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妊娠高血圧症候群のガイドライン!注意したい3つのポイントとは?

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、以前「妊娠中毒症」と呼ばれていました。2005年に日本産科婦人科学会が正式に名前を変更し、それからは「妊娠高血圧症候群」という名称が一般的に広まるようになりました。この病気のくわしいメカニズムはよくわかっていない点も多くありますが、考えられる原因や対処方法なども少しずつわかっているため、ママは知識を取り入れて予防していきましょう。

1・妊娠中毒症との違いは?

妊娠高血圧症候群には「症候群」という名前が付けられています。症候群とは1つの疾患ではなく、様々な病的な症状を示しています。妊娠中毒症と妊娠高血圧症候群は、名前が違うだけで厳密には同じものです。しかし、妊娠高血圧症候群はそのなかでも高血圧を伴う病的症状に特化した病名として使われることが多くなっています。

・妊娠中毒症→高血圧・尿たんぱく・むくみどれか1つ
・妊娠高血圧症候群→主に高血圧を伴うもの(尿たんぱく、むくみ)
・妊娠尿たんぱく→高血圧がない尿たんぱく
・妊娠浮腫→高血圧がないむくみのみ

以前は妊娠中毒症と1つのくくりとして呼んでいたのですが、尿たんぱくやむくみの症状は必ずしも高血圧を伴わないこともあるため、高血圧があって尿たんぱくやむくみが見られる症状を妊娠高血圧症候群と呼ぶようにしたのです。妊娠中はほかの原因でも高血圧やむくみなどが見られるケースもあるため、名前で具体的な症状がわかりやすくなりました。

2・高血圧症候群はどんな病気?

高血圧症候群
日本産科婦人科学会のガイドラインでは、妊娠20週~産後12週までに高血圧だと診断された場合としています。または高血圧の症状と一緒に、尿たんぱくも見られる場合も高血圧症候群だと診断されます。

妊娠中は母体の血液量が増加し、血管への負担が増すため高血圧になりやすいのです。母体や赤ちゃんに影響を及ぼすのは、高血圧を伴うもので、尿たんぱくだけやむくみだけの場合はそれほど心配する必要はありません。

妊娠高血圧症候群の症状

・頭痛
・むくみ
・急激に体重が増加する
・目の前がチラチラする
・倦怠感
・眠けが出やすい

これらの症状を感じやすくなりますが、多くの場合自覚症状をあまり感じにくいようです。そのため、検診時の尿検査で尿たんぱくが検出され、それではじめて妊娠高血圧症候群だったことがわかる妊婦さんもいます。

妊娠高血圧症候群の影響

高血圧症候群
気になるのは赤ちゃんへの影響ですが、実は母体にも問題を引き起こすことがあります。妊娠週数が進むと重症化しやすくなるため、妊娠高血圧症候群だと診断されたら、ママ自身も予防に努めなければなりません。

・ママ
脳内出血、将来の生活習慣病とも影響があるといわれています。ほかにも「子癇」といって脳への血流が増えけいれんを起こしたり、HELLP症候群のように肝臓機能の低下や血液が固まらない症状、常位胎盤早期剥離のように胎盤が出産前に剥がれやすくなったりします。

・赤ちゃん
母体が妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんの成長に影響を及ぼします。症状が進むと子宮や胎盤の血流が悪くなるため、赤ちゃんへの酸素や栄養供給が少なくなってしまうからです。すると赤ちゃんが低体重になったり、発育不全となり問題が出ることも。最悪の場合は死亡することもあるため、赤ちゃんに影響が出ないよう適切な対処が必要になります。

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妊娠高血圧症候群になりやすい人とは?

高血圧症候群
妊娠高血圧症候群はだれでもなるわけではなく、体質や生活習慣などにより変わります。もともと持病がある方や、生活習慣の影響がある方は注意してみましょう。

・塩分が多い食事をよく好む
・運動が苦手
・精神的、肉体的ストレスがかかりやすい
・高齢出産
・15歳以下の若年出産
・BMI25以上の肥満
・腎臓に持病がある
・もともと血圧が高め
・実母も妊娠中に高血圧症候群だった
・はじめての出産

腎臓に病気がある方や、もともと高血圧タイプの方は注意が必要です。遺伝により体質が似ることも多いため、実母の体質を受け継ぐこともあります。後天的な要因では、塩分の多い食事や肥満タイプです。年令が若すぎたり高齢出産になる方もリスクを抱える可能性があります。

妊娠高血圧症候群といわれてからできること

高血圧症候群
妊娠中に血圧が高めと診断されても、今から予防することはできます。医師の指示を守り適切な体調管理をしたり、必要な場合は体重管理が必要なこともあります。

・体重増加を防ぐ

体重増加は1ヶ月1kgを目安に考えると増えすぎません。もし増えすぎている場合は、医師から体重管理の指導が入ることがあります。その場合は無理に食事制限をするのではなく、3食規則正しく食べながら運動を取り入れましょう。間食を止めて和食に切り替え、塩分量を控えるだけでも増加が緩やかになる人もいます。

・塩分を制限する

塩分制限が必要な場合は、1日7~8g程度を目安にします。多くても10gくらいに留めておきましょう。塩分はからだに必要なものですから、まったく摂らないのは良くありません。ポン酢のようにお酢を上手く利用すると、薄味でも美味しく食べられます。

・定期的に血圧チェック

血圧が高めだと診断されたら、できるだけ家庭でも測定しておきたいもの。もし血圧計が無い場合は、わざわざ買う必要はありませんが、自分でも管理したい方は購入しておいてください。ほかにも必ず定期健診は決められた日に受診するようにし、定期的に血圧を測れる環境を整えましょう。

・ストレスを避ける

過労やストレスも血圧を上げる原因となります。仕事を持つママは疲れが溜まりやすいため、職場で適度に休憩を取れる環境をお願いしてみてください。家庭で過ごすママも、家事や育児を頑張りすぎて疲れることもあるため、無理しないで横になることをおすすめします。

・カリウムを摂取する

塩に含まれるナトリウムは、野菜や果物に多いカリウムとバランスを取っています。カリウムを多く摂取すると、余分なナトリウムの量が調節され、体外に排出しやすくなります。ほかにも野菜にはビタミンCやビタミンEなど、高血圧予防に良いビタミン類も多いため、積極的に食べるようにしてみてください。

まとめ

妊娠高血圧症候群は単に血圧が高いだけでなく、高血圧を伴うむくみや尿たんぱくなどを伴うこともあります。赤ちゃんへの成長にも関わることですから、血圧が高めと診断されたら、予防をしながら自分でも血圧管理をすることをおすすめします。とくにもともと生活習慣病を抱えている方、遺伝のリスクがある方は注意してみましょう。

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