不妊と関係がある?胎児性アルコール症候群の写真で見る、症状と予防方法について

胎児性アルコール症候群という言葉を聞いたことはありますか?これは簡単に言えば普段から母体が飲んでいるアルコールが不妊や胎児への影響が指摘されていることです。はじめて聞いたという人も多いかもしれません。妊娠中にアルコールの影響を考え飲まない人は多くても、赤ちゃんを作る前から影響が出るかも?と思っている人は意外と少ないのが現状です。
胎児性アルコール症候群の症状や、予防方法、不妊症とどのような繋がりがあるのか紹介します。

胎児性アルコール症候群とは?

胎児性アルコール症候群
画像出典:https://ja.wikipedia.org/
胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の母親が継続的にアルコールを飲み、その影響で胎児に先天性の疾患が出るものです。アルコールは赤ちゃんの神経発達に影響を及ぼし、独特の顔の特徴が見られたり、知的障害を持つ子どもが生まれるリスクがあります。

アルコールの影響は1991年に1000人を対象に調査したものでは、0.1~00.5人の割合で見られることがわかっています。発症数は少ないようですが、近年は女性の社会進出にともない女性が飲酒する機会が増えており、妊娠中に飲酒がよくないという知識を持たず、そのまま飲み続けてしまうケースもあると考えられます。

胎児性アルコール症候群は別名「FAS」とも呼ばれており、直接的な原因は母体が飲むアルコールです。妊婦が妊娠中にアルコールを避ければ防ぐことができ、1滴も飲まなければ生まれてくる子どもが胎児性アルコール症候群になることはありません。

どのくらいの量でなるのか?

胎児性アルコール症候群
胎児性アルコール症候群は、妊婦が習慣的にアルコールを摂取していた場合に起こります。たまたま知らず妊娠中に1回だけ飲んでしまった場合では影響が少ないと考えられます。胎児性アルコール症候群になると考えられている量は1日に2杯~4杯程度だといわれています。母体が飲むと血液を通し胎児にも伝わるため、直接赤ちゃんにも飲ませているようなものです。

とくに注意したいのが胎児の重要な器官が発達する妊娠初期です。妊娠2ヶ月くらいには脳などの臓器が形成されるため、妊娠に気が付かず飲んでしまうこともあるかもしれません。妊娠2ヶ月とは4週~7週までで、脳や脊髄、目や耳などの神経、心臓、肝臓、胃などの臓器の分化もはじまります。妊娠2ヶ月とは生理が遅れてようやく妊娠に気が付いたころで、軽いつわりが始まっている人もいます。

妊娠中期~後期にかけても、赤ちゃんの発育の遅れが生じたり、脳の中枢神経に影響を及ぼす可能性があります。

アルコール代謝による影響

どのくらい飲んだら胎児性アルコール症候群になるかは、明確な量は定めることができません。これは母体が持つアルコール代謝量にも影響されるからです。アルコールの代謝はアルコールを分解する酵素の量で決まり、もともとお酒に弱い人は注意が必要です。一般的には男性より女性のほうがアルコールの代謝能力が低くなっています。

胎児性アルコール症候群の特徴

胎児性アルコール症候群
胎児性アルコール症候群は外見上から明らかな場合や、見た目では判断することができない知能低下などが見られることがあります。胎児性アルコール症候群といっても、どの器官に影響が出たかにより症状は異なります。

・中枢神経の異常

神経系の主な働きをする重要な場所で、脳と脊髄が当たります。中枢神経から出ている末梢神経、脳から出ている脳神経、脊髄から出ている脊髄神経の成長に影響を及ぼします。これらの神経は脳から各部分に指令を送るために必要となり、中枢神経に影響が出ると学習能力の低下が見られます。

・発育不全

お腹のなかにいるときから低体重が指摘されます。低体重で生まれてくると、感染症のリスクがあったり、内臓器官が未発達で生まれてくる場合もあります。

・特徴的な容姿

小頭症と呼ばれる頭が短い症状や、特徴的な顔を持つ場合、小奇形を伴うこともあります。あまり多くはありませんが噛み合わせが悪かったり、体の骨に影響を及ぼす例も見られています。

・うつ病やADHDの影響

近年では精神疾患との関連性が指摘されています。見た目は何も問題がなく生まれてくることができても、成人してから精神的な異常をもたらすことがあると考えられています。

・脳の発育障害
・体が小さい
・鼻が小さく短い
・耳の形成異常
・あごの成長が悪く歯並びが悪い

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これらの症状はアルコールの問題だけでなく、他の理由でも起こることですが、複数特徴が合致している場合ではアルコールの影響が強かったと判断できます。妊娠中は胎児が急速に細胞分裂して臓器や神経を作っているのですから、アルコールによって形成異常が起きてもおかしくないのです。

気が付かずに飲んでしまったら?

胎児性アルコール症候群
妊娠初期に妊娠に気が付かずうっかり飲んでしまう方はいると思われます。誰でも妊娠の可能性を考えているわけではなく、予定外の妊娠もありますから想定していないケースもあるでしょう。うっかり飲んでしまっても1回など少ない回数ならそれほど影響はないといわれています。飲んでしまったものは取り戻すことはできませんから、妊娠に気が付いたときから止めましょう。お腹の胎児は日々成長しており、1日や2日で器官や神経などが形成されるわけではないため、1日でも早く止めて成長に影響を与えないことが重要です。

アルコールを飲むと妊娠しない?

胎児性アルコール症候群
若いうちから長期に渡ってアルコールを摂取し続けると、受胎前の生殖細胞が破壊されている可能性が指摘されています。これは男女ともにいえることで、男性側が長期に渡りアルコールを摂取している場合も不妊症への影響が出る可能性があります。

さらに飲酒は生活習慣も乱れる傾向があるため、栄養面で偏りが生じ不妊症に繋がる恐れがあると考えられています。

・お酒を飲む場所はタバコの被害がある
・冷たいお酒で体を冷やし卵巣機能が落ちる
・冷えたお酒による血流不足
・カロリー過多になりやすいおつまみ
・お酒を大量に飲む方のなかには食事が不規則ということも

これらの影響によって生活習慣が乱れたり、体が冷えて子宮や卵巣の機能が悪くなってしまうことも考えられます。女性の場合お酒を飲むなら温かい熱燗でという人は少なく、ビールや焼酎など冷たいものを大量に飲んでしう方が多いと思われます。

アルコールと不妊の関係とは?

ではアルコールを普段から飲んでいる人は不妊症になりやすいのでしょうか?ストレス解消のために多少飲む程度ならあまり影響はないとされています。逆に血流が良くなって子宮や卵巣機能が上昇することも考えられるため、お酒を飲むから絶対に不妊症になるとはいえないのが実情です。

ただし過度なお酒はホルモンバランスを変化させてしまったり、アルコールに含まれる物質によって卵子の形成異常なども考えられます。昔に比べて現代女性のほうが不妊症になる人が多いといわれるのは、アルコールを日常的に飲む人が増えたからかもしれません。

もちろんストレスや栄養の問題、環境ホルモンなど色々な原因が不妊症のもとなのでしょうが、昔に比べるとお酒を飲む機会が増えたのは現代女性にいえることです。もしお酒をよく飲む人で不妊に悩まされているなら、禁酒して不妊治療に挑むのもひとつの対策となるでしょう。

親がアルコール依存症だと胎児に影響が?

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アルコール依存症の人でも強い意思を持ち、妊娠中に止めることができれば、胎児への影響は100%避けられます。体内にアルコールが蓄積して、妊娠後まで影響を及ぼすことはありません。アルコールはすぐに代謝されるため、妊娠してから止めればアルコール依存症の人でも、胎児性アルコール症候群の子どもを産むリスクを避けられます。

アルコール依存症は80万人いると見られており、そのうちの4万人しか治療を受けていない実情があります。本人はアルコール依存症ではないと思っていたり、家族が知らないうちに飲んでしまう例もあります。アルコール依存症の人の一部には精神疾患が合併しており、なかなか治療が進まないのが問題となっています。

親が妊娠前にアルコール依存症だった場合、約4割の胎児性アルコール症候群の子どもが生まれているという報告もあり、妊娠後にきっぱり止めるという強い意思があっても難しいことがわかります。

妊娠中の禁酒について

アルコールの影響が受けやすいのは、妊娠後にお酒を飲んでいた場合です。これは受精した段階から既に避けたほうがよく、胎児の初期の頃には脳や神経など重要な器官が形成されることから控えなければなりません。妊娠を考える人なら受精するまえからお酒を止めることを心掛けると良いでしょう。

妊娠中はたった1日に2杯お酒を飲むだけでも悪影響を及ぼすとされており、血中にアルコールが含まれるため胎児にもお酒を飲ませている状態と同じになります。特に妊娠2ヶ月目くらいには脳が形成されるため、この時期にお酒を飲むと知的障害などが出やすいといわれています。

まとめ

胎児性アルコール症候群の影響は主に妊娠後からとなります。妊娠前にアルコール中毒と診断されている方の多くは、妊娠によりきっぱり止めることができず、その後も飲み続けて影響が出ると考えられています。通常の飲み方をしている分には、ストレス解消にも繋がるため、ほどほどなら不妊症には繋がらないと考えられます。
しかし、近年ではアルコールは脳に影響を与えるから、という理由からお酒を飲まない若者も増えているといわれています。アルコールは細胞を破壊してしまうなら、受精前の細胞の状態も悪くしてしまう可能性があるため、妊娠を考えている方は妊娠前から止めておいたほうが安心することができるといえます。


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