世界三大料理は誰が決めた?

「世界三大料理はなぜ、フランス料理、中国料理、トルコ料理なの?」
このような疑問を持ったのではないでしょうか。
実は世界三大料理とは、宮廷料理からとったものだといわれているのです。
美味しい物ではなく、それぞれの地域ごとで代表的な料理で、世界各国に影響を与えた料理といえば、納得する方も多いかもしれません。
世界三大料理のそれぞれの特徴と、トルコ料理とはどんな料理なのか紹介していきます。
Contents
世界三大料理
世界三大料理は、フランス料理、トルコ料理、中国料理のことです。
なぜこの3つの料理が選ばれたのか疑問を持つ方もいるでしょう。
それぞれの料理の特徴をみていきます。
フランス料理
フランス料理はもともと、フランス王国の宮廷料理として発達した料理です。
ポトフ、テリーヌなど、私たちが普段食べることがある料理も含まれています。
世界三大料理に含まれているのは、西洋料理の代表的なものだからです。
中国料理
中国料理も世界三大料理のひとつに挙げられています。
アジア地方の代表的な料理とされているからです。
中華料理ではない、中華料理は日本独自のもの
間違ってはいけないのが、「中国料理」であって「中華料理」ではないことです。
中華料理とは日本が中国料理を真似て作った独自の料理のことで、中国で伝わった料理のことを中国料理といいます。
・北京料理
・広東料理
・上海料理
・四川料理
このように中国料理は、地域によっても使われている食材が異なります。
中国料理が世界三大料理のひとつに数えられているのは、フランス料理と同様に宮廷料理のひとつだからです。
トルコ料理
トルコ料理は日本ではあまりなじみがない料理です。
「ケバブ」などの料理は名前くらい聞いたことがある方もいるでしょう。
世界三大料理として数えられるのは、イスラム圏の代表的な宮廷料理のひとつだからです。
ケバブ
ケバブは肉、魚などをローストして、ケバブサンドにしたものが日本の屋台でも売られるようになり、名前が知られるようになりました。
本来のケバブとはラム肉ですが、日本で見られるのは豚肉や鶏肉のケハブです。
イスラム圏の料理で宗教上の理由から豚肉がたべられず、ラム肉を使っています。
ケシケキ(ユネスコ無形文化遺産)
ケシケシもトルコ料理の代表的なものです。
無形文化遺産にも登録されている料理で、宗教的な儀式にもかかせません。
麦、肉、玉ねぎを水と油で一晩煮込み、見た目はお粥のようです。
トルコ料理の特徴
・羊を使った料理が多い
・ナッツを使っている
・オリーブオイル
・主食はお米と小麦
・東西の食文化を融合
これらの特徴を持っている料理です。
トルコ料理も同じように宮廷料理として発達したことから、世界三大料理として位置づけられています。
なぜ世界三大料理になった?
フランス料理や中国料理はなんとなく理解できても、なぜトルコ料理?と感じる方も少なくないでしょう。
実は世界三大料理は、宮廷料理のなかから3国選ばれたという特徴があるからです。
宮廷料理のなかから3国選ばれただけ
トルコ料理はオスマン帝国の宮廷料理として利用されていました。
世界三大料理は欧州の研究家が作り上げた定義で、世界的に認められているものではありません。
「宮廷料理として食べられているのだから美味しいのではないか?」という概念があるわけです。
世界美味しい料理3国ではない
間違ってはいけないのが、世界三大料理だからといって、世界美味しい料理ということではありません。
各国で宮廷料理として活用され、世界各国に影響を与えた料理として取り上げられているだけです。
代表的な料理であって優劣をつけたものではない
ヨーロッパ地方の代表的な料理がフランス料理で、アジア地方の代表が中国料理となり、中東の料理の代表がトルコ料理となりました。
トルコ料理が世界三大料理に入れられるのは、アジア地方、ロシア、中東、地中海地方など幅広い地域に影響をもたらし、いろいろな食文化が融合しているからです。
トルコでのコーヒーにはたくさんの砂糖を入れるため、日本人からすると少し甘すぎると感じるかもしれません。
コーヒーと砂糖を同じ量で入れるのが特徴で、ジュズベと呼ばれる鍋にコーヒーと砂糖を入れ水から沸かすのが特徴です。
トルコでは美味しいコーヒーを淹れるのは、花嫁修業のひとつだと考えられています。
コーヒーだけでなくデザートもとても甘く、砂糖の量が多くなっています。
肉料理は赤身を使うのが特徴で、日本のように霜降りのお肉は使われていません。
ラム肉は日本でも好き嫌いがはっきりわかれる肉ですが、ジンギスカンに食べ慣れた方なら、トルコ料理のラム肉も食べられるのではないでしょうか。
おいしさだったら日本料理も世界三大料理
和食もユネスコの無形文化遺産に登録されています。
この点はトルコ料理とも同じで、おいしさで選ぶなら日本料理、フランス料理、中国料理の3つでもいいのかもしれません。
和食が無形文化遺産に登録されたのは理由があります。
・多彩で新鮮な食材とその持ち味の尊重
・健康的な食生活を支える栄養バランス
・自然の美しさや季節の移ろいの表現
・正月などの年中行事との密接な関わり
日本は地域によっても使われる食材が異なり、海外からも評価される健康的な栄養バランスが評価されているようです。
世界三大料理って誰が決めたの?
世界三大料理は誰が決めたのかは、はっきりしたデータがありません。
誰かが最初に言い出したことによって広まり、それが定着したことのようです。
宮廷料理の本場のトルコ料理は、日本では食べられるところも限られているため、見かけることができたら味わってみるのもよさそうですね。
まとめ
世界三大料理のフランス料理、中国料理、トルコ料理はすべて味わったことがある方は少ないかもしれません。
宮廷料理のひとつですから、伝統的な料理が受け継がれ、それぞれの地域の特性を生かした料理であることは間違いありません。
海外旅行でトルコに行ったときには、本場の世界三大料理を味わってみてはいかがでしょうか。