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妊婦がサーモンを食べてはいけない5つの理由

 2016/08/30 妊娠・子育て
この記事は約 5 分で読めます。 11,004 Views
妊婦とサーモン

妊娠中で安定期に入り胎盤が完成してくると、つわりも収まってくるため、そろそろお寿司でも食べようか?ということになる方もいるでしょう。そんなとき、サーモンに付着しているともいわれるリステリア菌の存在が気になりませんか?
妊婦はサーモンを食べてはいけない理由を紹介します。

1・サーモンはリステリア菌食中毒の恐れがあるため妊婦はダメ

妊婦とサーモン
サーモンは妊娠中に食べてはいけない理由は、リステリア菌の食中毒になるリスクがあるからです。妊娠していないとあまり気にならない菌ですが、妊娠中は流産しないためにも免疫機能が低下しており、母体の食中毒リスクが高まります。

リステリア菌の食中毒とは?

リステリア菌はリステリア・モノサイトゲネスによる食中毒で、河川水や動物の腸管内に生息しています。日本での感染例は報告例はありませんが、年間200人くらいの人が感染している恐れがあると発表されています。

食中毒になるリスクは100万に0.1~10人とかなりまれです。ただし、重症化すると死亡する例もあることから、WHOでは注意を促がしており、とくに妊婦や高齢者の方は注意が必要とされています。

サーモンを一度冷凍保存すればサーモンが食べられるわけではなく、加熱することが唯一の食中毒対策となります。

2・健康な人では発症しにくいけど妊婦は×

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たとえ生のサーモンにリステリア菌があったとしても、健康な人は発症しません。あるていどのリステリア菌を摂取しなければ発症することはなく、賞味期限を切れた鮮度の悪い生のサーモンを食べなければ食中毒は起こしません。

もし発症したとしたら次のような症状が起こります。

・ 悪寒
・ 発熱
・ 筋肉痛
・ 敗血症
・ 髄膜炎
・ 中枢神経症状

3・生のサーモンよりスモークサーモンのほうが危険

妊婦とサーモン
欧米ではナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモンなど、加熱して食べない食品でリステリア金の食中毒のリスクがあるとされています。実際にこれらの食品で食中毒が発生しており、海外でこれらの食品を食べる際には注意が必要です。

・ 母体への感染リスク
・ 胎児に感染し流産するリスク

日本では菌が発見される数は少なく、海外よりもリスクは少ないようです。それでも妊娠中の方は免疫力が低下しており、少量のリストリア菌でも重篤な症状を引き起こすこともあります。

家庭できるリストリア菌の予防

・ 生野菜はよく洗う
・ 賞味期限が切れた食品を食べない
・ 冷蔵庫に入れておいても早めに食べる
・ 冷凍庫保存を利用する
・ 加熱して食べる

スモークサーモンを食べてはいけないわけはなく、よく加熱してから食べるようにしましょう。リストリア菌は熱に弱く、冷凍保存よりも加熱したほうが死滅します。

4・生のサーモンなら寄生虫が少ない

妊婦とサーモン
日本人の好きなサーモンですが、サーモンにはアニサキスという寄生虫がいるため、今まではサーモンをお寿司にすることはできませんでした。国立感染症研究所の統計では、年間7300件のアニサキス感染症が発生しているというデータがあります。

アニサキスは猛烈な腹痛を訴え、生のすじこを買ってきていくらに加工する際にも注意が必要で、家庭で加工した食品での感染例などもあります。

生のサーモンが食べられるのは北海道地方で食べられる「ルイベ」があります。一度20度の温度で冷凍することで、寄生虫を殺し食中毒のリスクがなくなります。

一方、現在のように生のサーモンが食べられるようになったのは、トラウトサーモン・アトランティックサーモンの存在があります。これらは養殖でつくられるサーモンで、寄生虫のリスクを減らしているため、自然界で感染するアニサキスのリスクが減っています。

5・養殖のサーモンは必ずしも安全とは限らない

妊婦とサーモン
アニサキスのリスクが少ない養殖のサーモンですが、一方で養殖に使用する餌が問題だと指摘する面もあります。

・ 病気の予防のために殺虫剤を撒いている
・ ダイオキシンやPCBの害があるともいわれる

スウェーデンでは魚屋でバルト海産の海産物を買うと、政府の指導で店員が「汚染が強いので
週1回以上は食べないように。妊婦や乳児は食べてはいけない」と客に注意しているほどです。
出典:http://www.asyura2.com/13/health16/msg/705.html

サーモンは注意しながら食べるべき

以上のことからサーモンは食べないほうがよいのですが、加熱したサーモンに関しては例外となります。サーモン自体には良質なたんぱく質を含み、EPAやDHAなど不飽和脂肪酸が多く、健康にも良い食品です。血液サラサラ効果や、高血圧予防など、妊婦さんにも嬉しい効果が期待できます。

ビタミンEも多く、抗酸化作用が得られるのも特徴です。サーモンを食べるなら、加熱した鮭を食べるべきで、スモークサーモンや生のサーモンなどは量を控えましょう。妊娠中だからといって絶対食べてはダメということではなく、避けるのが無難という程度です。

食中毒に当たるリスクはごく稀となっており、母体の免疫力を高める努力をしていれば、それほど影響がないこともあります。妊娠中に1回や2回スモークサーモンを食べたり、生のサーモンを食べたからといって影響がでるわけではありません。

サーモンは注意点を踏まえながら、食べすぎはダメということを覚えておけばよいでしょう。

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