
SMS認証をしたら引継ぎが完了です。
2・ポケモンGOの移行
SIM変更のみの場合と、機種変更とSIM変更の両方が必要な場合で多少異なってきます。
SIMを差し替えてそのまま使える
SIM変更のみであれば、端末は同じなわけですから、すでにポケモンGOのアプリが入っていてデータもそのまま使えます。
新しいカードに差し替えて使いましょう。
機種を変更する場合は、Googleアカウントを利用し引き継ぎます。
新しい端末でGoogleアカウントにログインするだけで、ポケモンGOのデータも引き継げるため簡単です。
3・SIMサイズの変更で電話番号が変わるか?
新しい端末に買い替えると、格安SIMのSIMカードのサイズが変更になることがあります。
カードを変えると電話番号が変更になることがあるため注意してください。
データSIMならカードの電話番号が変わることがある
データSIMカードにも1回線ごとに電話番号が付けられいて、カードを変更すれば電話番号が変わります。
電話番号がないと勘違いしている人もいるようですが、データ通信専用SIMでも電話場合が付いてくるため確認しておきましょう。
ただし、この電話番号を利用したSMSや通話はできません。
データ通信プランで電話をかける場合は、IP電話サービスを別途利用しかける必要があります。
つまり「050 plus」などの通話アプリを使うわけです。
LINEを使えばLINEユーザー間で通話が無料となりますから、データSIMのプランでも電話をかけることはできます。
音声通話SIMでも電話番号が変わることがある
音声通話SIMのプランでもカードごとの電話番号が割り振りされているため、カードを変更すれば電話番号が変わります。
MNPという携帯電話番号ポータビリティを使えば、今まで使用していた携帯電話番号を、音声通話SIMへ引き継ぐこともできます。
この方法であれば、電話番号を変えず使えるため便利でしょう。
- 音声通話SIMのカードを変更した場合
- 音声通話SIMのカードのサイズを変更した場合
どちらも電話番号が変わってしまいます。
電話番号はSIMカードごとに電話番号が付いてくるため、カードを変更したら電話番号も一緒に変わってしまうのです。
機種変更でカードのサイズを変更することはよくあるため注意してください。
4・おサイフケータイの移行
おサイフケータイ機能が付けられている端末では、SIMカードの変更で機能を引き継げるか心配になってしまうことがあります。
おサイフケータイの機能はSIMに左右されない
おサイフケータイのデータはSIMには依存されないため、端末が同じでSIMを交換するだけなら、SIMカードをそのままさして使ってください。
端末が同じならすでにアプリがダウンロードされ、設定も完了しているためです。
機種変更が必要なら手続きが必要
端末を変更して、SIMカードも新しくなるなら、おサイフケータイサービス毎に手続きしてください。
古い機種からデータを預け入れして新機種で受け取る方法、古い機種で削除してから新機種で設定する方法、新機種で設定するだけの3つの方法があります。
おサイフケータイを使っている場合は、それぞれのサービスで確認してください。
5・SIMサイズ変更で手数料がかかるか?
SIMカードを変更する場合手数料が発生することがあるため注意が必要です。
2,000円~3,000円の手数料
格安SIM会社によって料金は異なります。
1回の変更につき、2,000~3,000円の事務手数料がかかるため注意しましょう。
キャンペーンなどでSIMカード交換無料や、割引サービスを提供している会社もあります。
SIMカードの変更は、通常端末を変更したときくらいです。
間違ってサイズの違うSIMを指定してしまった場合は、交換が必要となるため、事前にSIMのサイズはチェックしておいてください。
他社のSIMに変更する場合
SIMの変更といっても、異なる格安SIM会社に変更する場合もあります。
SIMを差し替える
新しい格安SIM会社からカードが届いたら、今使っているSIMカードを取り出し、新しいものに差し替えてください。
SIMカードの通信には設定が必要となるため、この場合は差し替えだけでは使用することはできません。
APNの切り替えが必要
APNとは、アクセス、ポイント、ネームの略語です。
格安SIM会社ごとにこれらの設定が設けられ、違う会社のものは新たに設定する必要があります。
つまり端末で接続する接続先を設定するものです。
格安SIMは各自がAPNの設定をしなければなりません。
「設定」「モバイルネットワーク」「アクセスポイント名」の順番に開いていき、各格安SIM会社が提供しているアクセスポイント名、ユーザー名、パスワードなどを設定してください。
アクセスポイント名などは、SIMカードが届いた書類に記載されています。
わからなければ、公式サイトでも公開されているため検索してみましょう。
たとえば、ビックローブモバイルで紹介します。
・ID(ユーザー名) user
・パスワード 0000
・認証方式 CHAPまたはPAP
・PDP Type IP
SIMカードの種類
SIMカードには3つの種類があるため、自分が持っている端末では、どのSIMカードを入れることができるか確認しておきましょう。
標準サイズのSIM
25mm×15mmのサイズで、一番大きいタイプです。
ICチップの大きさはほとんど変わらず、周りの大きさに違いがあります。
この大きさのSIMは最近使われることが少なくなりました。
中古スマホを購入する際に必要となる場合があります。
microSIM
15mm×12mmのサイズのSIMカードです。
2016年以前ではよく使われていたタイプで、少し古い型であればこの大きさの可能性があります。
nanoSIM
12.3mm×8.8mmの大きさのSIMカードのことです。
最近の主流のサイズとなっていて、新しいタイプの機種では一番小さなカードが入っている可能性があります。
SIMカードのサイズを自分で変更する
SIMカードの変更では毎回手数料がかかってしまいますから、その費用を節約したいという人もいるでしょう。
大は小を兼ねていて、一番小さなnanoSIMを頼んでおけば、失敗は少なくなります。
SIM変換アダプターを使う
一番小さなサイズのSIMカードでも、変換アダプターを使えば、大きなサイズのSIMカード端末でも使うことができます。
アダプターは1,000円くらいですから、購入しておきましょう。
SIMカッターで小さくする
SIMカッターで小さくする道具も売られていますが、格安SIM会社によっては禁止していることもあるため、おススメできません。
カードは格安SIM会社の所有物で、利用者のものではないからです。
返却する必要がある会社が多く、改造したものでは受け付けてくれない可能性もあります。
SIMカード変更の際の注意点
SIMカード変更手続きをする際には、次の点に注意しておきましょう。
使わなくなったSIMを返却する
不要になったSIMカードは返却する会社が多くなっています。
返却不要のカードもありますから、事前に確認しておいてください。
解約後〇日までに返却しなければ、次の月も使用料がかかる可能性があります。
その日数は業者によって異なるため確認してください。
返却しない場合は損害金が取られる?
SIMカードの返却が前提となっている場合では、返却しなければ損害金が発生する可能性があります。
たとえば、ビックローブモバイルの場合、ドコモプランならカードの返却が必要で、auなら返却が不要です。
万が一返却が忘れていても損害金は発生しないところが多いのですが、便宜上返却するルールになっているため、トラブルを避けたい方はちゃんと返却してください。
新しいSIMが届くまで数日かかる
SIMカードの交換では、新しいカードが届くまで数日必要です。
私が新しいSIMカードを依頼したときには、3日くらいで届きました。
混みあっている期間や、年末年始など長期休日を挟むと、それ以上かかることもあります。
SIMカードが届かなければ当然通信も開始できませんから、早めに申し込んでおきましょう。
追加SIMを利用すると便利
ビックローブのように追加SIMを申し込める業者だと、新たなSIMが届くまでネットが使えないということはありません。
シェアSIMというプランがあるためで、家族で1契約で複数のSIMを使い分ける方法や、1人で数枚SIMカードが必要な時に便利です。
- シェアSIM音声 900円/月
- シェアSIMSMS 320円/月
- シェアSIMデータ通信 200円/月
3ギガプラン以上ならシェアSIMが使えて、4枚まで追加ができます。
音声通話SIMからデータSIMの変更はできないことも
音声通話SIMからデータSIMプランへの変更ができないこともあるため、注意してください。
最初から音声通話SIMを契約して、カードの変更をしたいなら、ずっと音声通話SIMを使うことが前提です。
プランの変更では、一度解約して契約しなければならず、多少面倒な作業になります。
まとめ
SIMカードの変更では、すでに格安SIMを契約しているため、手続きはそれほど難しくはないと思います。
問題となるのがLINEですが、カードの変更のみなら差し替えるだけです。
カードの変更で手数料がかかるなど注意点もありますから、よく確認してから変更手続きをしましょう。