妊娠中の静脈瘤やむくみのトラブルを改善しよう!○○するだけで予防法

妊娠中のむくみ

2017年9月10日更新
妊娠中はだれでも手足などのむくみを感じます。この原因は妊娠中に女性ホルモンのバランスが変わるからです。ホルモンの影響により血液中の水分が血管外に出てしまう傾向があります。多少のむくみはホルモン変化のためですが、ひどくなると静脈瘤になることもあるため注意が必要です。

妊娠中の静脈瘤とは?

妊娠中の静脈瘤
静脈瘤とは足の血管がこぶのように膨らむものです。妊娠の20%程度の方がなるとされており、高齢出産に近づくほど発症数が増える傾向があります。近年は30代や40代で出産する方も多いため、高齢出産となる方はむくみ対策に注意するようにしましょう。

妊娠中に静脈瘤がおこる理由は、女性ホルモンの影響でむくみが発生しやすいことや、子宮が下半身を圧迫し血行が悪くなるからです。妊娠中は血管が広がりやすく、血流が重力に反して逆流し、溜まった血液のせいで血管が膨張してしまいます。

静脈瘤はかゆみ、色素沈着を伴うこともあります。

静脈の役割

静脈瘤とは静脈にできるこぶのことで、静脈は全身の血液を心臓に戻す役割があります。静脈には血液の逆流を防ぐために「弁」が付いているのですが、この弁に異常が出て血液が逆流している状態が静脈瘤です。

下半身に多い静脈瘤

静脈瘤は血液の逆流からおこるもののため、重力の影響を受ける下半身に多くできます。足にできるものを「下肢静脈瘤」と呼び、陰部周辺では「陰部静脈瘤」といいます。妊娠中にはどちらもできやすいため注意が必要です。

妊娠中に静脈瘤がおきる原因

妊娠中は胎児に血液を送るため、全体の血液量が増えます。さらにプロゲステロンの影響を受けて、血管の柔軟性が低下してしまうのです。そのため妊娠中は静脈の弁に異常が生じやすく、そのまま放っておけば静脈瘤になります。

また、妊娠中はお腹が大きくなり、下半身を圧迫することも原因のひとつです。妊娠後期はどうしても、お腹で下半身を圧迫しやすいため注意しましょう。

静脈瘤の症状

下半身に静脈瘤ができると、血管がこぶのように盛り上がる症状だけではありません。同時にむくみも発生しているのです。静脈は余分な水分や老廃物を回収する役割を持っており、この働きが低下すれば、特に下半身にむくみが生じます。そして静脈瘤は痒みがあるのが特徴です。

静脈瘤と血栓症

静脈瘤ができている状態は、静脈の血流が滞っています。血流が悪くなれば、心配となるのが血栓の発生でしょう。妊娠中の静脈瘤は危険なものは少ないのですが、まれに血栓が発生することもあるため注意が必要です。下半身にできた血栓は、下半身の静脈をふさいでしまうことや、血栓が肺まで飛ぶと肺塞栓をおこし危険な状態になることも稀にあります。

妊娠中の静脈瘤は治る

気になるのが妊娠中の静脈瘤は治るのか?ということでしょう。陰部にできた静脈瘤は産後回復しやすくなっています。大きくなっていた子宮が元に戻れば、圧迫されていた血管も元に戻るからです。

静脈瘤ができやすい方は、弾性ストッキング、ストレッチ、マッサージ、入浴などで血行を良くする方法をおすすめします。

妊娠中に発生した静脈瘤は、治療が必要なほど重症化する例はまれです。妊娠前から気になっていた方や、遺伝的にできやすい体質などの方は、産後に治療する方法はあります。ただし、自然消失するケースが多いため、産後は少し様子を見ながら治療するか決めましょう。

妊娠中の静脈瘤の予防

妊娠中はどうしても下半身の血流が悪くなるため、予防法を実践しながら静脈瘤を発生しないようにしましょう。

ゆったりとした服装

下半身を締め付ける服装は、血流を悪くする原因です。マタニティウェアの多くは、お腹周りや下半身を締め付けません。マタニティウェア以外を身に付ける場合は、お腹や下半身の締め付けに注意してください。

下半身を温める

レッグウォーマー、レギンス、タイツなどを身に付けると、下半身が冷えにくく血行不良になりにくいです。温かい時期でも下半身は冷えていることがありますから、足首だけでも温めることをおススメします。

適度な運動を心がける

下半身の血行を改善するには、適度な運動が一番です。妊娠中はハードな運動をしなくても、掃除や買い物など、日常生活を送るだけでも結構な運動量になります。家事をサボらずやることで、妊娠中の運動にも繋がるのです。

入浴をする

妊娠中は静脈瘤ができやすくなるため、夏でもしっかり湯船に浸かるのがおススメです。シャワーだけで済まさないで、湯船に浸かり、水圧の力で血流を改善させましょう。

足を高くする

足のむくみが気になったら、寝るときに足を高くして寝ましょう。寝るときには、市販のサポートソックスを履いて寝るのも効果的です。

妊娠中の静脈瘤の治療法

適切な予防法を実践していても、静脈瘤ができてしまうことがあります。産後に症状が回復するのが一般的ですが、しばらく経っても症状が改善できない場合は治療法を選択してください。

妊娠中の治療

静脈瘤がひどい場合は、妊娠中から治療を利用することができます。患部を圧迫して、静脈の血流を改善させる治療です。弾性ストッキングを履く方法で、医療用がありますから、医師にお願いして出してもらいましょう。

産後の治療法

硬化療法と呼ばれる治療法があります。静脈が膨らんだ部分に、血管を固めるための薬を注入する治療法です。

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手術療法

レーザーや高周波などを利用し手術する治療法です。そのまま放置すると足が壊疽をおこす際などに使われています。

妊婦の痔も実は静脈瘤

足に静脈瘤ができずホッとする方もいるとは思いますが、そんな方でも実は妊娠中に痔になる方は少なくないのです。妊娠中に痔ができるのは、陰部の静脈瘤の一種ですから注意しましょう。

出産時に痔は大丈夫?

肛門にできる痔や、陰部の静脈瘤があっても、出産時のいきみで破裂することはありません。しかし、中に引っ込んでいた痔が、いきんだときの力で外に出てくることがあります。産後に擦れて痛いようなら、痔の治療をしたほうがよいでしょう。

妊娠中の痔は回復することも

妊娠中に痔ができても、産後はあまり症状が酷くならず、手術や治療をしなくても済むケースが多いようです。痔も静脈瘤の一種ですから、出産して下半身を圧迫していた原因が取り除かれると、症状が酷くならないケースも多いのです。痔が治ったわけではありませんが、様子を見ても大丈夫なことがあります。

静脈瘤になりやすい人とは?

静脈瘤はその人の体質や生活習慣でも変わってきます。もともと静脈瘤になりやすい体質の方は、できるだけ予防をしながら対処しましょう。

筋肉が少ない人

もともと下半身の筋肉が少ない人は、妊娠中に静脈瘤ができやすいです。下半身の筋肉が収縮して伸びることで、ポンプのような働きをしています。ダイエットのし過ぎで筋肉が低下している方、もともとやせ型で筋肉が少ない方は注意してください。

高齢出産の方

血管は加齢とともに柔軟性を失います。そのため高齢出産となる方は、静脈瘤ができやすい傾向があります。1人目でできなくても、2人目や3人目で高齢出産になる場合も、発生しやすいといえるのです。

立ち仕事の方

妊娠中も仕事を続ける方は多いと思います。妊娠中に立ち仕事となる方は、血液が下半身に溜まりやすく注意が必要です。立ち仕事の方は、仕事から帰ってきたら、入浴やマッサージなどで血流を改善させましょう。

肥満の方

もともと肥満の方が妊娠すると、脂肪が増えて下半身を圧迫しやすくなります。肥満の方が妊娠すると、妊娠高血圧症候群にもかかりやすいため、体重管理をしましょう。

喫煙習慣がある方

妊娠中は多くの方が禁煙するとは思いますが、もし続けているなら静脈瘤が発生しやすいといえます。ニコチンは血管を収縮させる作用があるためです。血栓の発生リスクも高まりますし、赤ちゃんへの栄養も届けにくくなるため、禁煙をおススメします。

便秘がちの方

妊娠前から便秘がちだった方は、妊娠中にますます便秘が酷くなる傾向があります。便秘でいきめば、肛門付近の血管に圧力がかかり、痔になりやすいです。

妊娠中のむくみ

妊娠中は黄体ホルモンが増えるため、このホルモンの影響により血管に作用します。血管は柔らかくなり、血管内の水分が外側ににじみ出やすくなります。さらに血液循環も悪くなるため、にじみ出た水分を回収できず、手足がむくんだと感じられることがあります。

むくみは血行不良も原因のひとつですから、手足を動かして血液のポンプ機能を働かせるようにしましょう。手をグー、パーと動かしてみたり、足首を上下や回したりして改善できます。妊娠中はどうしてもむくみやすく、完全に無くすることはできませんが、適度な運動で血行が改善されればむくみは緩和されます。

靴下の跡が付くほどひどいけど?

妊娠中に靴下を履くと、ゴムのラインがくっきりと残るほどむくみが出ることがあります。むくみで改善が必要な目安は、指でむこうずねを押してみて戻りが悪いときです。靴下を脱いでも長時間跡が残るようなら、むくみ対策が必要です。

むくみは水分補給を控えがちですが、対策としてはその逆で水分補給を心掛けてください。水分をきちんととり、新しい水分で押し出すようにしたほうが改善できます。川も流れが悪いとどぶ川になってしまいますが、さらさらと常に水が流れていれば汚れないのと一緒です。水分代謝を良くするには適度な水分が必要となります。

また、塩分は水分を溜め込む性質があるため、食事の塩分量にも注意してみましょう。ナトリウムとカリウムは相乗効果でバランスを取っているため、塩分を摂りすぎる方は果物や野菜に含まれるカリウム摂取もおすすめです。

むくみの対策方法とは?

治療が必要かは血圧の高さ、尿たんぱくで判断されています。これらの数値に問題がなければ、多少むくみが見られていても生理的なもので治療は必要ないと判断されます。

もし数値に異常が見られるようなら、弾性ストッキングを履いて、下半身の末端に水分がたまらないようにします。弾性ストッキングは医療用タイプが売られているほか、市販の強力タイプのサポートストッキングでも予防になります。治療が必要だと判断された場合は医療用を病院から購入します。

妊娠中の足のつり

妊娠中の足のつり
妊娠中は栄養の問題や、血行不良などの問題から足がつりやすくなります。下半身の血流が悪くなる原因は、むくみ・静脈瘤と同様です。

足のつりはなぜ起こる?

子宮が大きくなるにつれて足のつりを感じる方が増えます。その理由は、大きくなった子宮で下半身が圧迫されるからで、血行が悪くなり筋肉の働きに必要なミネラルが届けにくくなります。筋肉にはミネラルが無いと正しく信号を伝えることはできませんから、異常に緊張した筋肉で足がつります。冷え、血行不良、ミネラル不足に注意してください。

夜中に頻繁につるけど?

夜中に突然足がつるのは誰でも辛いものです。足のつりは筋肉疲労、冷えとも関係しています。夏以外は湯たんぽを入れて下半身を温めるようにしたり、寝る前にぬるめのお風呂に入り疲労を取りましょう。筋肉の信号に必要なカルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル摂取もおすすめです。

まとめ

妊娠中は誰でもホルモン変化、血行不良によりむくみを生じるものです。それが酷くなったものを静脈瘤と呼びますが、産後に回復するため問題ないことが多くなっています。ただし、高血圧や尿たんぱくなど治療が必要なケースもありますから、食事や体重管理に注意しながら、これらの問題も一緒に対策してみてください。


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