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月経前症候群の意外な原因が判明?若い女性でも油断できない生理前の不調の原因と対策方法

月経前症候群

「生理前になるとイライラしやすい」
「だるい、眠い、むくみやすい・・・」
「更年期にかかってから生理前の不調がひどい」

このように若い人だけに関わらず、更年期になると月経前症候群の症状がひどくなる人もいるようです。
月経前症候群って何だろう?女性ホルモンはどんな状態に?エストロゲンの摂取が本当に効くの?など疑問が出てきたため、調査してみました。
月経前症候群の原因は、もしかしたら意外なものとなっているのかもしれません。

月経前症候群と女性ホルモンとの関係性

山梨大学医学部付属病院らの研究で、月経前症候群と女性ホルモンとの関係性を調査した内容が2005年に発表されています。
月経前症候群とは、生理前にエストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れることに起こるとされているものです。
なぜ生理前になるとむくみ、イライラなどの症状が起こるかは明らかになっていません。
有力な説として次のようなものがあります。

・エストロゲンの不足または過剰
・プロゲステロンの不足または過剰
・ビタミンB欠乏
・アルドステロン分泌過剰

実際にはエストロゲンまたはプロゲステロンの不足なのか、過剰なのかは明らかになっていません。

一般的には、こんな風に考えている方が多いのではないでしょうか?
「生理前になるとプロゲステロンが多くなり影響を受けやすい」
多く広まっているのが、生理周期の前半14日はエストロゲンの影響を受けやすいから、心も体もハッピーな状態が続く。
でも生理後半14日になるとプロゲステロンの量が多くなってくるから、体がむくみやすくイライラもして体調が悪くなる。このように認識していた人も多いはずです。

でも医学的にいえば、エストロゲンとプロゲステロンどちらが影響を受けているかも明らかになっていないわけです。
ほかにも原因と考えられるのが、子宮発育不全、内分泌の不足、心理的、精神的な要因もあります。

「ストレスがたまってイライラしやすいだけでしょ?」とされやすいのが、月経前症候群なわけです。

月経前症候群での調査方法

今回調査した内容は、基礎体温を測り月経パターンを把握してから、月経前と月経中の深い症状の違いと関連性を調べたものです。

・ 対象はY医科大学医学部医学生4年生と看護学生4年生計50名
・ 3ヶ月基礎体温を測定する
・ 質問紙による調査
・ 調査票の回答数は48人、回答率は96.0%
・ 基礎体温票の回収は43人、回収率は86.0%
・ 平均年齢20.6歳、未婚率97.9%

基礎体温による調査によると、正常の学生は43人中9人、黄体機能不全が14人、無排卵周期は14人いることがわかったそうです。
異常者が多い結果になりました。
無排卵周期も黄体機能不全も、黄体ホルモンのバランスが乱れることで起こります。

今回の調査では心理的な影響や、夏休みを用いたため生活習慣の乱れでも、無排卵周期や黄体不全を招いたと考えられています。

月経中にどのような不快を感じるか?

・ 月経前に不快を感じる人は48人中40人
・ 月経中に不快を感じる人は48人中45人

腹痛、胸の張り、腰痛、全身倦怠の順で多くみられました。
腹痛が最も多く、80%と割合が高くなりました。
月経中のほうが腹痛や腰痛・下痢が高く、月経前は胸の張りが高くなります。
月経前に胸が張ったように感じられる理由は、プロゲステロンの分泌が多くなり、血液量が増えて乳腺組織が増殖するためです。

月経前症候群の原因として考えられるもの

・ 黄体期にプロゲステロンの低下を半数以上認めた
・ プロゲステロン低値に起因するエンドルフィン、プロスタグランジンの欠乏

これらの報告があるそうですが、はっきりとした原因はわかっていません。

プロスタグランジンとは子宮を収縮させる物質で、妊娠後期に陣痛の役割や、生理中にも分泌されています。
出産を経験していない方は子宮頚部が固く開きにくいため、経血が排出される際に腹痛や腰痛を感じやすいといわれています。
生理中の頭痛はセロトニンが過剰になり、脳の血管が収縮してから拡張するときに、周辺の神経を圧迫して痛みを感じると考えられます。

研究の内容でわかったこと

この研究内容で個人的に気になったのが次の部分でした。

・ 若い世代の学生でも無排卵の人が多いこと
・ 無排卵でも本人が自覚しないときもある
・ プロゲステロンの減少が原因という報告も

生理があっても排卵していないというのは、一般的に更年期にさしかかった世代で多くなると感じるはずです。
しかし、調査対象となったのは20歳前後の若い世代で、そのなかでも黄体機能不全や無排卵周期の人の割合も多くなっていました。

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黄体機能不全

黄体機能不全とは、黄体からのホルモン分泌が不十分な場合や、黄体となる期間が短くなり不妊にもつながるものです。
黄体とは卵巣で排卵した後につくられる器官で、黄体ホルモンを分泌するために必要となります。

卵胞→黄体へと変化しなければ、黄体ホルモンつまりプロゲステロンの分泌量は十分に維持されません。
黄体機能をつかさどるのは間脳視床下部と脳下垂体のため、何らかのストレスを受けるだけでも異常が起きます。

・ 月経周期が短くなりやすい
・ 月経2週間前の異常出血
・ 黄体期に胸の張り、体温の上昇を感じやすい

黄体機能不全とはまさに、私たちが感じている月経症候群と似ているわけです。
黄体機能不全か調べるには、血液検査でプロゲステロンの量を測定する必要があります。
黄体機能不全は不妊とも関係しているため、若い方がこのような症状を感じる場合は、早めに治療する必要があります。

更年期に入ってくれば当然卵巣の機能も低下し、黄体機能不全となってプロゲステロンの分泌量が低下してきます。
更年期障害で胸の張り、不正出血、生理前に熱っぽい感じがあったら、黄体機能不全となっている可能性も考えましょう。

無排卵周期

生理のような出血があっても、排卵していないということです。
排卵が起きていないと当然黄体もつくられず、黄体から黄体ホルモンも分泌できません。
そのため、生理がきても少量でだらだらと続きやすい特徴があります。
病気が原因のこともありますが、強いストレス、急激な体重減少も影響します。

月経前症候群の多くは黄体機能不全なのかも?

生理前の不快な症状は、プロゲステロンが増加するため。
こんな風に理解していた方も多いはずです。
一般論では、エストロゲンはキラキラホルモン、プロゲステロンはブスホルモンともいわれていて、プロゲステロンが悪者にされがちです。

でも、生理周期の後半14日にプロゲステロンがきちんと分泌できなくても、体に悪影響を与えてしまいます。

世の中ではエストロゲンの摂取をすすめていることが多いのですが、実は1つのホルモンがほかのホルモンに変換できるものもあるのです。
エストロゲン→プロゲステロンにはならない
プロゲステロン→エストロゲンになる

つまりエストロゲンを摂取しても、プロゲステロンが不足している人の役には立ちません。
エストロゲンはあくまでもエストロゲンにしかならないのです。
しかし、プロゲステロンを補うと、エストロゲンの生成にも役立つため、エストロゲンとプロゲステロン不足に対応できます。

もし黄体機能不全でプロゲステロンが不足しているのだとしたら、エストロゲンの摂取はあまり意味がないことになります。

エストロゲンの過剰摂取で乳がんのリスク?

注意したいのが月経前症候群や更年期障害の治療に、エストロゲンを過剰摂取することです。

乳がんのがん細胞増殖を促進するのが、エストロゲンです。
エストロゲンは卵巣でつくられる女性ホルモンで、閉経後は副腎からアンドロゲンという男性ホルモンが分泌し、脂肪組織にある酵素によって少量のエストロゲンが分泌しています。

エストロゲンはがん細胞内のエストロゲン受容体と結合すると、乳がんが増殖することが知られています。
そのため乳がんの治療では、エストロゲン受容体と結合するのを邪魔する薬物療法が利用されています。

黄体機能不全の方がエストロゲンを多く摂取しても意味がないことはすでに説明したとおりです。
このような方が月経前症候群や更年期障害だと勘違いして、エストロゲンを過剰に摂取してしまうと、乳がんの増殖を促してしまうリスクがあります。

食事でエストロゲンを摂取した場合は、エストロゲンが少なければ多くしてくれ、多ければ少なくして調節してくれます。
しかし、サプリで過剰摂取してしまうと、乳がんの発症リスクを高める可能性があるため注意しましょう。

まとめ

月経前症候群を感じている女性は意外と多く、さらに若い女性も感じていることがわかりました。
そのうえ研究データでは、黄体機能不全や無排卵機関になっている若い女性が多いことがわかったのです。
生理前や生理中に感じる不快の正体は、もしかしたら排卵していない、黄体機能がきちんと働いていないからなのかもしれません。
排卵していなければ将来の妊娠にもかかわるため、単なる月経前症候群と考えず、病院で適切な検査をしてもらったほうがよいのではないでしょうか。

また、黄体機能不全の人が「エストロゲンさえ摂取していれば大丈夫」と考えてしまうのもよくありません。
プロゲステロンを補う方法については次回詳しくお伝えしていきます。

データ出典:http://www.yachts.ac.jp/off/library/kiyou/ronbun/0806.pdf

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