生後3ヶ月になって全然寝ない。そんなときは外に連れ出そう
「生後3ヶ月の赤ちゃんが昼も夜も全然寝ない」新生児のころと比べて赤ちゃんが寝てくれなくなると、ママも疲れがピークですよね。
全然寝ない赤ちゃんの対処方法は、「外に連れ出すこと」がおススメです。睡眠に必要となるホルモン分泌が促されるようになります。
長時間寝ない赤ちゃんが夜寝てくれるようになれば、ママの睡眠不足も解消されますよ。
Contents
生後3ヶ月で全然寝ないこんな悩み
生後3ヶ月になると新生児の頃と睡眠リズムが変わってきます。すると「昼間長時間寝てくれない」「夜寝るときに寝ぐずりするようになった」という悩みが出てくることがあるようです。
昼寝は1時間ずつが限界になってしまった
今までは午前も午後も3時間たっぷり寝てくれたのに、生後3ヶ月になると午前も午後も1時間ずつが限界になったというケースも。新生児のころと比べて、長時間昼寝ができなくなるようです。
昼間は抱っこで30~45分しか寝てくれない
もともと長時間寝てくれる子ではなく、生後3ヶ月になってもまとまって寝てくれないケースもあります。
昼間に長時間寝てくれず、抱っこしてようやく30~45分が限界というケースです。夜だけでなく昼間も長時間寝てくれないと、ママの疲れもピークに達しているでしょう。
昼も夜も短時間しか寝てくれない
生後3ヶ月になると昼も夜も短時間しか寝てくれなくなったというケースもあります。赤ちゃんの睡眠時間が短ければ、ママも睡眠不足になっているはずです。
赤ちゃんが何度も起きる原因
赤ちゃんの睡眠リズムは短い
赤ちゃんが昼も夜も睡眠時間が短いと感じるのは、もともと大人と比べて睡眠リズムが短いためです。睡眠リズムとは「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」をセットにしたものです。
眠ると最初に深い眠りのノンレム睡眠がやってきて、次に浅い眠りで夢を見るレム睡眠に移行します。大人も2つのリズムを何度も繰り返していて、朝方になるに従いレム睡眠の割合が増えていき、朝になると覚醒しやすくなります。
大人の睡眠リズムはノンレム睡眠とレム睡眠を合わせて90~100分が1セットです。一方で赤ちゃんの睡眠リズムは、40~50分と短くなっています。
赤ちゃんの睡眠リズムが短いため、どうしても夜中に何度も目を覚ましているように感じるでしょう。大人も夜中に何度も目を覚ましているのが普通ですが、無意識で朝になると忘れていることが多いようです。
セロトニンが不足している可能性がある
赤ちゃんの生活習慣が乱れていると、心を落ち着かせる作用が不足することがあります。
心を落ち着かせる物質は心を穏やかにする脳内物質のことで、赤ちゃんの気分を落ち着かせるため必要です。日中に十分な太陽の光を浴びていない場合や運動量が少ないと、心を落ち着かせる物質の量が減ってしまいます。
赤ちゃんがギャン泣きするからといって少なくする生活習慣になっていないでしょうか?
- 朝起こす時間が遅く朝日を浴びさせていない
- 十分な運動量がなく家庭内で過ごすことが多い
生後3ヶ月で赤ちゃんがギャン泣きしやすいと、ママは「寝てくれる時間に寝かせよう」として、朝に赤ちゃんを起こす時間が遅れてしまうことがあります。「外に連れ出すとギャン泣きして困るから」という理由で、家庭内にひきこもりがちのママも多いようです。
赤ちゃんの心を落ち着かせるホルモンで、少ないと感情のコントロールができなくなり、ギャン泣きの原因となります。
さらに心を落ち着かせる物質は睡眠に必要となる体の準備に必要となるため注意が必要です。
2つの働きのために、赤ちゃんは朝日や外に連れ出して太陽の光を当てさせて、適度な運動をさせましょう。
昼夜別がまだ付いていない
生後3ヶ月の赤ちゃんは、まだ体内時計を整える機能が充分ではありません。
人は25時間の体内時計を持っているのですが、地球時間は24時間のためリセットさせて体内時計を合わせる必要があります。しかし、3ヶ月の赤ちゃんは体内時計を整えることが難しく、昼夜の区別がつきません。
赤ちゃんの体内時計を整えるためにも、朝日を浴びさせることが大切です。
朝日を浴びることで睡眠に必要な体の準備がストップして、今度は夜にそなえた準備に入ります。生後3ヶ月の赤ちゃんの体内時計が整うのはもう少し先で、4ヶ月になれば徐々に整っていきます。
生後3ヶ月で長時間昼寝してくれない場合の対処方法
ホワイトノイズを利用してみる
生後3ヶ月で昼夜のリズムが整っていない場合、ホワイトノイズを利用する対策があります。ホワイトノイズとはテレビの砂嵐に似た音のことです。
今はテレビがデジタル化されたため、深夜にテレビを付けても砂嵐はありません。テレビの砂嵐の音でなくてもよく、水が流れる音でも大丈夫です。
ホワイトノイズは赤ちゃんが胎内にいたときに音に似ています。ママの血液が流れる音や心拍を聞くと、赤ちゃんは胎内の環境を思い出して安心します。
ホワイトノイズの音の大きさはママが食器を洗うときくらいの大きな音です。
市販のCDや寝ぐずり対策のぬいぐるみでも、ホワイトノイズをかけることができます。赤ちゃんが昼寝している時間にずっとホワイトノイズの音をかけておいてください。
ベビーカーで散歩すると寝てくれることも
3ヶ月の赤ちゃんが昼間にギャン泣きすると、ママは神経質になってしまい、「外で対処できないから外出もできない」と考えてしまう場合があるようです。この考え方は間違いで、逆に外に連れ出したほうが赤ちゃんは寝てくれる可能性があります。
昼間寝てくれない赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩すると、適度な振動が加わり赤ちゃんは眠りについてくれるはずです。ママが外の空気も吸うことができるため、ママの気分転換にもなるでしょう。
赤ちゃんに太陽の光を適度に浴びさせることになり、夜の睡眠に必要な体の準備も促すことができます。
日中の散歩はメリットが高いため、昼寝してくれない赤ちゃんを連れだしましょう。午後からの強い日差しは赤ちゃんに刺激が強すぎるので、日よけカバーを下ろします。
午前中なら日差しも弱く散歩に出やすいです。夕方のお昼寝タイムでも暑さが和らいでいるなら、ベビーカーで散歩に出やすいでしょう。
スリングで寝かせる
生後3ヶ月でなかなか昼寝をしてくれない場合、スリングで抱っこすると寝てくれる赤ちゃんも多いようです。スリングは胎内にいたときの環境に近いためです。
しかし、スリングは長時間抱っこし続けると、ママの体に負担が大きくなります。首が座るようになれば抱っこ紐でおんぶをすると、赤ちゃんを寝かしつけながらママは家事ができるため楽ですよ。
生後3ヶ月で夜寝てくれないときの対処方法
授乳をしてお腹を満たす
生後3ヶ月はまだ夜の授乳は必要です。
母乳だと消化が早いため、短時間でお腹が空いて泣いてしまうことがあります。
寝る前にしっかり授乳しておくと、夜中に寝る時間が長くなりやすいです。ミルクの子は一度にたくさん飲みやすく、夜中に目を覚ましにくい傾向があります。
ただし、夜の授乳は赤ちゃんの夜泣きの原因にもなります。
夜中に泣くと授乳してくれた経験を赤ちゃんが覚えていて、泣く=お腹が満たされると認識してしまうためです。赤ちゃんが夜の授乳を当たり前に考えてしまうと、赤ちゃんが夜中にふと目を覚ますと泣くようになります。
夜中の授乳は3ヶ月~4ヶ月に止められるようなら止めるのもひとつの対策です。寝る前にたっぷり授乳させておいて夜中に泣かないなら、朝方まで寝かしておいてもよく、わざわざ赤ちゃんを起こしてまで授乳させる必要はありません。
お昼寝の時間を調節する
「お昼寝の時間が長すぎる」「夕方までお昼寝をしている」場合は、夜の睡眠に響いてしまいます。
赤ちゃんがよく寝ているからといって起こさないと、夜大変になるため注意が必要です。日中にママの用事を済ます理由で赤ちゃんを長時間寝かせるのも避けましょう。
生後3ヶ月の場合は、夕方のお昼寝を16~17時までにとどめておいてください。
夕方くらいから照明を暗くして寝る環境にする
夜の強い光は、赤ちゃんの寝るための体の準備を阻害します。できれば夕方ぐらいから強い光を赤ちゃんに当てないようにしましょう。
生後3ヶ月は赤ちゃん優先の生活になってしまい、ママはテレビもスマホでのネットサーフィンもできなくなります。しかし、夕方から赤ちゃんが寝るための環境を整えておけば、赤ちゃんが早く寝てくれるため楽ですよ。
ママがテレビやスマホを見るときは、赤ちゃんを寝かしつけてからがおススメです。夜の7時~9時までに赤ちゃんが寝てくれれば、ママの夜の時間も確保できます。
夫にも音を出さないよう工夫してもらう
夜は大きな音で起きてしまう赤ちゃんもいます。赤ちゃんは睡眠リズムが短いため、ちょうど眠りが浅いときに大きな音がすると起きてしまうことがあります。
夜、赤ちゃんを寝かしてからは、静かな環境を保ちましょう。
帰宅時間が遅い夫にも、テレビの音を必要以上にあげないよう対処してもらってください。リビングと寝室が離れている場所なら、テレビの物音くらいなら問題はないでしょう。
朝は決まった時間に起こす
赤ちゃんの体内時計を整えて、睡眠に必要なメラトニン分泌のためにも、朝は決まった時間に起こすようにします。パパやママが起きる時間帯に設定しておけば無理がありません。
赤ちゃんの夜泣きで朝遅くまで寝ているママは、少し頑張って朝だけは早く起きるようにしてください。ママの睡眠時間が足りないなら、日中赤ちゃんと一緒に寝ればいいのです。
生後3ヶ月の理想的な就寝時間
1日14~15時間くらいの睡眠をとる
生後3ヶ月の赤ちゃんは、1日14~15時間の睡眠をとります。新生児のころと比べると睡眠時間が短くなり、起きている時間は長く感じるでしょう。
赤ちゃんによっては昼夜の区別がついてきて、夜にまとまって寝る子もいます。一方で一度に寝る時間が短くなり、ママを困らせる場合もあるようです。
夜は5~6時間赤ちゃんが寝てくれると、ママも助かります。
赤ちゃんによっては昼夜の区別がつかず、夜も3時間しか眠らない子もいるようです。一度に寝る時間は個人差があるため、長時間寝ない赤ちゃんでも気にしないようにしましょう。
昼寝は3回で4~5時間が理想
生後3ヶ月の赤ちゃんは、1日3回お昼寝をします。3回のタイミングでママが一緒にお昼寝したり、家事をしたりしましょう。
【1回目午前中】
朝起きて数時間過ごしたら、9時くらいからお昼寝タイムです。
授乳やお着替えを済ませたら、赤ちゃんは一人で機嫌よく遊んでくれます。ママは家事を済ませて、夜中に寝たりないなら一緒に寝ることができます。
【2回目お昼】
生後3ヶ月の赤ちゃんの2回目のお昼寝は、昼食くらいです。赤ちゃんを寝かしつけたら、ママはお昼ご飯タイムにできます。
【3回目午後】
3回目のお昼寝は夕方くらいです。赤ちゃんが寝ているときにママは夕食の準備ができます。
17時くらいに赤ちゃんを起こしたら、赤ちゃんの入浴タイムが一般的です。夕方のお昼寝で寝ぼけていた赤ちゃんも、入浴で目を覚ますことができます。
生後3ヶ月の赤ちゃんは、昼寝のトータル時間は4時間~5時間になるよう調節するのがベストです。
朝は6~7時に起こすようにする
午前中のお昼寝タイムを考慮すると、朝は6~7時に起こすのが理想的です。朝ママが起きたらカーテンを開けて、赤ちゃんも一緒に起こすようにします。
授乳やおむつの交換、赤ちゃんのお着替えもあるため、朝食やお弁当作りは時間に余裕を持ってください。赤ちゃんの支度を済ませてしまえば、その後は機嫌よく遊んでくれるはずなので、ママは食事の支度をしましょう。
夜は19~21時までに寝かせる
生後3ヶ月の赤ちゃんは、19~21時までに寝かせるのが理想です。
赤ちゃんの入浴や身支度を済ませたら、寝かしつけるようにしましょう。ママの夕食はパパが帰ってからゆっくりとるのがおススメです。
生後3ヶ月の寝かしつけ方法
腹ばいで遊ばせて疲れさせる
適度な運動は赤ちゃんが疲れてよく寝るようになります。運動は赤ちゃんの心の安定にも必要なため、腹ばいをさせる運動がおススメです。
腹ばいとは赤ちゃんのお腹をして寝かせる運動のことです。赤ちゃんは首を持ち上げようとして、首の筋肉が鍛えられます。
何度も繰り返していると首がすわっていき、ママが赤ちゃんを抱っこするのも楽になります。
入眠儀式で寝る習慣をつけさせる
生後3ヶ月でネントレは不要ですが、体内時計のリズムが付き始めるころのため、そろそろ同じ生活を繰り返すようにしましょう。
何度も同じ生活を繰り返していると、赤ちゃんも体で覚えていきます。早寝早起きを心がけ同じ時間に入浴させて、寝る前は入眠儀式をしましょう。
生後3ヶ月なら、寝る前の入浴が入眠儀式のひとつになります。人は体温が下がったときに眠くなりやすいためです。
温めのお湯に一緒に入って、赤ちゃんの身支度を済ませたら暗く落ち着いた環境で過ごさせます。寝るまでの間に絵本を読み聞かせたり、音楽を聴かせるのもおススメです。
ネントレの詳細は関連記事で確認できます。
赤ちゃんがよく寝る場合のメリット
成長ホルモンの分泌量が多くなる
生後3ヶ月で平均的な睡眠が取れているなら、細切れの睡眠でもOKです。よく寝ると赤ちゃんの「成長ホルモン」がたくさん分泌します。
成長ホルモンは赤ちゃんの筋肉や骨の成長に必要なホルモンのことです。細胞のダメージを修復する働きもあるため、赤ちゃんにとって睡眠は大切です。
成長ホルモンは性ホルモンの分泌を抑える働きもあります。
性ホルモンが早くに分泌すると身長の伸びが止まってしまうため注意が必要です。子どもの将来の身長を高くしたいなら、たっぷりと寝かせてあげましょう。
まとめ:3ヶ月の赤ちゃんが寝ないなら外出がおススメ
3ヶ月の赤ちゃんが昼も夜もまとまって寝てくれないと、ママも辛いですよね。
ママのストレス発散のためにも、外出するのがおススメです。ベビーカーで近所を散歩する方法でも、悩みが深いなら近くの子育て支援センターに行き話を聞いてもらう方法もあります。
赤ちゃんと一緒に外出すれば、睡眠に必要な体の準備もできます。ギャン泣きするからと家に引きこもるより、外出するのがおススメです。
他にも生後3ヶ月ごろの寝ぐずり対策の記事があるため、下記に紹介しておきますね。