子供の便が出ない対策は食事から。6つの対策と子供が避けたい食べ物
「子どもが便意を我慢して出なくなってしまう・・・」
そのような状態だと、ますます便の水分が奪われてしまい、便が硬くなって子どもも排便が怖くなってしまいますよね。
子どもの排便が1週間に一度くらいの場合は、便を柔らかくする食事の工夫がおすすめです。
便が出ない対策になる6つの対策と、避けたい食べ物も紹介します。
偏食がある子でも便が出ない対策ができる方法がありますよ!
Contents
子供の便が出ないのを食事で改善させる6つのコツ
子どもの便が出ないのは「運動不足」「食物繊維不足」「ストレス」「便意を我慢してしまう」などいろいろな要因が絡み合っています。
中でも食事の改善は家庭でも取り組みやすいため、最初に試してみましょう。
1・朝食をしっかり食べさせる
子どもの便が出ない対策をするために最も重要なのが、「朝食をしっかり食べさせる」ことです。
朝便意を感じるのは、食べ物が胃に入る刺激があるためです。
普段から朝早くに起きる習慣がないと、朝食を食べず腸を刺激することができません。
子どもは早起きをさせて、親子一緒に朝食をとるようにしてください。
しかし、朝早くから朝食を食べるのに慣れていない子は、無理に食べさせようとすると吐いてしまうことがあります。
少量から食べられて胃に負担をかけない、ヨーグルトやバナナからはじめましょう。
朝ごはんをしっかり食べることに慣れてくると、朝食後に便意を感じるようになるはずです。
2・適切に水分を摂取させる
便が出ない原因のひとつが水分不足のため、子どもに適切な水分補給をさせましょう。
とくに便がカチカチに硬くなってしまう子は、水分摂取量が足りないといえます。
子どもが寝ているときは寝汗をかいて、多くの水分が失われているため注意が必要です。
寝起きにコップ1杯の水を飲ませると、水の冷たさで腸が刺激されて腸のぜんどう運動がおこります。
寝汗をかく子や、普段よく動いて汗をかく子は、水分摂取量に注意してあげてください。
ただし、便が出ない原因が脱水ではないなら、水分摂取量を多くしてもあまり効果は高くありません。
3・食物繊維が多い食物をとる
子どもの便が出ない対策に食物線維の量を増やすことは、基本です。
野菜には便のかさを増やす「不溶性食物繊維」と便を柔らかくする「水溶性食物繊維」の2種類があります。
食事の量が少なくて便が増えず便意がおきないなら繊維質の多い野菜がおすすめで、便が硬く出にくくなってしまう子にはゲル状になる水溶性食物繊維がおすすめです。
子どもの便が出ない場合は「便意を我慢して硬くなってしまう」ことが多いため、水溶性食物繊維で便を柔らかくする対策をしましょう。
水溶性食物繊維は、海藻、フルーツ、納豆、麦などに多いです。
現代人の食生活では「野菜サラダ」を食べる機会は多くても、海藻や納豆など和食を食べる機会は減っていて、水溶性食物繊維の摂取量が少ない傾向があります。
ウンチをするときに硬くて痛みがあると、子どもは排便自体が怖くなってしまうことがあるようです。
家庭ではできるだけ和食を取り入れるようにして、果物も積極的に食べさせましょう。
4・オリゴ糖を試してみる
オリゴ糖は便秘の解消というより、腸内環境を整えるために役立つ成分です。
子どもが便意を我慢して便が出なくなってしまうなら、まずは食生活を変えて便を柔らかくする工夫がおすすめです。
食生活の改善で便が柔らかく変わってきたら、オリゴ糖で腸内環境を整えながら便が出ない対策ができます。
オリゴ糖が腸に良いといわれるのは、善玉菌の餌となり悪玉菌を減らしやすいからです。
腸内に善玉菌が増えると腸のぜんどう運動が促され、便が出ない対策になります。
オリゴ糖が多い食品は、バナナ、玉ねぎ、ライ麦などです。
バナナは子どもでも食べやすく、朝食やおやつにも取り入れることができます。
市販のオリゴ糖商品に手を出す前に、毎日バナナを1本食べさせてみましょう。
5・子どもでも飲める青汁を活用する
野菜嫌いの子どもだと食物繊維の摂取量が減ってしまうため、飲みやすい青汁を活用する方法もあります。
最近の青汁は果物を混ぜて飲みやすくしたものが出ています。
青汁単体で子どもが飲みにくいというなら、バナナをミキサーにかけてスムージーにしてから、青汁を混ぜてあげてみてください。
家庭で野菜とバナナを使ってスムージーを作るなら、バナナ、小松菜、リンゴを加えるのがおすすめです。
小松菜は生のまま刻んでから、バナナと一緒にミキサーにかけましょう。
リンゴにはペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富で、子どもの便秘対策になります。
6・もち麦や雑穀米を食べさせる
野菜もダメ、果物もNGという子どもには、もち麦や雑穀米で食物繊維を増やすのがおすすめです。
ごはんに混ぜ物をすると、野菜嫌いの子どもでも食べられます。
もち麦はプチプチとした食感が美味しく、子どもも気に入ってくれるはずです。
近くのスーパーでもち麦が手に入りにくい場合は、雑穀米や押し麦なども活用できます。
便秘しやすい子供が避けたい食べ物
子どもの便が出ない場合は、間食に問題があることも少なくありません。
「お菓子」や「牛乳」のとりすぎに注意してみましょう。
お菓子や甘いジュース
子どもが欲しがるからといって、市販のお菓子や菓子パンばかりを与えていませんか?
お菓子や菓子パンは糖質が多く、食べる量が少ない子どもはこれだけでお腹がいっぱいになり、食物繊維が多い食事がとれなくなってしまうのです。
子どもに間食を与えるときは、水溶性食物繊維が多いフルーツを中心に与えるようにしましょう。
サツマイモを使った手作りスイーツも繊維質が多く、子どもの便が出ない対策になります。
そして、便のかさを増やすために重要となってくるのが、白米の摂取量を増やすことです。
間食でお腹がいっぱいになると穀物の摂取量が減ってしまい、便の量が増えず便意を感じにくくなってしまいます。
子どものおやつは小さく握ったおにぎりを与えると、穀類により便のかさが増えて、スムーズな排便になる子も少なくありませんよ。
牛乳を飲ませすぎない
牛乳はカルシウムが含まれているため子どもに飲ませたい飲み物ですが、水分補給代わりに子どもに与えていると、牛乳だけでお腹がいっぱいになります。
子どもの水分補給は水やお茶がおすすめです。
牛乳は食事時だけや、おやつに沿えるなど飲ませる時間帯を決めましょう。
食事に付ける牛乳も最初に飲んでお腹がいっぱいにならないよう、おかずやご飯もバランスよく食べさせてくださいね。
子供の便秘解消おすすめレシピ
子どもの便が出ない場合は、さっと作れるレシピを活用してみましょう。
3食バランスの取れた食事を子どもに食べさせたいと思っても、家事や仕事などで忙しいとなかなかそうはいかないため、お手軽メニューを活用してみてください。
バナナ&フルーツグラノーラ
【材料】
フルーツグラノーラ・・・適量
バナナ・・・1本
レーズン・・・適量
牛乳・・・お好みで
【作り方】
バナナを食べやすい大きさにカットしたら、フルーツグラノーラとレーズンを上からかけて、牛乳を注いだらできあがりです。
忙しい朝にもピッタリで、食物繊維やオリゴ糖もばっちり摂取できます。
プルーン入りパンケーキ
【材料】
プルーン・・・1粒
薄力粉・・・大さじ2
牛乳・・・大さじ2強
【作り方】
離乳食中の子どもにはプルーンをお湯でふやかして柔らかくし、潰しておきます。
それ以外の子どもには、プルーンを食べやすい大きさにカットしてください。
ボウルにプルーン、薄力粉、牛乳を入れて混ぜ合わせたら、薄く油を敷いたフライパンで焼きます。
表面がプツプツしてきたらひっくり返し、両面焼いてできあがりです。
プルーンは便秘対策にもおすすめの果物で、砂糖いらずでもパンケーキが作れます。
まとめ:子どもの便が出ない場合はバランスのよい食事がおすすめ
子どもも大人も便が出ない原因は似ているため、まずは食生活を変えることから始めてみてくださいね。
「3食規則正しく」「繊維質をとる」「オリゴ糖で腸内環境を整える」などの対策がおすすめです。
子どもは食べる量が思ったよりも少ないので、間食のとりすぎで食事が食べられなくならないよう注意してあげましょう。
子どもの便が出ない場合はサプリや薬に頼る前に、食事での対策がおすすめです。