牛乳の値段は、低脂肪乳と低脂肪牛乳で違うって知っていましたか?

牛乳の賞味期限 ライフ

「牛乳はメーカーやお店によって値段が違うのは、なぜだろう?」
このような疑問をお持ちではないですか?

 

実は牛乳といっても、「低脂肪乳」「低脂肪牛乳」「無調整牛乳」と種類があって、それぞれで値段が違っているのです。
そもそも、「低脂肪乳」と「低脂肪牛乳」の2種類があるということに、気が付いていない方も多いでしょう。

 

牛乳の値段の違いは、原価の違いと、加工方法により左右されてしまいます。
「少しでも安い牛乳を買いたい」という方も、「多少高くてもいいから品質の良い牛乳を買いたい」という方も、牛乳の価格が決まる仕組みをみていきましょう。

 

このページでは「低脂肪乳」と「低脂肪牛乳」でなぜ値段が違うのか解説しています。
さらに、牛乳の原価や、海外の牛乳事情もお伝えしていきますので、参考にしてみてください。

牛乳の値段はなぜ、低脂肪乳と低脂肪牛乳で違うのか?

牛乳には種類がありますから、どんな種類があるのか確認してみましょう。
それぞれの加工方法や配合成分が異なるため、牛乳の値段に違いが出ています。

低脂肪乳(加工乳)

牛乳のパッケージを見ると、生乳と脱脂粉乳と書かれていることに気が付きます。
つまり生乳に脱脂粉乳を加えている牛乳ということです。

牛乳以外にも脱脂粉乳を作っている

牛の乳はエサや季節によっても脂肪分が減ってしまうのです。
そのデメリットを解消し味を一定にするためや、高脂肪乳へと加工するために、脱脂粉乳を入れている商品です。

 

つまり原価の安い生乳を買ってきて、後で脱脂粉乳を入れて味を調節できるため、製造業者にとっては利益率が高くなります。
脂肪分が少ない品質の悪い牛乳だろうが、後で調節してしまえば、味に変化は出ません。

値段が安い

低脂肪牛乳と比べて、低脂肪乳(加工乳)は値段が安く売られています。
脱脂粉乳は乾燥させたもののため、長期保存が可能で、無調整牛乳や低脂肪牛乳と比べてコストを抑えることが可能です。
牛乳の成分を消費できることになり、製造業者にとって利益が得られます。

低脂肪牛乳(成分調整牛乳)

成分調整牛乳とは、生乳から一部の成分を取り除き調節したものです。
水分、脂肪分、ミネラルなどを取り除くことができます。
低脂肪牛乳とは脂肪分を除去し、乳脂肪分を0.5~1.5%に調節したものです。

材料が牛乳だけ

材料を見てみると生乳としか書かれておらず、使っているのは牛乳だけです。

値段は無調整牛乳とほぼ変わらない

脱脂粉乳で味を調えているわけではなく、ただ脂肪分を取り除き調節しただけのため、無調整牛乳と価格の差は大きくありません。
生物を扱っているわけですから、生産にかかるコストは大きくなります。

無調整牛乳

牛乳の価格
いわゆる「牛乳」といわれるものです。
牛から絞った乳を加熱殺菌し、そのままパック詰めしています。
生乳100%と書かれているものは、無調整牛乳です。

夏に少ししか生産できず、冬にたくさんとれる

ホルスタインは夏の暑さには弱く、エサを食べる量が減ってしまうため、乳が出る量が少なくなってしまいます。
逆に秋になると冬に備えてたくさん食べるようになり、乳の脂肪量が増えてたくさん生産できるようになるのです。
ホルスタインはもともと寒さには強く、冬は牛が活発になります。

消費量は、夏にたくさん、冬に少しになり採算が合わない

本来牛乳の性質から考えると、脂肪分が多くなる冬に一番牛乳が美味しくなります。
しかし、牛乳は夏によく消費され、冬には消費量が落ちてしまうのです。

 

このような現状があるため、しぼりたての牛乳をそのまま提供する無調整牛乳は、牧場にとってあまり利益が出ません。
だから、牛乳の中で一番値段が高くなっているのです。
無調整牛乳は原価率が高く、かといって低脂肪乳と大きく値段が違わないことから、消費者にとってはお得な牛乳だといえるでしょう。

ELS製法

さらに牛乳にはELS製法というものもあります。
細菌汚染の原因を減らす加工方法のことで、賞味期限は10~14日に延ばすことが可能です。
開封後は通常の牛乳と同じで雑菌が入り込む可能性がありますから、開封してから2日以内に飲み切る必要があります。

賞味期限が長く安売りされていることがある

賞味期限が長く設定されていれば、それだけ廃棄する可能性が減るため、原価率を下げることができます。

脱脂粉乳を混ぜるということ

牛乳の価格の違いは、脂肪分によって左右されてしまいます。
生乳を加熱殺菌したままの形で提供する無調整牛乳は一番高くなり、生乳から脂肪分を取り除き低脂肪にしたものは次に安くなり、後で脱脂粉乳を加えたものは一番安く売られている可能性が高いです。

脂肪分は作り置きが可能

生乳から脂肪分を取り除くと、その脂肪を使ってバターや生クリームが加工できます。
製造業者にとっては、低脂肪牛乳なら牛乳と加工食品の両方が作れるわけですから、うまみが大きくなるのです。

 

バターは牛乳に比べても高く売れますから、無調整牛乳>低脂肪牛乳(成分調整牛乳)>低脂肪乳(加工乳)となるのは当然のことなのです。

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牛乳の原価

牛乳の原価
酪農乳業情報センターがまとめた情報に、牛乳の原価率について記載されている情報があります。
その情報によると、1キロあたりの単価は90~100円で、実際には83円で取引されているとありました。
日本は海外と比べても原価率は高く、生産性はあまりよくないようです。

 

出典:2013年 酪農乳業情報センター 「小売流通における牛乳類の価値と価格」
https://www.j-milk.jp/tool/chousa/marketing/berohe0000000l8h-att/9fgd1p0000001y96.pdf

 

・本州の出荷価格は80~90円
・北海道の出荷価格は70~80円

このように地域によっても原価率は多少ことなっています。
卵や牛乳はスーパーでも目玉商品で、なかなか価格を下げられない現状があるためです。
消費者も200円を超える牛乳は高いという認識を持つ方も少なくないでしょう。

 

牧場がもらう費用のことを考えると、本来はもう少し高くてもいいのかもしれません。

残りは輸送費、殺菌、パック詰め費用

牛乳の原価は半分程度で、それ以外のコストもかかっていることから、牧場はそれほど儲けがあるとはいえないでしょう。
製造業者も牧場から生乳を買い輸送するコストや、殺菌してパック詰めにする費用がかかっています。
しかし、製造業者は生乳からは牛乳だけでなく、チーズなどの加工食品も作って売ることができるため、儲けが出ている状態なのでしょう。

プライベートブランドの牛乳

プライベートの牛乳が安いのは、年単位でまとめて契約を結ぶからです。
牧場や製造業者にとっても、大量発注があって長期的に受注してくれれば、仕入れの原価を抑えて提供できます。
味は通常の牛乳と変わらないものも多く、スーパーでプライベートブランドの牛乳を販売しているならお得だといえるでしょう。

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海外の牛乳の価格事情

牛乳の価格
日本と海外の牛乳の価格をみてみても、日本は高めの傾向があります。

 

  • 日本では150~200円くらい
  • ヨーロッパでは80~100円くらい
  • ベトナムでは120~170円、農家のものは100円
  • イタリアでは60~160円

ベトナムでは農家から直接牛乳を買うこともできて、100円くらいで買うことができるそうです。
一方で日本は直接農家から牛乳を買うことはほとんどなく、スーパーを通して買うため、値段はどうしてもたかくなってしまいます。

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まとめ

我が家で牛乳を買うときは、無調整牛乳を買います。
低脂肪牛乳や成分調節牛乳と比べて高いのですが、生乳100%で混ざり物がないからです。
牛乳は脂肪分が高いほうが美味しく感じられますから、我が家ではもともと無調整牛乳でした。

価格の違いを見てみると、牛乳の加工方法の違いがわかり、改めて無調整牛乳を選んでいてよかったと思いました。
日本での牛乳は高くても200円くらいで、牧場の経営のことを考えると妥当なのかもしれません。