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セントラルヒーティングの費用は?10年間オール電化で住んでみた結果

 2018/01/25 暮らし
この記事は約 13 分で読めます。 16,366 Views
セントラルヒーティングの費用

「新しい家でセントラルヒーティングを検討しているけど、毎月の費用が気になる!」
「セントラルヒーティングは光熱費が高くなると聞いたけど?」
このような悩みを抱えているのではないでしょうか?

 

一時期戸建て住宅ではオール電化が流行ったため、北海道では新築住宅でセントラルヒーティングを採用する家庭もあるようです。
今の北海道では高断熱住宅がほとんどですから、セントラルヒーティングで24時間家を温める方法でも採用することができます。

 

でも、セントラルヒーティングを導入した家庭からは、「光熱費が高い」「今月の電気代が5万円も来た!」などデメリットの声も聞こえてくるのです。
実はセントラルヒーティングはガンガン使うと、ときにひと月8万円もの費用がかかることもあります。
だからこそ、セントラルヒーティングの費用を節約するテクニックが必要です。

 

我が家もセントラルヒーティングで、実際に10年住んで試行錯誤しながら、少しでも費用を節約するテクニックを学びました。
電気代が5万も6万もきてからでは遅いため、節約方法を学んでみましょう。

セントラルヒーティングの毎月の費用とは?

実際にどのくらいの費用がかかるのか、ほくでんが発表した資料をもとに比較してみましょう。

毎月かかる光熱費は2~6万円

セントラルヒーティングを使用する家庭では、電気ボイラーに「融雪用電力」の契約が必要となります。

 

ほくでんが発表した「電気温水器4.4kw+電気ボイラー6.4kw」の場合では、年間の電気代が351,554円となっているようです。
351,554÷12か月=29,296円
単純計算しただけで1か月3万円かかっていることになります。

 

セントラルヒーティングは11月~4月の半年くらいは使う家庭が多く、半年は融雪用電力を使用していません。
その分を倍で考えれば、29,296×2=58,592円かかる月があるということです。

 

セントラルヒーティングにかかる毎月の費用は次のとおりです。

  • 1か月2~6万円
  • 寒い月は8万円近くいく可能性もある
  • 温かい月でも2万円前後はいく

出典:平成26年10月北海道電力株式会社、電気料金値上げ許可の概要について
http://www.hepco.co.jp/info/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/10/15/authoriz_previse_1.pdf

セントラルヒーティング費用の節約方法

セントラルヒーティングの節約
実際に毎月かかる費用をみてみると、「こんなに電気代がかかるの?」と驚いた方も少なくないでしょう。
毎月これだけの費用を支払っていくのは大変ですから、電気代を節約する工夫が必要です。

部屋の温度を極力低くする

部屋の温度を高く設定すればそれだけ電気代がかかるのは当たり前です。
石油連盟、株式会社石油産業技術研究所が発表したデータによると、北海道における室温の平均温度は、21.1℃でした。

 

北海道経済産業局が室温を下げるとどのくらいの省エネにつながるのか試算したデータがあります。

  • 家全体22℃→20℃にすると、年間232リットルの灯油代節約
  • 家全体22℃→40%のみ18℃にすると、年間117リットルの灯油代節約

つまり一部だけの気温を下げるより、家全体の温度を下げるほうが、省エネにつながるということです。

 

部屋全体を20℃にした場合は23,200円の節約に対し、40%の部屋を18℃にした場合は11,700円の節約です。
部屋の温度が20℃なら少し肌寒い程度で、重ね着すれば問題ないのではないでしょうか。

出典:北海道産業省、2007灯油節約のツボ
http://www.hkd.meti.go.jp/hokno/setsuyaku08/index.htm

結露の原因となるため0にしない

セントラルヒーティングの場合は、全室暖房で24時間暖房が基本です。
室温を一定にすることで結露を防いでいますから、使っていない部屋があってもパネルヒーターのレベルを0にしないでください。

 

関連記事結露の仕組みをおさらい、室温20度で湿度何%にすべきか教えます

稼働させないと故障の原因にもなる

セントラルヒーティングは各部屋に設置されているパネルに温水を回すシステムで、稼働させない部屋があると、中にある不凍液が停滞し故障の原因となります。
使っていない部屋があっても0にはしないで、1などレベルを小さくしましょう。

夏も0にしない

注意したいのがセントラルヒーティングを使っていない夏です。
完全に止めてしまうのはダメージがかかりますから、夏でも0にしません。
ボイラーの電源を切れば電気代がかかりませんから、パネルヒーターのレベルを最大の9にしても問題はないでしょう。

我が家では夏にレベルを9にしています。

 

関連記事24時間換気はずっと稼働させるべきか?シックハウス・結露対策のための対処方法

使っていない部屋は最低温度にする

パネルヒーター
使っていない部屋の気温を低くすることでも、セントラルヒーティングの費用を節約することにつながります。
さきほどの北海道産業省の試算でもわかるように、全室の室温を下げるときと比べて、省エネ率は低くなりません。

 

それに部屋ごとに気温が違うと、冷えている部屋で結露がおこる原因にもなります。
空気が抱え込む量は、気温が上がると高くなり、気温が低いと下がるのです。
リビングの室温が高いと水蒸気を多く抱えられるため結露がおきていなくても、使ってない部屋で気温が下がると、水蒸気を少ししか抱えられず、その部屋で結露がおきます。

 

セントラルヒーティングの費用を節約するなら、家全体の温度を均一に下げるほうがおすすめです。

ボイラーの温度を55~65℃にするプラン

セントラルヒーティングの費用を節約する方法では、ボイラーを55~65℃くらいの中間に設定し、パネルのレベルも5など中間に設定するといいという内容をみかけることがあります。

 

実は電気代に反映されやすいのが、ボイラーの温度設定なのです。
我が家では新築時に55~65℃くらいにボイラーを設定し、パネルのレベルを低くしてみたことがありました。
確かに部屋全体は暖かくなるのですが、光熱費が高額になり止めてしましました。

「電気代50,000円也」
ちょっとまってよgoodbyeしたくなりましたよ。なんじゃこれ。ぼったくりBAR?5万円て何?今日日5万でヨーロッパに行けるらしいよ?
出典:http://www.pojihiguma.com/entry/danbou-setsuyaku-hokkaido-hitori

リンク先の方のブログの話によると、ボイラーを65℃に設定したら、1か月の電気代が5万円になったそうです。
我が家でも今月に35℃の設定温度で3万円になりましたから、あながち嘘ではありません。
電気代が上がる前は、40℃の設定で3万円くらいだったと思います。
新築時はもう少しボイラーの温度を高くしていましたから、もっとかかっていたのかもしれません。

 

それにしても初めての電気代で1か月5万円も請求がきたら、びっくりしますよ。
業者の言いなりにボイラーの温度を高くしていたら、高額な請求がきてしまうため注意してください。

昼間はボイラーを消す

電気ボイラー
日中気温が上昇する期間は、思い切って昼間のボイラーを切りにしたほうが、電気代が安くなります。
通電していないわけですから電気代が安くなるのは当然のことなのです。
11月や12月など日中は氷点下を下回らない時期なら、一度室温が上がってしまえば、日中は太陽の光もあって、ボイラーを切っても室温が下がりません。

 

セントラルヒーティングを採用する住宅は高断熱ですから、一度部屋が暖まれば、簡単に室温が下がるものではありません。
日中は太陽の光が室内に入り込むなら、その光でも室温が上昇するため、ボイラーを切っても寒くないはずです。

長期間家をあけるなら低温に設定

年末年始で実家に帰省するときや、海外旅行で家を長期間あける場合は、ボイラー温度を低く設定しましょう。
完全に切ってしまうのは逆に省エネにはなりません。
帰宅したときにボイラーをたくさん稼働させなければならないからです。

 

人がいないわけですから、多少寒い室温でも問題はなく、室温が15℃くらいの温度になるよう設定しておきましょう。
室温がある程度維持されていれば、帰宅したときにボイラーをたくさん稼働させる必要はなく、省エネとなります。

ボイラーを低くするのが一番低燃費

10年間セントラルヒーティングを使い続けてみて、結局ボイラーの温度を低くすると燃費がいいとたどり着きました。

住宅を効率よく経済的に暖房する方法として、サーモバルブの目盛を、希望の温度に対応する数字にセットしたら、サーモバルブはそのまま触れないで、ボイラーの出湯温度を外気温に応じて調整する方法をおすすめします。
出典:http://nissei-danbo.co.jp/blog/20140402/

セントラルヒーティングを提供する企業でも、ボイラーの温度を調節するほうが、省エネになると言っています。

 

究極に光熱費を節約するなら、次のような対策ができます。

  • 日中暖かくなる日はボイラーを消す
  • パネルのレベルは5以上にする(5で20℃くらいの設定のため)
  • ボイラーは30~40℃まで
  • 補助暖房を使って暖める

ボイラーを30℃に設定すると、外気が氷点下5℃にいくときで、室温は15℃くらいに保つことができています。
ここで補助暖房を使うと、室温が多少低くても問題ありません。

 

我が家では、ポータブル灯油ストーブを補助暖房として使っています。
その理由は、電気より灯油は熱効率が良いためです。
遠赤外線効果で直接体を暖めてくれて、室温がそれほど高くなくても、人にとって暖かいとも感じることができます。

 

ただし、ポータブル灯油ストーブは水蒸気が発生し結露の原因となるため、24時間換気は止めないでください。
内部結露が発生すると、住宅の基礎を傷める可能性があります。
結露を防ぐなら、寒冷地エアコンと兼用する方法がいいのかもしれません。

 

この使い方でセントラルヒーティングは、月1万円代~3万円くらいまでで収まっています。
通常なら多い月で5~6万円かかっているわけですから、その半分です。
使用量が少なく北海道電力の従業員の方からも驚かれたことがあります。

関連記事住宅のエコで考えおきたいパッシブハウスについて

セントラルヒーティングが日本で普及しない理由とは?

セントラルヒーティング
セントラルヒーティングは北海道では普及してきましたが、本州で普及するのは難しいでしょう。
この暖房をつけるためには、さまざまなデメリットがあるからです。

ヨーロッパでは1か月1万5,000円~2万円と安い

ヨーロッパでは高断熱住宅は当たり前ですし、もともと地震が少ない国も多く、日本とは家の作りが違います。
そのため、セントラルヒーティングを使用しても、毎月の電気代は1万5,000円~2万円程度とかなり安いのです。

日本では1か月2~6万円かかるのが普通

日本では節電しなければ、3~6万円はかかると考えておいてください。
この費用は一戸建てに関してで、マンションの場合ではありません。

ヨーロッパと比べて断熱性が低い

断熱性能が高い住宅は、北海道では最近見られるようになりました。
主流が高断熱住宅ですから、新築住宅ではセントラルヒーティングが付いている家も多くなっています。
本州ではまだまだ断熱性能が高い住宅はまれなようで、その場合はセントラルヒーティングのメリットは得られません。

地震で家がゆがみやすい

日本はもともと地震大国で、地震の揺れを逃がす構造にしなければなりません。
気密性を高めてしまうと揺れに弱くなり、夏に湿度が高い日本にとってあまり向いているとはいえないのです。
北海道は夏の湿度が高くならず、冬に寒くなるため、ヨーロッパと気候が似ています。

灯油でも一戸建てなら月3万円はする

一戸建てでの燃料代は、1か月3万円はします。
これは灯油ストーブでも同じことです。
セントラルヒーティングは灯油やガスもありますから、熱源を変更して節約する対策もあります。

セントラルヒーティングの熱源

セントラルヒーティングはガス、灯油、電気から選ぶことができますから、ボイラーが壊れた段階で見直すこともできます。
オール電化の家庭でも都市ガスが来ているなら、都市ガスのセントラルヒーティングに変えることも可能です。

ガス

セントラルヒーティングでガスを利用した場合のメリット、デメリットをみてみましょう。

価格変動が小さい

電気や灯油と比べて価格変動が小さいのがメリットです。
灯油は社会情勢によって影響されますが、電気も結局遅れて影響が出てしまいます。
ガスなら価格変動が小さく、導入後大きく費用が上がる心配は少ないです。

灯油

セントラルヒーティングは灯油ボイラーに変えることもできます。

灯油の変動価格が大きい

灯油は価格の変動が大きいため、年によって費用が変わってきます。
その年によっては半値まで下がることもあれば、また翌年元に戻り高額な費用がかかることもあるでしょう。

 

・本体の寿命が短い
・音がうるさい
・屋外に灯油タンクが必要
これらの問題もあるため、セントラルヒーティングで灯油にすべきか迷うのではないでしょうか。
タンクがあるなら、FF式灯油ストーブを設置することもできます。

関連記事石油ストーブおしゃれななものだけ集めた☆レトロでインテリアに馴染む8つ

セントラルヒーティングのデメリット

セントラルヒーティング
そもそもセントラルヒーティングにはデメリットがあるため、これから導入を考えている方は、次の要素をチェックしておいてください。

火をたくことに慣れた人にとって寒いと感じる

セントラルヒーティングのデメリット
昔はセントラルヒーティングなどなく、それぞれの部屋で暖房をたくのが普通でした。
そのような方は石油ストーブの暖かさに慣れているため、火を見ないと寒い、遠赤外線効果がないと寒いという方もいるようです。

 

確かにセントラルヒーティングで室温20℃と、石油ストーブで室温が20℃では体感温度が違います。
電気は熱効率が悪く、部屋がある程度暖かくないと、寒いと感じてしまう可能性があるのです。

設置費用が高すぎる

セントラルヒーティングは新築時にセットになっていれば、費用は気になりませんが、10年後や20年後に壊れたことを考えると、かなり高額になってしまいます。
パネルヒーターの設置とボイラーの2つを用意しなければならず、中古住宅で導入するメリットはあまりありません。

3年に一度の不凍液交換が高い

パネルヒーターには不凍液が入っています。
故障を防ぐために、メーカー側では3年に一度の交換を推奨しています。
交換費用は3万円くらいかかりますから、多くの場合は5年に一度などの交換頻度が多いようです。

 

石油ストーブでも定期的に分解清掃費用は必要ですが、セントラルヒーティングのほうが交換費用は高いです。

共働きの家庭には向いていない

セントラルヒーティングは24時間室温を変えず、全室暖房が基本です。
昼間仕事で家にいない家庭では、暖房費用がもったいないです。
共働きの家庭で、日中家に誰もいないなら、セントラルヒーティングは無駄になります。

昼間一部屋だけ使う場合はもったいない

昼間家に人がいても一人だけなら、全室暖房はもったいないと感じる人もいます。
どちらかというと、小さな子どもがいて、日中も暖房が必要な家庭向きです。
子どもが大きくなったら、セントラルヒーティングの故障と同時に、暖房方法を見直す時期だといえるでしょう。

関連記事:住宅の省エネ化には窓が大事!でも現代住宅は結露しやすい理由

まとめ

セントラルヒーティングの光熱費が高く、節約方法で悩んでいるなら、次の対策を試してみてください。

  • パネルのレベルは5以上にする
  • 気温に合わせてボイラーを調節する
  • 補助暖房を利用し室温を上げる

我が家では夜の室温が15℃くらいまで下がる時期もありますが、補助暖房を使っているので暖まることができて、節電につながっています。
一番節電が必要となるのは、1月~2月の寒い時期ですから、この時期は補助暖房を使うと割り切ったほうがいいです。

 

セントラルヒーティングは貧乏人からすると、非常にもったいない暖房器具という感じがします。
ヒートショックがなく、空気も汚れないため、健康にはいいのですけどね。
最近はますます電気代が上がり、セントラルヒーティングの費用の節約が重要になってきているようです。

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