「他人がうらやましい」を内観したら意外な結果が出てきた
先日、私は「Aさんがうらやましい」という気持ちが湧き出てきました。
でも「本当にうらやましいの?」と考えるうちに、Aさんを否定する言葉が出てきて、最終的には意外な言葉が出てきました。
それは、「安心感が得られる毎日が欲しい」という答えです。
私の本当の願いを知ることができたので、「Aさんがうらやましい」気持ちはなくなりました。何が解決に導いたのかというと、自分を内観したからです。
「他人がうらやましい」という気持ちを手放したい人は、ぜひ続きを読み進めてくださいね。
Contents
「他人がうらやましい」という私の体験
先日、私はAさんに会う機会がありました。
Aさんは、キラキラ輝いているような女性で、その姿を見て私は「うらやましい」と感じてしまったのです。
なぜうらやましいと思ったのかと言うと
- いつもオシャレを楽しんでいる
- 髪も綺麗でサラサラ
- ネイルだって楽しんじゃう
- お金も時間の余裕もある感じ
単純に、Aさんの見た目から「うらやましい」と感じたのでした。
一方で、私はAさんとは真逆の特徴があります。
- 体形やお金の悩みからオシャレを楽しめていない
- 髪はくせ毛で扱いづらい
- いつもお金や時間のなさに追われている感じ
Aさんは、女性が幸せになる要素をたくさん持っているのに、私には足りないものが多いと感じたため、Aさんをうらやましいと思いました。
「他人がうらやましい」から出てきた否定的な感情
「Aさんがうらやましい」→「でも、Aさんだって本当に幸せじゃないかも?」という否定的な感情が湧いて出てきました。
自分には叶わないと感じてしまったため、Aさんを否定する感情が出たわけですね。
「なんか、周りの人と戦っている感じが嫌」
「マウント取るため、自分を磨かせて上に見せようとしているだけ」
Aさんがちょっとだけ否定的な言葉を言ったのを覚えていて、私は「Aさんは、本当は幸せじゃない」と思い込むことで、自分の心を落ち着かせていたのでした。
本当に、Aさんが不幸なのかは、本人しかわからないのに……。
「他人がうらやましい」気持ちをもっと深堀してみることに
そこで、私は「本当にAさんがうらやましいのか」を確かめるため、自分の心を深く探っていくことにしました。
まずは、自分が感じたことの事実確認です。
私は子育てを終えたとき、無性に虚しい気持ちがありました。家族のため頑張るとやる気が出てきていたのですが、いざ子育てを終えて一人になると、自分の願いを叶えることより、周りの人を幸せにすることのほうが、自分にとって幸せだと思うようになります。
そんな根柢の気持ちがあるため、私は自分のために時間やお金を使えるAさんを否定し、自分の気持ちが正しいと思い込もうとしていたのです。
「マウント取るため、自分を磨かせて上に見せようとしているだけ」
Aさんが本当にそう思っているかはわかりませんが、私はAさんが綺麗でいようとするのは、「ありのままの自分を認められず、誰かに勝っていないと自分の価値を見出せない」のではないかと、勝手に思い込んでいました。
しかし、どの気持ちもAさんが本当に思っているかは分からないですし、私が自分を正当化するため否定的な言葉が出てきただけにすぎませんでした。
なぜ他人がうらやましいのだろうか?
いろいろと考えていくうちに、私はある言葉を思い出しました。それは、「他人は自分の鏡である」という言葉です。
「Aさんがうらやましい」という気持ちから出てきた否定的な感情は、すべて自分のことの可能性があるという意味です。
百歩譲って、本当のことだとしても、何に対して喜びを感じるかは人それぞれです。Aさんが自分を喜ばせるためオシャレをしたって良いのに、Aさんを否定していたのは、私が「自分が自分を大切にできない」自分を批判したかったからでした。
先日、私はドラッグストアに久しぶりに行きました。お店では安くても良い商品がたくさんあって、「私は、そんなお金も自分のために使わなかったのだ」と気づかされた機会がありました。
年齢を重ねるうちに諦めの気持ちから、私は自然と自分を大切にできなかったんですね。その気持ちを隠そうとして、「自分を大切にしているAさんがうらやましいという気持ちが出てきたことがわかりました。
「マウント取るため、自分を磨かせて上に見せようとしているだけ」
この感情も、自分を内観してみると、自分が自分に対して思っている感情だとわかります。
最近、私は「周りの人と比べない」ことを意識しています。だから、当然誰かと比較する必要もなければ、周りの人と戦って自分を上に見せる必要も感じていませんでした。
しかし、このような感情が湧いて出てくるということは、何かあるはずです。
「他人は自分の鏡である」
「周りの人と戦っている感じが嫌」この部分にヒントがあるように思いました。
Aさんがうらやましいという感情が出たことをすっかり忘れていたある日、次のような質問を自分にしました。「たった1つだけ、願いを叶えるとしたら?」
私は、真剣に考えた結果、「安心できる毎日が欲しい」と願いました。
アラジンに出てくるジーニーに1つだけ願い事を叶えてもらえるとしたら、私はこう願うと思います。なぜなら、どんな感情を得たいのか考えたとき、安心感が思い浮かんだからです。
安心感が得られる毎日は、お金の悩みも、人間関係の悩みも、健康上の悩みもありません。ただ、安心感さえ得られれば、私はそれで十分だと思いました。
結局、「お金が欲しい」と思うのも、逆に考えれば「お金がないから、お金が欲しい」となります。何も体に問題がない人は、「健康になりたい!」とは願いませんよね。
だから、私の本当の願い事は、安心感を得ることだけだとわかりました。
Aさんに対して「周りの人と戦っている感じが嫌」と思った感情は、やはり自分に対しての感情でしたね。私が、知らないうちに周りと戦っている状況だったからこそ、たった1つの願い事で「安心感」という言葉が出てきたようです。
私の本当の願いが「安心感」だとわかったら、後は実践するのみ。日常生活の中にも、安心感を得られることはたくさんありますからね。
- 湯船につかったとき
- チョコレートを食べたとき
日常にも安心感があるとわかれば、周りと戦う必要もなくなり、安心感のある毎日が引き寄せられていく感じがします。
他人がうらやましいと思ったら深堀してみよう
「他人がうらやましい」という感情は、実は自分が自分に対して向けた感情だとわかりますね。
そのまま、「うらやましい」わけではなく、「なぜうらやましいのか?」「相手に対してどう思ったのか?」を深堀してみると、自分が自分に対して感じている問題が浮き彫りになってくるはず。
私の場合は、Aさんがうらやましいと感じた「キラキラ輝いてうらやましい」という表面的なことではなく、「誰かと戦っている」自分が問題だったとわかりました。
「他人がうらまやしい」という気持ちを手放したくなったら、自分の本当の気持ちを知るため、深堀してみるのも良いと思います。