塩で体を洗う【人間の塩浴】のやり方を紹介
「塩で体を洗う方法を知りたい」
「人間の塩浴でどんな効果があるの?」
このような悩みがありませんか?
今回は、塩浴のやり方から効果まで紹介したいと思います。
塩浴の良いところは、シャンプーや石けんが要らなくなり、ミニマリストに最適なこと。
また、健康や美容まで手に入るというのですから、健康マニアや美容マニアの人は見逃せませんよ!
Contents
塩で体を洗う「塩浴」とは?
私が人間の「塩浴」の方法を知ったのは、「塩浴生活をはじめよう!」という松本和子さんの書籍を読んだからです。
簡単に説明すると、塩浴は以下の特徴があります。
- 塩をお湯に溶かして体や髪を洗う
- 塩を洗い流す
- 浴槽で温まる
- 最後に冷水を浴びて皮脂を固める
たったこれだけの簡単な方法ですが、石けんやシャンプーなどの美容品が要らなくなり、肌の状態も良くなるのだとか。
この「塩浴」は「えんよく」と呼ぶ健康法です。
著者の松本和子さんのお父さんが、北海道の湯浅医師から教えてもらい、松本和子さんのお父さんが考察しました。
そのお父さんは伯方の塩の創業メンバーのひとりということです。
個人的に伯方の塩は精製塩だと思っていたのですが、書籍には「科学塩」の対極にある「自然塩」の存続のため伯方の塩をつくったと書かれてありました。
その内容から、私の中の伯方の塩の印象ががらりと変わったので、今回紹介する塩浴に博多の塩を使ってみようと思っています。
塩風呂は危険なの?
松本和子さんのお父さんが開発した「塩浴」は危険なものではありません。
なぜなら、お湯に塩を溶かした塩湯を体洗いに使うだけで、結晶の塩を使う方法ではないからです。
「塩で体を洗う」と聞くと、塩の粒を使ったピーリングを思い浮かべますよね。
私も最初はそうだと思って本を読み進めていたのですが、冒頭に「高濃度の塩湯をつくる」と書かれていたので、「何となく気になる」感じがして読み進めました。
私が塩で体を洗う方法に興味がわいたきっかけは、人の羊水と海水は似ていることを知っていて、最近海の砂浜に体を埋める健康法があると知ったからです。
ジブリ映画「火垂るの墓」でも節子ちゃんの体にブツブツができていて、海水で洗うシーンが登場しますね。
映画の中で、海水で節子ちゃんの体が良くなることはありませんでしたが、何となく核心をついていることのような気がします。
なぜかというと、私は昔アトピー体質だったのですが、海に行った日は肌が落ち着いていた様子があったからです。
だから、今回紹介する「塩浴」も肌で悩む人に役立つ情報だと感じました。
塩風呂の効果
松本和子さんのお父さんが生み出した「塩浴」の最大の効果は、塩の浸透圧を利用している点です。
塩の浸透圧は、漬物を漬けるときにも利用していますよね。
魚に塩を振って生臭さを取るのも、浸透圧を利用して塩のうまみを魚の身に閉じ込め、代わりに生臭さの原因となるドリップを抜くためのものです。
この塩の浸透圧を利用して体を洗うと、老廃物の排出や、毛穴のつまりの解消、汗を出すために役立つのだとか。
私たちは日ごろ、シャンプーや石けんなどを使って体を洗います。
しかし、これらを使うせいで、毛穴が詰まってしまい、天然の美容液である皮脂や汗が出にくくなっているというのです。
ただし、塩浴に洗浄効果はないので、あくまでも浸透圧の効果だけになります。
皮膚は腸と同じで、老廃物の排泄器官です。
汗と一緒に余分なミネラルや老廃物を排出する部分なのですが、この機能が衰えてしまうと、体に有害なものがどんどん溜まっていってしまいます。
塩浴は本来の皮膚がもつ排泄の機能を正常にするためのものです。
言ってみれば、赤ちゃんのころの肌に戻すという考え方ですね。
何もしない人の肌がきれいな理由
肌を美しくしたい願望が強い女性は、ネットで高価な美容品の情報収集をして、美容法もSNSなどで見つけてはあれこれ試していることでしょう。
でも、それで肌がきれいになりましたか?
それよりも、毎日何も肌につけない「男性の肌がきれい」だと思ったことはないでしょうか。
化粧品を肌につけても、角質層がふやけているだけ。
皮膚の表面がふやけると外界からの刺激に弱い状態になり、また肌の内部にある潤い成分が外に逃げやすくなります。
たとえば、綺麗に並べられたブロックを想像してみてください。
角質層もそのような状態で、ピッタリブロックが付いているため潤いは逃げませんが、ブロックがふやけて豆腐みたいになれば隙間から潤いが逃げますよね!
また、「肌は排泄器官のひとつ」である以上、どんなに高価な美容成分を塗っても、肌に吸収させることはできないのです。
美容に熱心な人ほど、しっかりメイクもしますよね。
メイクをするとクレンジングを使わなければならないので、天然の美容成分である皮脂を洗い流してしまう結果となります。
クレンジングで天然の美容オイルである皮脂を洗い流しておいて、「肌が乾燥するから」と化粧水や美容液などを塗るのはおかしな話ではありませんか?
肌が乾燥するのは、洗いすぎているからです。
私は普段メイクをしないので、クレンジングも使わず、顔は石けんで洗うこともしないので、「肌が乾燥する」と思ったことはなく、化粧水の必要性はまったく感じていません。
アラフィフの年齢からすると、「化粧水をつけないなんて信じられない」「肌が乾燥するに決まっている」という思いこみがある人が多いと思います。
しかし、現実私は顔を洗わないので、化粧水要らず。
美容に強い関心がある人ほど、肌を痛めつけていて、高価な美容液などを使わないと肌が潤わない状態になっているのではないでしょうか。
塩浴で汗を出す理由は常在菌を育てるため
では、なぜ塩浴で汗を出すようにするのか?という疑問が出てきますよね。
書籍によると、塩浴により汗が出るようになると、皮膚の常在菌が整うのだとか。
どんなに無添加石けんで洗おうと、石鹸は皮膚の常在菌を洗い流してしまいます。
常在菌は肌に悪さをする菌の増殖を抑える働きがあるので、洗い流してしまい元に戻るまで時間がかかると皮膚は刺激に弱い状態となってしまうのです。
たとえば、私の場合は、デリケートゾーンがかゆくなることがあります。
かゆみがあると「清潔にしなきゃ」と思ってしっかり洗うのですが、その洗う行為自体が常在菌を減らす原因なのですね。
最近は、ウォシュレットで洗いすぎるのも、問題になっているそうですね。
常在菌を守るなら、肌を洗いすぎないこと、石けんで常在菌を洗わないことが大切なようです。
塩で体を洗う「塩浴」のやり方
実際にどのように洗うのか、塩浴のやり方を紹介します。
塩で体を洗うやり方
まず、使う塩は、天然の海水を使った塩がいいそうです。
精製された塩は塩化ナトリウムだけが多い状態で、肌に刺激が強いので使いません。
洗面器などにぬるま湯を入れ、溶け残るくらいの塩を入れます。
水に塩が溶ける量は限られており、溶け残っていれば高濃度の塩湯ができた証拠です。
お湯1リットルに対して、塩は約320gです。
この作った塩湯を使って、手のひらを使ってくるくると肌を洗っていきます。
肌を擦る必要はなく、数回くるくると塩水を馴染ませる程度でOKです。
塩シャンプーのやり方
洗面器に高濃度の塩湯を作ったら、頭を洗面器に入れて塩湯を頭皮につけます。
または、先端が細くなったドレッシングボトルに塩湯を入れて、頭皮に少しずつかけて馴染ませてもいいそうです。
塩シャンプーは、頭皮だけを洗う方法で大丈夫です。
髪を洗う方法ではないので、頭皮をマッサージしながら塩水で洗い、シャワーで洗い流すときに髪の汚れも一緒に落ちています。
塩浴を始めると皮脂でギトギトになる
塩浴を始めたばかりのころは、余分な皮脂がどんどん出てきて、肌や頭皮が皮脂でギトギトになるそうです。
ここでめげずに頑張って塩浴を続けると、人によっては数日程度でおさまるそうです。
しかし、人によっては数ヶ月経っても皮脂のギトギトがおさまらないことも。
そのような状態を避けるため、塩浴をしたら湯船につかり、最後に冷水を浴びます。
冷水で皮脂を固めるようにすると、皮脂がどんどん出てこないようです。
私も本日から、松本和子さんのお父さんが考案した「塩浴」で体と髪を洗う方法を試してみたいと思います。
体や髪の変化の様子については、また後日お知らせしますね。
私は以前湯シャンに挑戦したことがあったのですが、半年くらいで止めてしまいました。
その理由は、湯シャンだと頭皮がすっきりせず、かゆみが残りやすいから。
湯シャンも髪に皮脂が残ってくれるので、髪が乾くとさらさらして驚いたものです。
でも、個人的に頭皮のかゆみが耐えられなくなったため、牛乳石けんの無添加シリーズ「カウブランド無添加シャンプー」を普段は使用しています。
さて、塩湯を始めてどう変わりますか!