洗剤の種類を減らす方法

家庭の洗面所、お風呂、トイレ、台所と見渡すと、洗剤が大量にある。そんなことはありませんか？洗剤は使う場所に1つ用意しなければならない、そのように思い込んでいる方が多いようですが、実は洗剤をたった1つに絞ることもできるのです。
その洗剤の種類とは？

洗剤を1種類に絞るなら石鹸のみでいい

その洗剤とは石鹸です。シンプルなものでよく、石鹸素地だけのもののほうが、いろいろと使い回しができます。石鹸といっても固形石鹸、液体石鹸、粉末石鹸と種類があるので、極端な例では粉末石鹸のみを用意するだけでも掃除はできます。

とろとろ石鹸

粉石鹸のみでオールマイティな洗剤にする方法として、「とろとろ石鹸」があります。粉石鹸にお湯を加えて、とろとろの状態にしておき、それをお風呂・キッチン・洗濯など家中どこでも使ってしまう方法です。

粉石鹸・・・カップ1杯
お湯・・・1リットル
容器・・・1リットルくらいの大きさ

用意するものはこれだけ。粉石鹸は合成洗剤が混ざっているものではなく、純粋に石鹸素地のものを使用してください。表示に「石けん」と書かれていればOKです。

容器に粉石鹸を入れて、それをかき混ぜておくだけです。とろとろ具合を調節して、プッシュ式の容器に詰め替え、キッチンに置いておけば石けんでできた台所用洗剤ができあがります。

キッチンの洗剤を減らす

キッチンには食器用洗剤、キッチン用ハイターがありますね。家庭によってはハンドソープ、消毒用エタノールなどが常備してある過程もあります。

とろとろ石けんは食器用洗剤の代わりとして、レンジフードやガスレンジの大掃除にも使えるものなのです。とろとろになった石けんを油汚れに付けて5分ほど放置、すると驚くようにするっと落ちるから不思議です。

キッチン用ハイターの変わりは、同じように石鹸を使うことができます。ホーローの鍋に石鹸をお湯を入れて、ふきんを煮洗いすると汚れ落ちがよくなります。食器に付着したシミは重曹で落とすこともできます。

手を除菌したい場合は、エタノールが役立ちます。

洗濯用洗剤を減らす

洗濯用洗剤は通常だと合成洗剤、柔軟剤、ブリーチと3つの種類が必要となります。これを減らすには、粉石鹸と重曹のみに絞りましょう。

洗濯を粉石鹸のみで洗うと、衣類の汚れ落ちが悪いのがデメリットです。それを補うのが重曹です。重曹は柔軟剤の代わりにもなり、柔軟剤いらずでもふんわりと仕上がります。

ちなみに重曹のみではたんぱく質よごれを除去することはできません。通常の洗剤はpHが9.0～10.5くらいまでのものが多く使われているのですが、重曹はpH8.2と洗剤には向いていません。ではなぜ重曹を洗濯に使うのかというと、粉石鹸で洗った後に柔軟剤代わりとして使用するのと、シミを除去するためにつけ置きに使えるからです。

女性の生理時に気になる血液のシミには効果的で、小さなバケツにぬるま湯と重曹を入れて溶かしておき、その中に血液が付いた衣類をつけ置きしておくと、シミが驚くほど落ちます。シャツの襟よごれなど部分的なシミには、重曹とクエン酸を混ぜ合わせたものを使い、ゴシゴシもみ洗いすると落せます。

重曹液の作り方

キッチンや床、など家中に使える重曹液を作っておきましょう。

水・・・100ml
重曹・・・小さじ1

乾くと重曹が白く残ってしまう部分には、重曹をもう少し薄めに調節してください。濃度を濃くすると、キッチンの油汚れを落とす洗剤にすることもできます。その場合は濃い重曹液で落としてから、二度拭きで仕上げてください。

トイレブラシを使わない掃除方法

トイレブラシは水が常に付着していて、なんとなく不潔な感じがする。このように感じる方もいるはずです。

トイレブラシは無くても掃除することができますよ。トイレスペースもすっきりとして、トイレブラシにストレスを感じなくなります。

この場合は市販の洗剤を使ってしまうのですが、トイレ用ハイターを付けてからつけ置きしておくと、便器の内側の汚れは擦らなくても済みます。

石鹸を使う方法では、家庭で出たシャツなどをカットしておきウエスに加工しておきます。これにとろ石鹸を付けて、便器の内側を擦り洗いしましょう。最後はエタノールをスプレーしておけば、除菌も同時に行なうことができます。

まとめ

洗剤を1種類にすることはできないかもしれませんが、重曹・エタノール・クエン酸・粉石鹸と4つの種類があれば、家庭用の洗剤はいろいろと作ることができます。いろいろと使い分けるのが面倒な場合は、粉石鹸のみを購入して、とろとろ石鹸に加工して掃除できないことはありません。
家庭でどのくらい洗剤の種類を減らせるかチャレンジしてみてはどうでしょうか。
ちなみに我が家では、
キッチン・・・固形石鹸とハイター
浴槽・・・固形石鹸
トイレ・・・トイレ用ハイター
洗濯洗剤・・・液体石鹸（アラウ）・酵素系漂白剤（シャボン玉せっけん）
のコンビが多いです。重曹を使った洗剤の活用方法は、まだまだ努力が必要そうです。