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結露は何度から?

 2016/12/19 暮らし
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結露の仕組み

冬になると主婦の悩みどころといえば結露でしょう。窓に結露が発生するだけならまだしも、壁や家具の裏側などにも発生したり、押入れの中にもできたりします。するとその場所にカビが生え、アレルギーの原因ともなるため、結露は防がなければなりません。もう一度結露の仕組みについて見直してみましょう。

結露は相対湿度が重要

よく「湿度が60%以上になると結露しやすい」といったりしますが、厳密には湿度の高さだけでは結露しやすいかはわかりません。結露のしやすさは相対湿度が関係していて、室温や窓の温度などとも関係しています。

空気は温度により水分を溜め込む量が変わります。暖かい空気はたくさんの水蒸気を抱えてこむことができます。その一方で冷たい空気は水蒸気を抱え込む量は少ないです。これを飽和水蒸気量と呼び、温度と抱え込む水蒸気の量が結露と関係しています。

では結露を起こさないためには、室内の温度を上げて抱え込む水蒸気を多くすればいいということなります。でも、今は節電の考え方から必要以上に暖房をたかない家庭も増えているので、がんがん室温を高くすればいいということにはなりません。

10度・・・9.4g/m3
20度・・・17.3g/m3
30度・・・30.3g/m3

物理的には、このように室内の温度があがれば、空気中に水蒸気を溜め込むことができ、水蒸気が水にもどることはありません。逆に室温が10度ならそれだけ水蒸気を抱え込むことができず、限界を超えた水蒸気は水になり結露となるのです。

壁や窓で結露が起こるのは?

室内でも結露しやすい箇所と、しにくい場所があります。押入れの壁、家具の裏などは結露しやすいと感じるはずです。あと窓にも結露しやすいですね。

空気が抱え込むことができる水蒸気は温度と関係があると説明しましたが、室内でも温度が変わる箇所があるのです。それが外気と触れやすい壁や窓で、室温が高くてもこれらの温度が低ければ結露しやすくなります。

さらに壁の隅、暖房をつけていない部屋なども、飽和水蒸気量が低くなってしまい、結露は発生しやすくなってしまいます。

壁は断熱材を充分入れて、壁の温度が下がりにくくする必要があります。窓は2重サッシなどを利用し、2枚の窓の間に空気の層を入れることで温度差が少なくなります。

ここで問題となってくるのが、外壁と内壁の間で起こる内部結露です。柱や断熱材の部分で結露が起きていると、私たちの目には結露が起きていることはわかりません。しかし、ひそかに結露が起きていて、建物の柱などを傷ませてしまう原因となります。

古い住宅は断熱性能が低いため、内部結露を防ぐことができず、構造部分が傷んでいる可能性があります。この対策は断熱材をしっかり入れて気温差をなくすこと、そして室内の水蒸気を壁の中に入れないことが大切です。

室温20度にする場合の結露対策

結露対策
部屋の温度が20度の場合、水蒸気の限界量は17.3g/m3となります。1立方メートルに対して、17.3gの水蒸気を抱え込むことができます。

室温20度であれば、多少肌寒いとは感じることがありますが、カーディガンを1枚羽織れば過ごすことができます。このときに結露がしやすい箇所を10度以下にならない工夫をしてください。

・ カーテンをこまめに開ける

2重サッシや3重サッシがあればそれだけ温度差が少なくなります。もし採用することができないなら、カーテンをこまめに開けましょう。カーテンと窓の隙間は温度が下がりやすく、この気温差で結露が起きてしまうのです。

・ 窓を直接温める

窓の下にヒーターを設置し、直接温めて結露防止するグッズも売られています。セントラルヒーティングの設置は、大抵窓の下に設置しています。これも窓を温めて結露を防ぐ効果があるからです。暖房器具は窓際に置くと結露防止になります。

・ 湿度を下げる

湿度を下げれば気温が低くなる窓や壁の箇所でも結露はしにくくなります。しかし、湿度を下げすぎると、今度は人にとって環境が悪くなるのでそのバランスが重要です。室温20度で湿度60%では高すぎで、55%くらいを目安にすると結露が起きにくくなります。窓や壁の温度が10度を下回るようなら、湿度50%くらいにしてください。

・ 換気をする

灯油ストーブ、調理から出る湯気、人から発生する水蒸気、これらでも室内の水蒸気量は多くなります。冬に結露を防ぐためには、定期的に換気することが必要です。24時間換気があれば一番なのでしょうが、なければ換気扇を回す、窓を開けて換気するでも効果があります。

・ 温度差を作らない

暖かい空気は上にあがり、冷たい空気は下にさがります。サーキュレーターは、室内での気温差を防ぐ役割があります。下のほうは気温が下がるため、窓の下には結露が起こるのです。室内の気温差をなくすためにもサーキュレーターを使いましょう。冬は上に向かって風を当てるのがポイントです。

・ 洗濯物は浴室にかける

洗濯物からも水蒸気が発生するため、乾いた洗濯物から出た水分を室内に流れでないようにしましょう。お風呂場には換気扇が付いているので、そこに洗濯物をかけて換気扇で水蒸気を外に追い出せば結露防止になります。

・ コンクリート住宅は結露しやすい

木造住宅よりコンクリート住宅のほうが結露しやすくなります。これは機密性が高くなることや、コンクリートは熱を溜め込むことができず壁が冷たくなるからです。コンクリート打ちっぱなし住宅はオシャレではあるのですが、結露は起こりやすいといえます。マンションも結露しやすいので注意が必要です。

結露しない除湿器の使い方

水蒸気飽和量により結露のしやすさが変わってしまうので、暖房している部屋としていない部屋で除湿器を使い分けることをおすすめします。

理想でいえば全室暖房、どの部屋も気温差がないのが一番です。そのためには高断熱、高気密の住宅にしなければならず、なかなか難しいかもしれません。また、節電のために冬の暖房稼働を減らし、人がいる場所だけ暖かくしたい人も多いはずです。

部屋によって室温が違う家庭で結露を防ぐには、除湿器を使うのが一番です。気温が低いと水蒸気を抱え込む量が少ないので、気温が低い部屋に除湿器を設置してください。

20度の部屋・・・湿度55%くらいが目安
20度の部屋・・・湿度60%で12度に冷されると結露が生じる

寝る前に換気扇を回そう

活動しているときには暖房をつけるため、室内の水蒸気飽和量は多くなります。その一方で、寝ているときは暖房を消すため、水蒸気飽和量が下がります。結露は気温差でも発生しまうため、寝る前に換気して水蒸気を追い出すようにしましょう。

寝る前5分間まえに換気扇のスイッチをオン、これだけで朝起きたときの窓の結露を予防できます。寝る前の歯みがきタイムに暖房を消して、換気扇をつける習慣をおすすめします。

結露しにくい暖房器具の選択

灯油ストーブは水蒸気を発生させやすく、結露の原因となります。しかし、燃料効率がいいのが灯油ストーブで、エアコンに頼るわけにはいかない家庭もあるはずです。

セントラルヒーティング
エアコン
パネルヒーター
電気ストーブ

これらが結露しにくい暖房器具となります。灯油やガスを燃焼にするものは水蒸気を発生しやすく、結露対策には向いていません。ただし、FF式のものは外気を直接取り込み、水蒸気も外に出してくれるため結露はしません。灯油やガスストーブを選択するなら、FF式を選んでください。

自分でできるDIY窓リフォームで結露対策

今はホームセンターに行くと、自分で取り付けできるDIY向けの内窓キットが出ています。2重窓にするのは高額な費用がかかってしまうため、気軽にできるものを使いましょう。

2重窓DIY
画像出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/sms/0018164.html?sc_e=slga_pla

ポリカ中空ボードの内窓を取り付けることができるキットもあります。簡単に付けることができて、はめ込むだけなのでDIYでも可能です。ホームセンターでも似たような商品があるので、どんな商品が売られているのか見に行ってみてはどうでしょうか。

まとめ

結露は湿度をコントロールすればいいと思っていた方も、温度と湿度の関係性がわかったのではないでしょうか。24時間いつでも同じ気温を保つことができて、高断熱の住宅に住んでいれば結露は少ないのでしょうが、だれもがそういうわけにはいきません。できるだけ温めた空気を冷まさない対策をして結露を防いでみましょう。また、発生した湿気も適度に逃がすようにしてみてください。

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