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ミュールシングをしていないブランドを選びたい

 2016/12/22 暮らし
この記事は約 6 分で読めます。 1,782 Views
ミュールシング

近年では海外をはじめとする国では、リアルファーを受け入れない活動が進んできています。日本でも脱リアルファーの動きが少しずつ進んできていて、生き物を犠牲にするファッションは避けたい!そう考える方も増えてきているようです。では、本当に環境に優しい繊維とは何なのでしょうか?

環境に優しい衣類の繊維について

環境に優しい繊維といえば、コットンやリネンなどの天然繊維を思い浮かべる方も多いと思います。人に優しい繊維は、同時に環境にもよいもの、このように勘違いしてしまいます。実はコットンは必ずしも環境に優しい繊維ではなく、逆に環境を壊しているのかもしれないのです。

コットンは大量に農薬が使われているのが現実で、安い労働者を雇うために子どもが働いている現状もあります。約200gの綿花に対し、約150gの農薬や化学肥料が使われており、綿の肌への優しさよりも、生産性のほうが優先されてしまっています。

さらに綿花の作業者の賃金はとても安く、子どもたちが長時間労働をしなければならない現状もあります。綿の衣類を買うということは、綿花の栽培状況を認めているようなもので、私たちはそのような現状で綿がつくられていることはあまり気が付きません。

では、オーガニックコットンならいいのか?オーガニックコットンは農薬を使わないで栽培されるため、肌には優しくなっています。しかし、通常の綿花とオーガニックコットンは見分けが付かず、販売業者が嘘を付いても消費者は判断することができません。販売業者が良心的なところであっても、その前の繊維になる段階でオーガニックコットンと表示されてしまえばわからなくなってしまいます。

オーガニックコットンの流通量自体が少なく、全体の1%にもみた無いため、商売にならず通常の綿花からオーガニックコットンに切り替わることはないといわれています。また、綿花自体が大量の水を消費するといわれ、現実的には普通の綿花でも手間がかかるオーガニックコットンでも、環境に優しいかは疑問が出てくるのです。

わたしたちが綿を使った衣類を安く買えるのは、インドの子どもたちが安い賃金で働いているおかげなのです。

ではリネンは環境に優しいか?

リネンは余すところがなく、プラスチックや紙の素材としても活用することができます。リネンの歴史は古く、紀元前8000年前から使われてきたといわれています。日本でも飛鳥時代や奈良時代にも使われていたことが記録に残っています。

ヘンプと呼ばれるリネンは1年草で、日本古来から使ってきたリネンとはこのことをいいます。ヨーロッパなどで栽培されるのは亜麻でリネンと呼ばれるものです。ヘンプは1年草で農薬も不要なため優れた繊維として使うことができます。現在出回っているヨーロッパリネンは農薬を使用しているものもあります。

亜麻は日本でも栽培がおこなわれていた時代がありましたが。しかし、日本で栽培するには北海道のような寒い地方でしか適していない。化学繊維の普及により衰退してしまった。などの現状もあります。最近ではふたたび亜麻の栽培が注目されてきたばかりで、まだまだ日本産のリネン衣類が登場するのには時間がかかりそうです。

ウールは環境に優しくない?

ミュールシング
では天然繊維でナチュラルなイメージがあるウールはどうなのでしょうか?ウールは羊の毛なので、動物愛護でも問題が無いと思っている方が多いと思います。実はそのようなことはなく、劣悪な環境で育てている羊もいることは知る必要があるでしょう。

その現状を知るには、ミュールシングという言葉の意味を理解する必要があります。これは羊へ虫の幼虫が寄生するのを防ぐ行為で、子羊の臀部を皮膚ごと切り取ることなのです。おもにオーストラリアでおこなわれ、メリノ種は皮膚のシワが多いために、削り取られている可能性が高くなっています。

臀部の皮膚を削り取る際には、麻酔など一切せず、削り取った後の治療をおこなうこともありません。逆に感染症にかかり死亡する子羊もいます。

現在ではミュールシングという行為は残虐だとして、これをおこなっている羊の毛を使わない、おこなっている恐れのあるオーストラリア産は使わない、というファッションメーカーも出てきています。UGGやユニクロなどもその動きがあるようで、動物愛護の考えがある人が多い国では使わないメーカーも増加しています。

ミュールジングはニュージーランドではすでに廃止となっていて、オーストラリアでも段階的に廃止の方向には進んでいますが、現在ではゼロにはなっておらず、消費者はよく選んで衣類を買う必要があります。

環境に優しい繊維を選ぶということ

では、どの繊維を選ぶべきなのでしょうか?人に優しいといわれるコットン、リネン、ウールでも問題があるため、どの繊維が一番よいとはいえないのかもしれません。ひとついえることは、消費者がきちんと知識を得て、動物愛護や環境に配慮したアパレルメーカーを選ぶということです。

そして不要な衣類は買わない。使えるものはリサイクルする。これが環境に優しく、動物愛護にも繋がることです。日本は無駄なく使ってきた歴史があるのですが、今は消費文化となってしまい、ファストファッションを買い求めて直ぐに捨てる行為が一般的になっています。

昔の日本人は、布団に使うコットンは打ち直してリサイクルしていましたし、セーターも編みなおして使う、生地が傷んだら自分で直すということが当たり前におこなわれていました。

動物に優しいファッションメーカー

毛皮を扱わない、リアルファーを使わない、ウールはミュールシングされていないものを選ぶ、アンゴラやダウン、ラッビットファーは使わない、など動物に優しい製品作りを積極的にしているファッションメーカーがあります。

H&M、GAP、ZARAなどのファストファッションでもこのような動きをしています。無印良品でもウール製品は多く扱っていますが、ミュールシングをしていない原料を使用しています。ウールやダウンなどの現状がよくなることはまだまだ先かもしれませんが、リアルファーを取り扱わないメーカーは増えています。

まとめ

私個人も肌が弱いことから、綿、シルク、リネン、ウールなどの天然繊維を好んで選んでいます。以前からラビットファーやリアルファーの現状は知っていたものの、ウールを刈り取るために残虐な現状があることは知りませんでした。日本は環境や動物に優しい物を選ぶ考え方は少し遅れている現状があるので、消費者側から変わっていく必要があります。事実を知らないことほど怖いことはない。その様に考え情報収集して、ファッションを楽しみたいですね。

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