妊婦は栄養ドリンクを飲んでいい?商品8つを調べてみた
「妊婦でも栄養ドリンクを飲んで大丈夫?」妊娠中はどうしても食事から栄養が補給できないときもありますよね。
8つの商品を調べてみたら、「妊娠中でも使える」と表示している商品がありました。しかし、カフェインやアルコールなど注意したい成分もあるため確認してください。
妊娠中でも使える栄養ドリンクが見つかり、栄養補給に役立てていただければ幸いです。
Contents
妊婦は栄養ドリンクを飲んで大丈夫?
はじめに、妊婦でも栄養ドリンクは飲んで大丈夫です。ただし、パッケージに「妊婦でも飲める」と書かれている商品に限ります。
妊婦でも栄養ドリンクを飲んでもよい
妊娠中でも「つわりで栄養が足りない」「栄養補給をしたい」などの理由で栄養ドリンクを飲みたくなることもあります。栄養ドリンク商品に「妊娠授乳期の栄養補給に」と記載があれば、妊婦でも飲んでOKです。
市販されている栄養ドリンクは、薬剤師がいなくても買える扱いがほとんどです。誰でも自由に買うことができる商品が多く、妊娠中がとってはいけない成分は含まれていません。
用量・用法を守って飲むこと
妊婦さんが飲んでも大丈夫な栄養ドリンクでも、過剰摂取はいけません。
商品パッケージに書かれている容量や用法を守って飲んでください。栄養ドリンクはたくさん飲めば疲労が回復できるわけではありません。
妊婦向け栄養ドリンクの選び方
妊娠中は5つの成分に注意が必要です。
- 妊婦でも飲める商品
- ノンカフェイン
- ローカロリー
- アレルギー配慮
- ノンアルコール
この5つの成分をチェックしてください。
妊娠授乳期の栄養補給の記載があるものを選ぶ
妊娠中に栄養ドリンクを飲むなら、商品パッケージに「妊娠授乳期の栄養補給」と書かれているかチェックしてください。または、「産前産後の栄養補給」と書かれている商品もOKです。
カフェインが入っていないものを選ぶ
栄養ドリンクは頭をスッキリさせるために、カフェイン入りのものがあります。妊娠中はできるだけカフェインは避けたいため、ノンカフェインの栄養ドリンクを選ぶと安心です。
WHOの発表によると、妊婦が1日に摂取してよいカフェインは、200~300mgです。妊婦はぜったいにカフェインを摂取してはならないというわけではありません。
栄養ドリンクでも1本50mgのカフェインが含まれているものもあります。カフェイン入りの栄養ドリンクを飲んだら、ほかの飲み物でカフェイン摂取量を調節しましょう。
栄養ドリンクのカフェインで注意したいのが、エナジードリンク系です。海外の「レッドブル」は1本で80mgのカフェインが含まれています。
カロリーが高すぎないものを選ぶ
妊娠中にカロリーを摂取し過ぎると、体重が増えるリスクが高まる可能性があります。
体重が増えてしまいコントロールが必要な方は、栄養ドリンクのカロリーに注意してください。砂糖不使用のものや、カロリーダウンの栄養ドリンクなら、安心して飲めます。
問題のある成分に注意する
食物で問題が出たことがある方は、栄養ドリンクの配合成分に注意が必要です。過去に何らかの症状が出たことがある方は、商品パッケージをチェックしてください。
とくに天然由来成分が含まれている栄養ドリンクは、植物成分で問題がある方は注意しましょう。人参、ウコン、プロポリスなどの成分が配合されている商品があります。
アルコールが含まれていないもの
栄養ドリンクには微量ですが、アルコールが含まれているものがあります。
飲んでも胎児に影響を与えるほどではないですが、できれば避けたいものです。アルコールに弱い体質の方は、ノンアルコールの栄養ドリンクを選んでください。
妊婦が調べている栄養ドリンク8選
妊娠中の女性が「飲んで大丈夫?」と気になっている商品8つをまとめました。各商品にも一般方向けのものと、女性や妊婦でも飲みやすい商品がわかれています。
1・アリナミン
タケダから販売されているアリナミンは、8種類の栄養ドリンクがあります。タケダが開発した「フルスルチアミン」配合商品です。
フルスルチアミンは炭水化物の代謝に使える成分です。ノンカフェインを選ぶなら「アリナミンR-off」や「アリナミンR」を選ぶ必要があります。
タケダの公式サイトには、次のような記載がありました。
効能には「産前産後の栄養補給」がありますので、妊娠している方でも飲むことができます。
出典:https://alinamin.jp/alinamin/qa/d09.html
2・チオビタ
出典:https://www.taiho.co.jp/chc/brand/tiovita/product/aibitasuzero/
チオビタは大鵬薬品工業株式会社から出ている栄養ドリンクです。
全部で10種類のラインナップから選べます。配合成分はタウリンやビタミンB群で、「妊娠授乳期などの場合の栄養補給」の表示もある商品です。
妊娠中でも飲めるノンカフェインの商品を選ぶなら「チオビタドリンクアイビタスゼロ」を選んでください。ビタミンB2は尿が黄色くなることがあるため、妊婦検診前の飲料は避けたほうがいいかもしれません。
3・エスカップ
出典:https://www.ssp.co.jp/product/all/sc-e/
エスカップはエスエス製薬から販売されている栄養ドリンクです。タウリン配合です。
無水カフェインが50ml含まれているため、飲み過ぎに注意してください。エスエス製薬の公式サイトのQ&Aには、「妊娠中に飲んでも問題ない」とありました。
エスカップシリーズ女性向けに「エスカップE」の商品があります。タウリンの代わりに血行促進に役立つビタミンEを配合している商品です。
エスカップEは無水カフェインが50mg含まれています。
4・チョコラBB
出典:https://www.chocola.com/product/bbbit.php
チョコラBBはエーザイから販売されている栄養ドリンクです。
肌荒れ対策に使うなら医薬品の「チョコラBBドリンクⅡ」がノンカフェインで、「妊娠・授乳期」の飲用もOKです。
「ドリンクビット」ならカロリーダウン、ノンカフェイン、妊娠中も飲むことができます。
栄養不良に伴う肌荒れ対策なら医薬品の「チョコラBBハイパー」がビタミンB群やタウリンなどが配合され、妊娠中にも使える栄養剤です。カフェインは45mg配合されているため、飲み過ぎには注意しましょう。
基本的にどれもチョコラBBシリーズは、妊娠中でも飲むことができます。多数の栄養ドリンクの種類があるため、肌荒れ、疲れ、栄養補給で使い分けてください。
妊娠中にノンカフェインを選ぶなら「チョコラBBドリンクⅡ」か「チョコラBBドリンクビット」のみです。どちらも肌荒れ対策用で、疲れ用はどれもカフェインが入っています。
5・リポビタンD
出典:https://www.catalog-taisho.com/03375.php
リポビタンDは大正製薬から販売されている栄養ドリンクです。
タウリン1,000mgとビタミンB群を配合しているため、疲れ対策に使えます。シンプルなリポビタンDでも「妊娠授乳期又は産前産後等の栄養補給」とあるため妊婦でも飲めるでしょう。
リポビタンDシリーズでノンカフェインを選ぶなら、「リポビタンフィール」が選択肢になります。同じくタウリンとビタミンB群で疲れ対策ができて、1本あたり7kcalと低カロリーです。
妊娠中の女性でも使える商品で、睡眠前に飲むために向いています。リポビタン ノンカフェもカフェインゼロです。
6・デカビタ
出典:https://products.suntory.co.jp/d/4901777077416/
デカビタCは、8種類のビタミン、ローヤルゼリー配合のエナジードリンクです。清涼飲料水の部類となっているため、自動販売機でも買うことができます。
カフェインは5mgとほかの栄養ドリンクと比べて少なめです。公式サイトには清涼飲料水だからなのか、注意事項や対象者の情報は記載されていませんでした。
7・C1000ビタミンレモン
出典:https://www.house-wf.co.jp/products/detail.php?cd=024503
C1000ビタミンレモンは、ビタミンCの補給としておなじみの栄養ドリンクです。1本でレモン果汁50個分のビタミンCと、ビタミンB1とビタミンEも配合されています。
人工ビタミンCだけではなく、レモン果汁も10%未満配合している商品です。清涼飲料水の部類のため、ハウスのメーカーサイトに妊娠の表示はありませんでした。
27品目のアレルギー物質の使用はないようで、食品で問題が出る方でも飲みやすいです。カフェインも入っておらず、寝る前の栄養補給としてC1000ビタミンレモンが使えるでしょう。
8・タフマン
出典:https://www.yakult.co.jp/products/item0060.html
タフマンはヤクルトから販売されている栄養ドリンクです。
高麗人参が100mg入っています。原材料名の2番目にワインとなっていて、カフェインも入っているようです。
アルコールが0.7%含まれているため、ノンアルコールを選びたい場合は「タフマンV」を選んでください。
タフマンVなら高麗人参、ガラナ、ローヤルゼリーなどの成分配合で、ノンカフェイン、ノンアルコールです。メーカーサイトに「妊娠でも飲める」の表示はありませんでした。
妊婦におすすめの栄養ドリンク
すでに紹介した栄養剤以外では、次の商品なら妊婦でも飲みやすいです。
ビタシーローヤル3000ZERO
出典:Amazon
ビタシーローヤル3000ZEROは常盤薬品が販売している、栄養ドリンクです。
タウリン、ビタミンB群、ローヤルゼリーで疲れ対策ができます。「妊娠授乳期などの栄養補給」という表示もあるため、安心して飲めるでしょう。
ノンカフェインで糖類ゼロですが、アルコールは0.2ml以下の配合です。胎児に影響を与えるほどのアルコール量ではありませんが、アルコールに敏感な方は注意してください。
リポビタン ファイン
出典:https://www.catalog-taisho.com/00214.php
リポビタン ファインは女性向けに作られた栄養剤です。タウリンとビタミンB群で疲れ対策ができます。
糖類ゼロでカロリーは6kcalですが、カフェインは50mg配合されています。公式サイトには「妊娠授乳期又は産前産後等の栄養補給」の表示がありました。
アルフェ ネオ
出典:https://www.taisho.co.jp/company/release/2016/2016032201.html
アルフェ ネオは大正製薬から販売されている栄養ドリンクです。鉄分補給に特化した商品のため、妊娠中のフラフラ対策に使いやすいでしょう。
1本5kcalの低カロリーでノンカフェインです。「妊娠授乳期などの場合の栄養補給」という記載もありました。
リゲインスタイル
出典:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/details/regain_style/
リゲインスタイルは第一三共ヘルスケアから販売されている栄養ドリンクです。カロリーが気になる女性向けに開発された商品です。
糖質ゼロで1本あたり3.5kcal、体を温めるショウガエキスや、ビタミンB群で疲労対策ができるタイプです。無水カフェインが50mg含まれているため、飲み過ぎには注意しましょう。
メーカーサイトには「産前産後などの場合の栄養補給」の表示がありました。
栄養ドリンクとは?
妊娠中に栄養ドリンクを飲むなら、そもそも栄養ドリンクとは?の部分も補助的に知識を得ておくと安心です。
ビタミンAの過剰摂取の心配は少ない
栄養ドリンクを飲むときには、ビタミンAの過剰摂取が気になるかもしれません。疲労回復や滋養強壮のためのドリンクは、ビタミンAが過剰に入っているものは少ないため、心配しなくても大丈夫です。
まとめ:妊娠中に使える栄養ドリンクがたくさんあります
調べてみると複数のメーカーで、妊娠中の栄養補給に使える商品が売られていました。
どうしても食事がとれないときや、食欲がないときに活用できます。妊娠中でもまだ働いている方は、栄養ドリンクの助けを借りると乗り切れるかもしれません。
しかし、疲れや栄養不足を感じているなら、根本的な解消は食事での栄養補給です。あまりにも栄養がとれないときは、栄養ドリンクだけに頼らず、病院で点滴してもらうことも考えるとよいのではないでしょうか。
妊娠中は葉酸の摂取も、下記の記事で確認してみてくださいね。