妊娠9ヶ月早産の原因や治療法は?妊娠34週以降で生まれる重要性と9ヶ月の胎児の様子

妊娠9ヶ月

「妊娠9ヶ月で早産になったらどうなるの?」
このような不安を抱えているのではないでしょうか。

 

早産の定義は「妊娠22週~妊娠36週の間に生まれること」です。
妊娠9ヶ月とは妊娠32~35週までで、早産が多いのは妊娠9ヶ月に入ってから。
だからこそ、妊娠9ヶ月は早産に注意しなければなりません。

 

この記事では、妊娠9ヶ月で早産になる原因やリスク、なったときの生活のポイントを紹介しています。
さらに妊娠9ヶ月の赤ちゃんの様子も解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

妊娠9ヶ月に多い早産とは?

妊娠9ヶ月に切迫早産になった場合、妊娠34週以前に生まれると集中治療が必要となる可能性があります。
妊娠34週以降でも呼吸障害が発生するリスクはありますが、妊娠34週をひとつの目安と考えておきましょう。

妊娠34週以降で生まれる重要性

切迫早産となった場合は1日でも赤ちゃんがお腹の中で過ごすのが一番です。
しかし、治療を続けてもその前に生まれてしまう場合はあるでしょう。
赤ちゃんの生存率を上げるターニングポイントとなるのが、妊娠34週です。

 

できるだけ妊娠34週以降に早産したほうがよいのは、赤ちゃんが自発呼吸できるようになる時期だからです。
もちろん赤ちゃんによっても体の成長具合は異なるため、妊娠34週以降でも自分で呼吸ができない場合もあります。

それでも、妊娠34週以降は赤ちゃんの臓器の発達がほぼ完成しているため、リスクは少ない時期だといえるでしょう。
出典:http://www.mhcs.health.nsw.gov.au/publicationsandresources/pdf/publication-pdfs/ahs-9850/ahs-9850-jap.pdf

早産は全妊婦の5%の割合で発生している

早産の割合は、日本産婦人科学会の発表によると、全妊婦の5%だとあります。
発生する理由で最も多いのが、感染や体質によるものです。
決して珍しいものではないため、妊婦さんのすべてが早産のリスクを知っておく必要があります。

高齢出産と早産は関係がありません。

高齢出産と早産の関係性は医学的な根拠はありません。
しかし、高齢出産になるほど、妊娠高血圧症候群になりやすいのは事実です。

 

日本産婦人科学会のデータによると、次のような人が妊娠高血圧症候群にかかりやすいとされています。

・もともと糖尿病や高血圧である方
・腎臓の病気を持っている方
・肥満の方
・40歳以上の年齢の方
・高血圧の家族歴がある
・双子などの多胎児
・初めてのお産の方

ただし、妊娠高血圧症候群の直接的な原因はわかっておらず、高齢出産だからなりやすいのかは判明していません。
もともとリスクがある方は妊娠高血圧症候群に注意してみてください。

妊娠9ヶ月で早産になるとリスクは?

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妊娠9ヶ月で早産になってしまったら、「赤ちゃんはどうなってしまうの?」このような心配がありますよね。
早産になってしまったとき、赤ちゃんはどういった状況なのか詳しく確認してみましょう。

NICUに行く基準とは?

生れたばかりの赤ちゃんに治療が必要な場合は、NICUに入ります。
NICUは新生児集中治療室という名前です。
入る基準は早産で生まれてきた赤ちゃんだけでなく、治療が必要な場合となっています。

・出生体重が2,500g未満のとき
・妊娠37週未満で生まれたとき
・生まれて仮死状態になった場合
・生まれて呼吸障害がある場合
・先天性心疾患があるとき
・哺乳がうまくできないとき
・感染症があるとき
・黄疸があるとき

これらの問題があるとき、NICUに入ります。

 

病院によっても多少基準が異なるようで、赤ちゃんの様子を見ながらNICUに入るか決めます。
妊娠37週未満でも、赤ちゃんの体重が2,500g以上あって、問題がなければ入らないこともあるようです。

赤ちゃんの肺機能が未発達のリスク

妊娠34週前に赤ちゃんが生まれると、未熟児無呼吸発作をおこす可能性があります。
赤ちゃんが生まれても自発呼吸ができず、無呼吸の状態が15秒以上続き、赤ちゃんの皮膚が青紫へと変化して、命の危険性がある状態です。

 

このような状況では集中治療が必要です。
赤ちゃんの呼吸状態はつねに監視され、無呼吸となればアラームが鳴ります。
酸素が足りていない場合は、人工呼吸器をつけて呼吸を促す必要があるでしょう。

 

未熟児無呼吸発作をおこしている場合は、呼吸を刺激するカフェインの投与や、赤ちゃんに酸素を送り込む人工呼吸器の治療が必要です。
カフェインの投与は2014年に認可されたもので、世界各国でも38か国以上で使われています。

 

赤ちゃんが未熟児無呼吸発作をおこしても、成長して肺機能が高まれば、症状はなくなっていきます。

妊娠9ヶ月の早産の原因とは?

妊娠9ヶ月の早産
では、妊娠9ヶ月で早産してしまう原因は何なのでしょうか?
早産の原因で多い感染や体質とは?

喫煙習慣によるもの

妊娠中に喫煙者だった場合、早産のリスクが高まるとされています。
タバコに含まれる化学物質の影響で子宮が収縮しやすいと考えられているようです。

 

日本産婦人科学会の情報によると、喫煙本数が増えるほど早産リスクが高まることがわかっています。

・非喫煙者 6%
・5本以上 7%
・6~10本 11%
・11~20本 13%
・21~30本 25%
・31本以上 33%
出典:http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm

妊婦さんが喫煙をするとママの体が酸欠状態となり、赤ちゃんへの血流が悪くなって栄養や酸素が届きにくくなります。
喫煙者から生まれた赤ちゃんは体重が軽くなりやすいことが知られているようです。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群の症状が重症化すると、早産しやすくなります。
ママへのリスクは、脳内のむくみ発生、脳血管障害、HELLP症候群、常位胎盤早期剥離の問題です。
赤ちゃんへのリスクは、子宮や胎盤への血流が悪くなり、赤ちゃんの発育に問題が出ます。

 

妊娠高血圧症候群は妊娠20週以降におこりやすいため、早産しないためにも注意しておきましょう。

子宮頚管無力症

子宮頚管がゆるんでしまい、赤ちゃんが出てきてしまう症状のことです。
生まれつきの体質のため、母体側の原因だといえます。
お産の時期より子宮口が開いてしまう症状があれば、口をしばる治療が必要です。

感染症による問題

早産は感染症との関係も指摘されています。
歯周病菌には子宮を収縮させる作用があるため、歯周病の病歴がある方は、妊娠中に歯医者さんに通っておきましょう。
治療をしたことがない方も、歯ぐきからの出血がある場合は注意が必要です。

 

避妊をしないでの夫婦生活でも、感染症リスクがあります。
妊娠中は免疫力が低下しやすく、妊娠することはなくても避妊をする必要があるでしょう。
感染症対策のためにも、疲れたらきちんと休み、早産対策をしてください。

 

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お腹への過度な負担

妊婦さんが仕事や家事などで疲れていると、子宮収縮を促すともいわれています。
仕事をしている方は、妊娠9ヶ月に入ったら産休を取るようにしましょう。
家事や育児などで疲れてしまう方は、里帰りしてゆっくりすごせる環境つくりも必要です。

 

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妊娠9ヶ月の早産の兆候とは?

妊娠9ヶ月の早産
次のような早産の兆候があったら、医師に相談してください。

・お腹が強く張る
・破水する
・出血がある
・子宮が収縮する

お腹の張りが休んでもおさまらず、出血や破水がある場合は注意が必要です。
妊婦検診を受けていれば、早産の兆候が検診でわかるでしょう。
早めに子宮口が開いていることがわかれば、お腹の張りを止める薬を服用しながら、自宅で安静して過ごすことができます。

 

破水してしまえば入院が必要となるため、いつもと違う症状があるようなら、迷わず病院を受診しましょう。

妊娠9ヶ月で切迫早産したら入院?自宅安静?

妊娠9ヶ月
妊娠9ヶ月で切迫早産してしまったら、入院が必要なケースと、自宅で安静が必要な場合に分かれています。

妊娠34週前に破水していれば入院が必要

妊娠34週前に赤ちゃんが生まれると、集中治療が必要となり、赤ちゃんのリスクがあります。
そのため妊娠34週前に破水していれば、入院してできるだけ出産までの日数を稼ぐ治療が必要になるでしょう。

 

症状にもよりますが、入院中はほとんどベッドの上で過ごすことになります。
トイレ以外はベッドの上で寝ていなければなりません。
治療も24時間ずっと点滴が必要なこともあるため、ママにとってはもてあます入院生活となるかもしれません。

 

治療して子宮収縮がおさまれば、数日ほどで退院できる場合があります。
子宮口が開いているとき、子宮頚管が短い場合などは、出産まで入院が必要なこともあるでしょう。

正期産に入る37週目頃なら自宅安静になる

一度入院した方でも、正期産に入る37週を超えると、安静が条件ですが自宅に戻れる場合もあります。
自宅で安静が必要だと医師に言われたら、きちんと守りましょう。

 

薬の服用は数日程度で、子宮収縮がおさまっていれば、そのまま分娩予定日まで問題なく過ごせる可能性もあります。

妊娠9ヶ月の胎児の様子とは?

逆子
妊娠9ヶ月目の胎児の様子は、すでに新生児と変わりがありません。
生まれてきた赤ちゃんと違う面といえば、体温調整など自律神経くらいでしょう。

 

あとは内臓もほとんど出来上がっていて、体もふっくらと脂肪が付き見た目的には新生児と変わりがない状態になります。
もちろん外界に出ても医学の力があれば生きることは可能です。

赤ちゃんは子宮内で狭い状態に

妊娠9ヶ月目の赤ちゃんは子宮にピッタリと納まるくらい大きくなっています。
体をまるめ頭を下にして過ごしていて、たまに手足などを動かして手のひらがお母さんのお腹に出ることもあるでしょう。

 

赤ちゃんが動いたときに「これ足だね!」と体がわかるようになってきて、いよいよお母さんも出産が近いことを意識しはじめます。

妊娠9ヶ月目は逆子に注意

妊娠9ヶ月目で逆子だとわかったら、逆子体操をやって直しましょう。
そのままだと帝王切開となる可能性も出てくるからです。

 

臨月ギリギリだと直りにくいともいわれているため、なるべく30週をすぎたら早めに医師に逆子体操をやったほうが良いか相談してみてください。

 

実は私も逆子を経験していますが、妊娠8ヶ月とか9ヶ月頃だったように思います。
そのときは切羽詰った感じはほとんど感じられず、のんきに構えていたら直りました。
でも必要に迫られれば医師からも指導があったはずです。
次回の検診の際に逆子が直ったと聞いてホッとしたのを覚えています。

 

赤ちゃんが自然と頭を下にするのは、頭のほうが重いからなんだとか。
全体から見ても逆子のままという人は数%のため諦めないようにしましょう。
逆子が直らないで帝王切開になったという方は5%程度のようです。

妊娠9ヶ月目の胎児の大きさ

赤ちゃんはもうかなり新生児に近づいてきています。
大きさも40cm以上になり、体重は2000g程度です。

 

生まれた直後の赤ちゃんは3,000gありますから、後もう少しお腹のなかで過ごしたほうがよいことはわかりますね。
赤ちゃんもお母さんもほぼ産むための準備はととのっているとはいえ、まだ新生児と比べると体の大きさは小さいためお腹の中で過ごさせてあげましょう。

神経系は未発達

妊娠9ヶ月目の赤ちゃんの神経系は未発達です。
情報を伝達するための神経が不十分で、これは生まれてからも数年は未成熟なままとなります。
外界の気温の変化に対応できるのは生まれてから数年経ってからです。

 

赤ちゃんは見た目でも頭が大きくできていますよね。
産道を通るために頭を大きくしすぎないうちに産まれてくるようで、生まれてから徐々に神経系が発達してきます。

 

頭蓋骨も新生児のころは開いていて柔らかく、産道を通りやすい形になっています。
赤ちゃんはお腹の中にいられるギリギリまでいて、産後少しずつ大人と同じように変わっていくわけです。

妊娠9ヶ月では赤ちゃんが下がってくる

妊娠9ヶ月目になると徐々に赤ちゃんの位置が下がってきます。
胸や胃の圧迫感が減り、逆に膀胱や大腸への圧迫が増えてしまうこともあるでしょう。
しかし、赤ちゃんが下がりすぎていると早産にも繋がるため、薬を飲んで赤ちゃんがお腹の中に留まってくれるよう処置します。

 

私も妊娠9ヶ月目くらいにおりものが増えていて、恥骨の辺りが痛くて変だなとは思ったのですが、早産しかけていると聞いて驚きました。
入院は必要ないが日常生活のことはやっちゃいけないと言われました。
のんびりしている性格でのんきだったためか、先生に「何かやっていいということではないからね!」ときつく言われ帰宅についたのでした。

 

その後はしばらく恥骨の痛みやおりものが落ち着くまではできるだけ寝ているようにしました。
家事は食事の用意くらいはしていて、あとは休んでいた感じです。

 

本当は家事なども一切やらないくらい寝ていないとダメなんだそうです。
休むことができない人がそのまま子宮口が開いているなら強制入院となることもあるため注意してください。
私の場合は薬が効いたようでその後子宮口が開くことはありませんでした。

胎動が少なくなってくる

妊娠が近づいてくると胎動は少なくなってきます。
赤ちゃんが動いていないと心配されるかもしれませんが、赤ちゃんも生まれるために準備しているのでしょうね。
たくさん寝て体力をつける時期だと思いながら過ごしてみてください。

 

ただし、まったく胎動がないというわけではないため、1日中1度も胎動がない場合は様子をみることをおすすめします。
この頃の胎動は回数が減るのですが、1回1回が赤ちゃんの動きは大きく感じられます。
一杯になった子宮内で過ごし、力もついてくるのですから手をちょっと伸ばしただけでも力強く感じられます。

妊娠9ヶ月の早産や胎児の様子のまとめ

妊娠9ヶ月になると、ママとしては「もう外に出ても大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、まだ肺機能が万全ではないこともあって、もう少しお腹の中にいさせてあげましょう。
早産の兆候があるようなら、早めに病院を受診して処置してもらってください。
いよいよ出産ですから、お母さんも心の準備をしておくとよいですね。