化学流産後は妊娠しやすい?化学流産後に生理がこないときは?

流産

「化学流産後は妊娠しやすい?」
「化学流産後に生理がこない・・・」
化学流産を経験した方は、いろいろな悩みが出ているのではないでしょうか?

 

化学流産は「流産」という名前が付いていることから、女性としてはショックも大きいですよね。
次の妊娠につなげるためにも、化学流産のことを詳しく理解してみませんか?

化学流産後は妊娠しやすいという噂

化学流産してしまったあとは、妊娠しやすいのでしょうか?
「流産したあとは妊娠しやすい」ともいわれていますが、化学流産も含まれているのか調べてみました。

流産したあとは妊娠しやすいというデータがある

流産のあとは妊娠しやすいといえます。流産した人は、まったく流産の経験のない人に比べ最終的に妊娠できる確率は2倍位になるというデータがありました。
出典:http://ivf-asada.jp/huninqa/cat209/

医療機関に掲載されている情報を参照したところ、この記事しかみつけることができませんでした。
上記の記事でも明確にどのデータを参照しているかは記載されていません。

 

このことから「流産後妊娠しやすい」というのは単なる噂であるといえるでしょう。
反対に「流産後は流産しやすい」といった噂もありますが、女性の不安感から出てきた噂だと想定できます。

 

化学流産してもその方が妊娠できる体であれば、避妊をしないで妊娠する可能性はあります。
そして流産したあとは「また流産したらどうしよう?」という不安感もあるため、また流産しやすいという噂が出たと考えられるのです。

 

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化学流産後に生理がこないときは?

化学流産後妊娠しやすい
化学流産したあとに生理がこないと、心配になりますよね。
いつごろ生理がくるのか、どのような生理になるのか紹介します。

月経周期が安定している人でも数日遅れやすい

化学流産というのは、着床に成功したとしても、そのあと受精卵に何らかの問題が生じて成長が止まり、流産してしまいます。
排卵日前後に受精→3日かけて子宮に移動→さらに4~6日後に子宮内膜に着床→胎嚢が成長する段階で成長が止まる、となるため子宮内膜は多少厚くなっているでしょう。

 

そのため、子宮内膜が多く剥がれていき、普段の生理より出血が多く感じられる場合や、生理痛が重く感じられる場合があります。
出血量が多くなれば、レバーのようなドロッとした血の塊が出てくることもあるでしょう。

 

次回の生理がくるじきは、生理予定日より数日くらい遅れる方は少なくありません。
なぜなら受精後すぐに化学流産してしまうとは限らず、しばらく受精卵が細胞分裂をして成長していくことがあるからです。
化学流産してしまった場合は、次の生理は多少遅れると考えておくと、心配しなくて済みます。

化学流産になったからといって生理不順になることはない

赤ちゃんが育たなくなった時点で流産するため次回の生理は多少遅れることがありますが、そもそも化学流産になったからといって生理不順になることはありません。
生理がくる時期がずれたのは、赤ちゃんが育たなくなる時期に個人差があるからです。

 

化学流産をした人は「次回も流産したらどうしよう?」と思うことがありますが、化学流産はたまたまおきただけです。
卵子が出会う時期がたまたま少しだけタイミングずれただけでも、受精卵は未完全なものとなります。

または、卵子が成長する段階でも未完全なものがおきてしまうのです。

染色体異常は受精、卵割の段階で常に起こっています。もともとの精子・卵に異常がなくても卵が成長する過程で非常に高率に異常が発生します。
出典:http://ivf-asada.jp/huninqa/cat209/

生理が大幅に遅れているなら生理不順を考える必要がある

化学流産のあとに生理が遅れているなら、精神的なストレスによる生理不順を考えてみましょう。

 

生理不順といっても、25~40日周期なら正常です。
そのときの体調や精神状態によっても多少ずれることはよくあることで、1週間ずれるぐらいは正常だといえます。

 

もし、それ以上生理が遅れているようなら、精神的な影響で女性ホルモンの分泌に影響が出ているのかもしれません。
なぜなら、女性ホルモンの分泌指令を出しているのは脳で、脳はストレスの影響を受けやすいからです。

 

エストロゲンが分泌されていないと卵子が育つことがなく排卵しません。
排卵がなければ卵胞が黄体に変わることもなく、プロゲステロンは分泌できず基礎体温はたかくならないでしょう。
生理周期の前半でエストロゲンが分泌し子宮内膜を増殖させ、後半でプロゲステロンが分泌して子宮内膜を充実させています。

 

生理があるということは、子宮内膜が厚くなっていなければなりません。
つまり生理不順は何らかの原因により、女性ホルモンの分泌に影響を及ぼしている状態です。

 

いつもは順調に生理がきているのに、化学流産のあと生理が大幅に遅れているなら、精神的なストレスが影響していると考えられます。

 

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化学流産を何度もり返す場合は?

化学流産後生理がこない
人によっては化学流産を何度か繰り返すことがあります。
そんなとき「もしかして流産しやすい体質なの?」と心配になってしまいますよね。

胎児に原因があれば着床後流産することはあります

卵子が育つ段階でも高頻度で異常はおこりやすく、受精卵が成長する段階でも問題はおこります。
たまたまタイミングが悪かった、卵子の成長がわるかっただけです。
それが2度、3度と繰り返すこともあります。

 

しかし、女性の年齢が30代や40代になっていれば、年齢により卵子が育たなくなっているといえるでしょう。
なぜなら、卵子も年を取るからです。
20歳のころの卵子はまだ20歳で、30歳になれば卵子も30歳になります。

 

卵子が年を重ねていれば、順調に育たなくなる卵子が出てきてもおかしくありません。
もし、化学流産をなんども繰り返しているのが30代や40代なら、「卵子が育ちにくくなってきた」と思っておきましょう。

 

卵子が老化すると、胚や受精卵へと成長することができないものが増えます。
老化した卵子は細胞分裂に失敗してしまい、染色体異常により受精卵が育ちません。

 

でも、年齢による影響は全部の卵子に対しではなく、正常に細胞分裂できる卵子は多少残っているため、卵子が老化しても妊娠出来ないわけはないため、心配しすぎないようにしましょう。

流産を何度も繰り返す場合は不育症を考えましょう

何度も化学流産を繰り返している方は、不育症も考えてみてください。
女性ホルモンの分泌が少なくなり排卵障害がある代表が、「多のう胞性卵巣症候群」です。
多のう胞性卵巣症候群の原因はよくわかっていないのですが、脳下垂体からのホルモン分泌に何らかの異常がある場合や、糖代謝の異常があるためだと考えられています。

 

または、夫婦どちらかに染色体異常をもっていて、それが原因で受精卵が育たないケースもあります。
問題があってもすべてではないため、妊娠できないわけではありません。
体外授精を利用し、受精したものを子宮内に戻せば、妊娠できる可能性があります。

 

ほかにも子宮に異常がある方も、不育症となる可能性があります。
子宮筋腫などに異常があれば、治療すると妊娠しやすくなるでしょう。
手術をしなくても妊娠が継続できる場合もあるため、あきらめないでください。

一度の化学流産であれば、妊娠する力があるといえます

化学流産を繰り返しても、受精卵ができるところまでは進むことができたのですから、妊娠する力があるといえます。
どこかに問題があるだけで、100%妊娠できないわけではありません。
問題をはっきりとさせることで妊娠は可能ですし、問題がわからない場合でも不妊治療をステップアップすることで妊娠しやすくなります。

化学流産がおこってしまうメカニズム

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そもそも化学流産はなぜおきてしまうのか知っていますか?
何度も化学流産を繰り返してしまった方も、一度だけの化学流産を経験した方も、そのメカニズムを理解しておいてください。

化学流産とは?

化学流産とは一般的に使われる名前で、医学的には「生化学的妊娠での流産」といいます。
英語で生化学的妊娠は(biochemical pregnancy)です。

 

初期胚となった受精卵はすでにhCGホルモンを産生しているのですが、尿中にhCGホルモンの量が一定量出てくるのは、受精卵が着床してからです。

 

化学流産の定義は「受精後から着床までに初期胚が失われること」とされています。
着床前なので妊娠も判断することはできず、医学的には流産に含まれていないようです。

化学流産と普通の流産はどう違うの?

明確には初期流産は3つに分類されているようです。

1・着床前の流産
2・着床後~胎嚢が確認されるまでの流産(60~80%の割合)
3・胎嚢が確認されたあとの流産(10~15%の割合)

化学流産とは2の段階までで、胎嚢が確認されるまでにおこる流産のことです。
普通の流産とは3のことで、胎嚢が確認できたあと~妊娠22週までに流産がおこります。

 

割合としては化学流産が圧倒的に多く、流産と呼ばれるものは少なくなっています。
胎嚢が確認できる時期は妊娠5~6週までのため、化学流産はそれ以前に流産したものです。
たとえば早期検査ができるフライング検査で、妊娠4週に妊娠がわかっても、受精卵に問題があれば流産してしまいます。

 

化学流産がおこる時期は一般的に、妊娠4~5週までだといえるでしょう。
早い段階からフライング検査を使って妊娠を調べる習慣がなければ、ほとんどの場合で化学流産に気が付くことはできません。

 

・化学流産 妊娠4~5週までに受精卵の成長が止まってしまう
・普通の流産 妊娠5~6週以降に胎児の成長が止まってしまう

化学流産と普通流産の違いは、その時期の違いです。
初期流産であればどちらも染色体異常が原因の可能性が高く、流産する理由に変わりがないといえます。

化学流産が増えているってホント?

化学流産が増えているといわれるのは、2つの理由があるからです。

・気が付かなかった化学流産がわかるようになった
・高齢出産の人が増えている

このような理由でしょう。

 

通常の妊娠検査薬は生理予定日より1週間後に検査ができます。
それより早くに検査したいと思ったら、フライング検査しかありません。
最近は「1日でも早く妊娠を知りたい」というニーズが増えているようで、早くに妊娠検査薬を使って調べることで、知らなくてもよいはずだった化学流産に気が付くようになりました。

 

化学流産という言葉が出てきたのは、市販の妊娠検査薬が登場してからで、さらに増加してきたのはフライング検査の存在が知られるようになったからです。

 

もうひとつ高齢出産の年齢になれば、当然卵子も老化していき、細胞分裂に失敗する卵子が出てきてもおかしくありません。
高齢出産になると妊娠率が下がるのは、卵子の老化が原因のひとつなのです。

 

年齢を重ねている女性が妊娠しようとすれば、若い人に比べて化学流産する回数が増えるのは当然でしょう。
高齢出産の方が化学流産をしても、妊娠出来ないわけではありません。
ただその割合が高まるということです。

なぜ妊娠検査薬が反応するの?

化学流産しても妊娠検査薬が反応することがあります。
「育たない受精卵なのになぜ妊娠検査薬が反応するの?」このように感じますよね。

 

妊娠検査薬というのは、hCGホルモンの量で妊娠を判断しています。
受精卵ができなければhCGホルモンが分泌されることはありません。

 

すでに紹介したように、hCGホルモンは初期胚の段階から分泌されています。
ただし、受精卵が着床するころにならないとhCGホルモンの量は多くならず、フライング検査でも反応しない可能性があるでしょう。

 

それでも化学流産で妊娠検査薬が反応するのは、化学流産してもすぐにhCGホルモンの量が低下するわけではないからです。
着床前に化学流産しても、hCGホルモンは多少分泌されているため、フライング検査で陽性反応が出ます。

 

着床後流産したときは、ある程度のhCGホルモンが出ていることになるため、妊娠検査薬も反応しやすいといえます。
このように化学流産後もすぐにhCGホルモンの分泌が止まらず、化学流産した後に妊娠検査薬を使うと陽性反応が出ることがあるのです。

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化学流産の症状について

化学流産してもはっきりとした症状はありません。
「普段の生理より重い生理がきた」このくらいです。

 

・生理が遅れている
・経血の量が多い
・生理痛がいつもより重い
・胃のむかつきや吐き気がある

このような症状が出ることがあります。

 

これらの症状はいつもの生理でもおこることですが、いつもの経血の量や痛みの度合いと比較すれば、体の変化に敏感な人ならわかります。

 

妊娠超初期とはいっても妊娠していたわけですから、つわりのような胃のむかつきや吐き気を感じる方もいるでしょう。
吐き気は実際に吐いてしまうほど症状が重くなることはありません。

化学流産は誰にでもおこること

化学流産ははもともと育たない受精卵だったことが原因で、染色体に異常があるから着床せずそのまま流れてしまいます。
健全な男女の間でもこれはよくみられることで、受精卵の半数近くが正常に受精しないともいわれているようです。

 

だからこそ化学流産は、女性なら一生に一度や二度くらいは経験しているのかもしれません。
それに気が付くか、気が付かないかの違いなのでしょう。

 

「今回は生理が遅れていて生理が重い・・・」このような生理はなかったでしょうか?
いつもは生理が順調な方でも、このような症状が出た時は、化学流産していた可能性があります。

流産したあと妊娠してもよい時期とは?

化学流産後妊娠しやすい
化学流産ではなく初期流産してしまったときのことを紹介します。

 

流産した場合ではまだ母体の回復も整っていませんから、3ヶ月くらい期間をおいて妊娠することが望ましいとされています。
流産してからすぐに生理はきますが、1回目だとまだ子宮の回復がしていません。
お母さんの心のダメージもまだとれていないと思います。

 

大抵は3ヶ月以上おいてから妊娠してもよいと医者から診断されることが多いようです。
流産した直後というのは排卵もまだ整っていない可能性があります。

 

母体にとって流産はかなり精神的なダメージも大きく、体が万全であっても心の問題で生理周期が乱れることはよくあります。
ストレスがかかると体も冷えやすく、排卵しにくい方もいますからしばらくは体と心を休ませましょう。

 

化学流産の場合は、流産にカウントされていないため、すぐに妊娠しても問題がありません。
なぜなら、妊娠初期であるほど体へのダメージは少ないからです。
気が付かない時期の化学流産であれば、体への変化は少なくて済みます。

 

ただし、精神的なダメージがあるようなら、少し休んでから妊娠するようにしてみてください。

流産の原因は男性にもある?

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流産の原因は女性のほうにあるといわれていますが、必ずしもそうではありません。
卵子と男性側の細胞の特徴を見ると、常に新しいものが作り出される男性のほうが劣化しにくいという点から、男性による原因は少ないと考えられてきました。

 

しかし不妊症や流産の原因は必ずしも女性の卵子のせいだけでなく、男性のほうにも関係がある場合がみられています。

 

男性側の細胞は常に新しい細胞から作られているため、男性は何歳になっても子どもを作ることができますし、それ自体も劣化しにくいようです。
一方女性は生まれたときに既に一生分の卵子のもとができていますから、年齢と共に卵子の衰えが出てしまうのは仕方がありません。

 

ただ高齢出産となる女性の場合ではパートナーも似たような状況なら、男性側の細胞に染色体異常が出る可能性も否定できないようです。
常に新しい細胞で作られるとはいっても、細胞のコピーが上手くいかないこともあります。

流産がおこる母体側の原因

流産がおこる原因は卵子の染色体異常だけではありません。
子宮の奇形は全体からすると10%~15%とそれほど多くはなく、たとえ子宮奇形が認められても流産しやすいだけで妊娠できないわけではありません。

 

ほかには子宮頚管無力症といって子宮口が開きやすい人は妊娠初期以降に流産してしまうことがあります。
この場合は流産しにくいように子宮口を縫うことで流産を防ぐことは可能です。何度から流産を繰り返しこの症状があるなら、事前に処置してもらうのもよいでしょう。

 

流産のほとんどは初期流産で母体に異常がないことが多く、妊娠初期以降の流産は稀です。
ただし、染色体異常がある受精卵がそのまま育ち、途中で流産する可能性もあるため妊娠初期移行の流産は母体にはなんら異常が無いケースもみられています。

まとめ

化学流産すると次も妊娠しやすいというのは、単なるうわさに過ぎないようです。
生理がこない場合は、精神的なダメージのせいでホルモンバランスが乱れているのかもしれません。
少し期間をおいても生理が遅れるようなら、病院を受診してみましょう。
女性の体と心はつながっていて、心に問題があれば生理も遅れてしまいます。