リラ冷えとは?「リラ冷えの街」でも登場し、俳句でも使われる季語について

リラ冷え ライフ

「リラ冷え」とはどんな意味なのでしょうか?
北海道生まれ、北海道育ちの私も、実は知りませんでした・・・。
もしかしたら、北海道の人でもリラ冷えという言葉をはじめて聞く人もいるのでは?

リラ冷えとは?

「リラ冷え」とは5月下旬ころのことをいいます。
春になって暖かくなったと思ったら、また気温が下がり急に冷え込むことです。
北海道のなかでも、札幌市はライラックが市の木に指定されています。

リラとはライラックのことです

リラとはフランス語で「lilas」と書きます。
Lilasは日本語では「ライラック」です。

 

ライラックの花は札幌市民にとっては馴染みのある花です。
札幌市の市の花は「スズラン」市の木は「ライラック」市の鳥は「カッコウ」が指定されています。

 

市の公園やお店の脇、一般住宅にもライラックの木は植えられています。
5月中旬~6月上旬になると大通り公園で「ライラックまつり」も開催されて、札幌市ではライラックの花が咲き乱れます。

北海道の「リラ冷え」と本州の「花冷え」

北海道では「リラ冷え」といいますが、本州では「花冷え」といいます。
どちらも春になっていったん気温が上がりまた寒くなることです。

 

北海道の場合は、5月になっても家庭ではストーブをたく家庭もあります。
本州の方からすると、「5月になってもストーブを付けるの?」と驚くかもしれません。
でも北海道民の私にとっては、普通のことだったりするんですよ。

 

2018年5月の東京の気温は、最低気温7.4度、最高気温32.2度でした。
5月上旬でも最高気温が29.4度もあるため、この時期に寒いという感覚はないかもしれません。

 

一方で2018年5月の札幌市の気温は、最低気温5.6度、最高気温28.2度でした。
5月上旬の最高位気温は10度台で、20度台まで上昇したのは11日になってからです。
札幌市の5月上旬は、雨が降れば10度前後のことも少なくありません。

 

リラ冷えとは、前日まで温かい陽気だったのが、突然寒気が入ってきて冷え込むことです。
5月中旬になって「やっと長い冬もおさらばか~」と思っていたら、急に10度前後まで冷え込んでしまうこともあります。

 

リラ冷え
たとえば、5月16日に27.8度まで上がり暖かかったのに、5月19日になると雨となったため最高気温は12.2度まで下がってしまいました。

 

リラ冷え
2018年の場合は、6月に入っても13日に再び10度前後まで冷え込み、ストーブをたく家庭も多かったです。
画像出典:http://www.sapporotenki.jp/data/kakotenki_top.html

リラ冷えの語源とは?

リラ冷えと季語
リラ冷えという言葉は、メディアでも聞くことがあります。
しかし、どこからきた言葉なのでしょうか?

俳句として使われる

リラ冷えの発祥は、俳人の榛谷(はんがい)美枝子さんだといわれています。

 

リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて
昭和35年、札幌の俳人榛谷(はんがい)美枝子さんが詠んだこの歌が始まりだといわれている。榛谷さんがどのような状況であったのかよくわからないが、道幅の広い札幌駅前通りから大通公園に向かって歩いているとき、ふとこの言葉が浮かんだという。
出典:http://juku.netj.or.jp/kitanokuni/20090527_01.html

「リラ冷えの街」で有名に

榛谷(はんがい)美枝子さんが読んだ俳句を、作家の渡辺淳一さんが聞き、「リラ冷えの街」が生まれたといわれています。
1971年に出版された作品です。

 

渡辺淳一さんといえば代表作に「失楽園」があります。
「リラ冷えの街」では、北国の街を舞台とした恋愛小説です。

本当にリラ冷えって使っているの?

リラ冷えの街
私は北海道生まれ、北海道育ちですが、「リラ冷え」という言葉は知りませんでした。
おそらく気象情報などで「リラ冷え」という言葉を紹介することがあるのかもしれません。

 

リラ=ライラックと結びつかないため、普段から意識していないと聞き逃してしまう言葉ですね。

 

ライラックの花は人より少し高くなるくらいの木です。
高いものでは6mにまで成長するそうですが、小さく仕立てられている姿が多くなっています。

 

我が家の近くにある小学校には、かなり大きなライラックの木もあります。
小さく仕立てなければ、学校の3階や4階くらいまでは大きくなるようです。

 

花色はラベンダー色が一般的ですね。
ほかにもピンク、白などもあります。
明るい紫色は北海道のラベンダーとよく似ています。

 

ライラックはもともと海外の木でした。
ヨーロッパや中国地方などに自生しています。
近縁種として「ハシドイ」があります。
ハシドイは釧路市の木として登録されているようです。

 

ライラックは札幌市以外にも、長沼町も町の木として登録されています。

大通り公園のライラックを見に行ってみよう

リラ冷え
北海道のライラックの花を見てみたい方は、大通り公園のライラックが有名です。
大通り公園は、テレビ塔~13丁目まで続く長い公園のこと。
札幌市民の憩いの場としてはもちろんですが、観光客もよく訪れています。

 

ときどきワゴンでおばちゃんが、とうきび(とうもろこし)を売っていて、小さいころによく買って食べた記憶がありますね。
大通り公園周辺では、ばん馬を使った馬車も通っているため、見てみてください。

 

ライラックを見に北海道に訪れるなら、5月中旬~開催される「ライラックまつり」もおススメです。
大通り公園の会場と、白石区川下公園の2つの会場があります。
観光としては大通り公園のほうが行きやすいです。

 

5月中旬~6月上旬までの観光は、曇りの日や雨の日に急に冷え込むため、ジャケットを持参してくださいね。
軽く羽織れるカーディガンではなく、風を通さない上着がおススメです。

 

6月上旬ならYOSAKOIソーラン祭りもあります。
ライラックの見ごろからは少し遅いかもしれませんが、場所によってはまだ花が咲いているところもありますよ。

 

リラ冷えを避けて、暖かい季節を選ぶなら、6月上旬がおススメです。
日によっては半そでで外を歩けるくらい、ぽかぽか陽気になることもあります。