マスクの作り方【立体・プリーツ・平面】ハンドメイドに挑戦しよう
マスクを手に入れたい!と思っても、お店で品切れになる場合もありますよね。または、市販の不織布だと、肌が弱いと付けられない場合があります。そんなときに覚えておきたいのが、マスクの作り方です。
マスクの作り方といっても、さまざまなタイプがあります。立体マスク・プリーツマスク・平面マスク。どれがいいのか迷ったら、難易度や予防効果の高さで選ぶといいです。
難易度では、平面マスク>プリーツマスク>立体マスクの順です。お裁縫が苦手な方や、15分くらいで簡単に作りたい方は、平面マスクを選びましょう。
難易度や予防効果で使い分けられるよう、3タイプのマスクの作り方を紹介します。
Contents
立体マスクの無料型紙
プリーツマスク、平面マスクは型紙がなくても作れます。
立体マスクは型紙がないと難しいので、無料の型紙を使いましょう。無料の型紙は、ネットで検索すると複数出てきます。私が使いやすいと感じた、サイトを紹介します。
セリア無料型紙
100円ショップセリアでも、無料の型紙がダウンロードできます。セリアは上下の形が異なるため、より顔にフィットします。表布と裏布が同じ形です。
リンク:セリア無料型紙
手作り布マスクの材料について
手作りマスクでは、ダブルガーゼを用意します。市販の布を買うときは、20cmカットでお願いすると、布マスク2枚くらいが作れます。
用意するものは
- ダブルガーゼ 20cmカットくらい
- マスク用ゴム
- 縫い針
- 布用ハサミ
- 待ち針
- 縫い糸
ダブルガーゼは、100均のものや、手芸店で売っているハギレでOKです。マスク用ゴムは、耳に当たっても痛くないよう柔らかいつくりです。専用ゴムがお店で見つからないときは、多少耳に負担はありますが、白い丸ゴムでも代用できます。
マスクの作り方3タイプ
マスクの作り方を、3タイプ動画や画像を使って紹介します。予防効果を高めたい方は立体マスクを、簡単なのがいい方は平面マスクがおすすめです。
立体マスクのレシピ
無料の型紙をネットでダウンロードしておきましょう。プリントしたものをハサミでカットして使います。
今回使用した型紙は、自分サイズに調節したものです。下記URLから、無料で型紙をダウンロードできます。
リンク:立体マスク無料型紙
型紙は、表布と裏布共通です。表布と裏布の生地を変える場合は、それぞれ2枚ずつ用意します。すべて同じ生地で作成する場合は、型紙1枚で4枚の生地をカットしてください。
表布を柄の生地にして、裏布を白いWガーゼ生地にするのもおすすめ。真っ白だと味気ない感じがする場合は、表布に柄をもってくるとかわいいです。
型紙をカットしたら、生地にラインを付けていきます。チャコペンを使ってラインを付けてから、生地をカットしましょう。型紙は約1cmの縫い代付きで、別途縫い代を付ける必要がありません。
生地を4枚つくり終えたところです。
用意した布は、中表にして2枚を重ねます。「中表」とは、表になる部分を中にすることです。表と裏の区別がつきにくい生地であれば、厳密にしなくてOK。柄の生地だと、裏と表が区別されているものがあります。
縫う場所は、マスク中央になるところです。縫い代1cmくらいのところを、並み縫いしていきましょう。表布、裏布どちらもマスク中央部分を並み縫いしてください。
マスク中央部分は、左右に割っていきます。カーブしているので、そのままだと生地が引きつります。ハサミで数か所切り込みを入れると、左右に割っても突っ張りません。
生地にハサミを入れるときは、縫い目を切らないようにしてください。ガッツリ切り込みを入れるのではなく、少量切るイメージで大丈夫です。
縫い代部分を、左右に割っていきます。割る作業は手間で省いてしまいがちなのですが、省略すると仕上がりがよくなりません。アイロンを当てるのは大変ですが、頑張って作業していきましょう。
割る作業は、全部を一度にアイロンがけしようとしても、上手くいきません。少しずつ左右に手で開きながら、アイロンを当てていきます。
表布、裏布ができあがったら、中表にして2枚を合わせます。待ち針をつけるときは、中心から始めてください。中心がズレると仕上がりがよくないため、中心から合わせましょう。
真ん中、左右の順番に待ち針をつけていくと、2枚の生地をぴったり合わせられます。
生地は、上下を並み縫いします。
2枚の生地を縫い合わせて、筒状になりました。左右どちらかの口に手を入れ、生地をひっくり返しましょう。ひっくり返すと、縫い目が中に隠れて見えなくなります。
ひっくり返すと、縫い目が浮いている状態です。そのままだと仕上がりがわるいので、アイロンを当てて押さえます。
さらに仕上がりをよくするため、表面から押さえのステッチを入れました。手縫いの場合は、縫い目が見えないよう、表の縫い目を小さくしています。押さえのステッチは、並み縫いのことです。
マスクゴム27cmを2本用意しましょう。専用のゴムが売っていなければ、丸ゴムを購入すると代用できます。マスク売り切れで、マスクゴムも品数が少なくなっている場合は、白い丸ゴムなど代用できるものを使ってください。
マスクゴムを通す部分を作っていきます。上下の並み縫いの縫い目が大きいほうが、マスクの裏側です。マスクの裏側に向かって、端を三つ折りにしていきましょう。待ち針で数か所留めておきます。
三つ折りした部分は、生地が厚くなります。手縫いだと並み縫いすることはできないので、まつり縫いで仕上げます。まつり縫いは、生地を少しずつすくっていく縫い方です。
マスクゴムは、紐通しを使って通していきます。紐通しがなければ、ヘアピンでも代用が可能です。ゴムは、紐通しの穴に入れてから、通していきましょう。
マスクゴムを通したら、端を結びます。結び目が表に出ていると見た目が悪いため、ゴムを通している生地に隠してください。ゴムを片方から引っ張ると、ゴムの結び目が中に隠れます。
今回は、左右にレースを縫い付けました。レースは、まつり縫いや並み縫いなどで、縫い付けてください。立体マスクのできあがりです。
プリーツマスクのレシピ
プリーツマスクの場合は、型紙がなくても作れます。使用する生地は、マスクの完成サイズによって調節してください。
大人用マスクであれば
- 生地・・・縦16cm×横21cm
- マスクゴム・・・25cm
少し大きめのマスクを作る場合は
- 生地・・・縦16cm横25cm
- マスクゴム・・・30cm
生地の横幅や、マスクゴムの長さで調節してください。市販のマスクとサイズを比べながら作成すると、希望のサイズに調節しやすいです。
生地は表布・裏布各1枚ずつ用意してください。
表布と裏布を中表に重ねます。上から1cmまでを縫い代として、並み縫いしていきましょう。反対側も同様に並み縫いしてください。
中表になっている生地を、ひっくり返しましょう。
縫い目が浮いた感じになるので、アイロンで押さえます。仕上がりに差が出るため、アイロン当ては省略しないようにしてください。
上から3か所、プリーツを折っていきましょう。折り目はそれぞれ1cmくらいです。市販のマスクの大きさを見て、仕上がりを調節してください。
プリーツの部分も浮いてくるので、アイロンで押さえます。端の部分を並み縫いで抑えると、プリーツがずれてきません。
端を三つ折りにする前に、マスクゴムを通しておきます。三つ折りにしたら、待ち針で留めておきましょう。
端の部分は、まつり縫いにしていきます。最初縫う部分を、数回縫っておくと、端からほつれにくいです。ゴムで引っ張られる部分なので、耐久性を高めておくのがおすすめです。
プリーツマスクのできあがりです。マスクの上下端が浮いてくるようなら、押さえるため並み縫いでステッチを入れると、おさまりがよくなります。
平面マスクのレシピ
平面マスクも、型紙なしで作れて簡単です。ハンドメイドマスクの中で、一番作り方が簡単で、初心者におすすめです。
使用するガーゼは、100均のものでも使えます。手芸店が近くにある場合は、Wガーゼを購入しておきましょう。お店にWガーゼの生地がない場合は、ドラッグストアにあるガーゼを重ね合わせたものでも代用が可能です。
【完成サイズ】
【生地カットサイズ】
- Wガーゼ・・・横51cm×縦18cm
- マスクゴム・・27cm2本
生地は、完成の横サイズを3倍でカットします。横を20cmにしたい場合は、横60cmに生地をカットです。横を15cmにしたい場合は、横45cmに生地をカットしてください。
縦の大きさは完成の2倍です。8cmにしたいときは16cm、10cmにしたいときは20cmで生地をカットしましょう。
布を半分に折ってください。中心に向かって上下を折るため、折り目を付けるためです。
生地を一度開いてから、中心に向かって上下を折りたたみます。下を上に折ったら、上側も同様に折りたたんでください。
生地の上下を折ったら、アイロンで抑えておきましょう。少しの手間で、仕上がりがよくなります。
両端を折りたたみ、3つ折りにしていきます。3つ折りにしてからもアイロンを当てておきましょう。
そのままだと端がほつれてきてしまいます。片方の端を、1cmくらい折り返しましょう。アイロンを当ててから、待ち針で固定しておきます。
折り返した部分を、並み縫いしていきます。表にレースを付ける場合は、ざっくり縫いでもOKです。裏側の縫い目が多少雑でも、マスクを付けてしまえばわかりません。
反対側も並み縫いしていきます。サイズを測っておいて、反対側も同じ幅で並み縫いしておきましょう。動画の場合は、1.5cm幅になっています。
マスク表面にレースを付けていきます。ひっくり返し、レースの幅を測ってカットします。レースの端は、そのままでもほつれてこないため、マスクと同等の幅で切ります。
縫い目の上にちょうどレースがきて、縫い目が見えません。
レースを待ち針で固定しておきます。上下をまつり縫いしていきましょう。
マスクゴムは27cmを2本用意します。紐通しを使って、マスクの両端にある穴に通していきましょう。ヘアピンを使っても、紐を通すことができます。
ゴムの端は結んで、マスクの中に隠すと仕上がりがキレイです。結び目を回して、紐通し穴に隠していきます。
真っ白なガーゼマスクだと、何となく味気ないです。端にレースを付けることで、見た目が可愛くなり、雑な縫い目カバーにもなります。市販のマスクとほぼ同じ大きさに仕上がったため、付け心地はいいですよ。
まとめ
市販の不織布だと、何となく息苦しい感じがしますよね。私は不織布だと長時間付けるのが辛いです。ガーゼを使ったマスクなら、蒸れない・苦しくないマスクができあがります。
ただし、Wガーゼを使った方法だと、不織布より効果は落ちるのかもしれません。ガーゼの通気性がいいということは、それだけ悪いものも通り抜ける可能性があります。
またWガーゼは縮みやすいため、洗濯する予定なら、水通しをしてくださいね。1~2時間水に浸して乾かすと、洗濯しても縮まなくなります。水通しが面倒な方は、予め大きめサイズで作成しましょう。
3タイプのハンドメイドマスクの中で、個人的には平面マスクが一番気に入りました。生地を3つ折りにするため、マスクの厚みがあります。厚みがあればそれだけ効果も高まるのではないでしょうか。作成時間も15分程度で、真っすぐ縫いだけなので簡単です!
ぜひマスクを手作りしてみてくださいね。