妊婦検診の内容を総チェック!血液検査の頻度とは?

妊婦検診

2017年9月7日更新
妊婦検診の際には検査が入ることがあります。
この検査は毎回行われるものもあれば、不定期のものもあります。
検査が多く入ればそれだけ費用もかかりますから、妊婦検診で利用する検査内容と頻度をチェックしてみましょう。
妊婦検診のなかでも血液検査の内容を紹介します。

妊婦検診の血液検査とは?

妊娠中には初期、中期、後期と3回血液検査があります。
妊娠中期によって検査項目が異なっており、それぞれで適切な妊娠中に起こりうるリスクをチェックしているのです。

妊娠初期は検査項目が多くなるため、かかる費用は高くなります。
健康保険が効いた場合でも、医療費は1万円近くとなるため、事前に確認しておきましょう。
検査費用については、自治体で妊婦検診への助成金を支給している地域がありますから、大きな負担とはなりません。

血液型検査

妊娠初期にはママの血液型を調べておきます。
A型、B型、O型、AB型の違いと、それぞれのRH+-を調べる検査です。
出産時に万が一輸血が必要となる場合に備えて、血液型を事前に調べておきます。
今まで血液型を病院で調べていなかった方、調べても間違っていた方もいるため、ママ自身も確認しておくことをおススメします。

貧血検査

血液中の赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットの数値を調べることで、貧血の度合いがわかります。
妊娠中は血液の量が増えて貧血になるママもいるため、貧血であれば食事指導や鉄剤の処方が必要です。

梅毒検査

母体が梅毒に感染していないか調べる検査です。
梅毒は初期に症状が出ますが、長期間放置され病気が進行しているケースもあります。
妊娠初期に検査する病院が多いようですが、病院によっては妊娠後期に検査するケースもあるため確認してください。
母子保健法により検査費用はかからず、費用の負担はありません。
母体から胎児に梅毒が感染してしまうと、最悪の場合赤ちゃんが胎内で死亡してしまいます。
梅毒の感染は母体にもリスクが高く、ママのためにも早期発見をおこない、感染していれば治療する必要があるのです。

HBs抗体検査

B型肝炎に感染していないか調べる検査です。
感染経路は血液や体液からとなっており、出生時の母子感染や、集団予防接種による感染などが考えられます。
B型肝炎に感染していても発症せず、キャリアになっている人がいるため注意が必要です。
1986年から出産時に感染予防が取られるようになりましたが、母体が感染している可能性はゼロではありません。
陽性反応が出ても、赤ちゃんにワクチンを接種することで母子感染を予防できるといわれています。

HCV抗体検査

C型肝炎にかかっているか調べる血液検査です。
1992年以前に輸血を受けた方、血液透析をしている方などは感染に注意しましょう。
感染していても発症せずキャリアになっている人もいます。
将来肝硬変や肝臓がんに発展するリスクがあるため、早めに発見する必要がある病気です。
母子感染する割合は10~20%で、C型肝炎はワクチンで予防はできません。
もし感染しても3歳ぐらいまでに自然に陰性となる赤ちゃんもおり、インターフェロン療法でウイルスがなくなる場合もあります。

風疹抗体検査

妊娠初期に母体が風疹にかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群をおこす可能性があります。
妊娠20週以降の感染では影響がないため、初期に検査をおこなう必要があります。
検査で陰性となった場合は、今まで一度も風疹にかかったことがないため、早めに風疹の予防接種を受けておきましょう。
風疹は一度かかると抗体ができて、一生かかることはありません。
ただし、まれにかかった人でも抗体が不十分で、大人になってから再感染する方もいるため、妊娠中は必ず検査しておきましょう。

不規則抗体検査

母体の血液と赤ちゃんの血液で、血液型不適合となるか調べる検査です。
輸血で血液型が異なる場合には、赤血球が壊れてしまいます。
赤血球にはABO式以外にも、様々な糖鎖が存在しており、この糖鎖に対する抗体があるのが、不規則抗体です。
妊娠中に不規則抗体があると、胎盤を通し胎児に伝わってしまい、赤ちゃんの赤血球が壊れる恐れがあります。
その場合は胎児貧血、胎児浮腫、心不全などが問題となりやすく、出産後の貧血や黄疸の恐れもあるのです。
母体に不規則抗体があっても必ずしも問題となるわけではありませんが、見つかった場合は胎児のリスクを早期発見し治療します。

HIV検査

母体がHIVに感染していないか検査します。
HIVに感染すると免疫細胞のT細胞が破壊されてしまい、さまざまな免疫低下による疾患がおこるのが特徴です。
感染していても発症していないキャリアのこともあるため、妊娠初期に血液検査します。
母体が感染していても、現在は予防薬があるため母体の管理ができ、胎児への感染を食い止める方法があるため、心配する必要はありません。
HIV検査は強制ではなく任意となりますが、受ける機会はあまり多くないため、妊娠中に受けておくとよいでしょう。

トキソプラズマ検査

猫や生肉から感染するといわれており、妊婦のすべてが受ける検査ではありません。
妊娠前に感染した場合は問題がなく、妊娠中に初感染することを防ぐ必要があります。
陽性反応が出た場合は、以前の感染なのか、妊娠中の感染なのか詳しく調べます。
トキソプラズマに感染しても、多くの場合免疫力が働いて強い症状は出ないため、感染に気が付いていない人もいるようです。
妊娠中に初感染すると、胎児の運動や精神発達に影響を及ぼし、視力障害の恐れがあります。
赤ちゃんに感染しても、早期治療で重症化になるのを防ぐことが可能です。

血糖値検査

妊娠糖尿病の早期発見のために必要な検査です。
血液中のブドウ糖の濃度を測る検査で、妊娠初期と中期に検査項目が設けられています。
高血糖となってしまうと、赤ちゃんが巨大児になるリスクがあり、帝王切開の可能性が高くなるため注意が必要です。

他にある検査項目

ヒト成人T細胞白血病検査、B群溶連菌検査、クラミジア検査、サイトメガロウイルス検査、麻疹検査、水痘検査などがあります。
希望者のみが受ける血液検査も多数設けられており、感染症リスクがあると判断した場合では、医師に伝えて血液検査を加えてもらいましょう。

妊婦検診で血液検査をする目的とは?

血液検査では母体の体の状態を把握するためや、胎児に伝わると危険性がある感染症を発見する目的があります。
妊婦検診で初期に検査項目が多いのは、感染症のリスクを調べるためです。
妊娠中期や後期では、貧血や妊娠高血圧症候群のリスクを調べ、母体管理に使われています。
血液を採取すれば、一度に多くの検査ができますから、苦手意識を持たず検査を受けるようにしましょう。

妊婦検診の血液検査の回数

血液検査は初期、中期、後期と3回あると説明しましたが、人によっては毎回検査が必要となることもあります。
貧血しやすい方や、妊娠高血圧症候群にかかった方などは、定期的に血液検査しなければなりません。

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再検査になったら?

検査内容によっては1回でははっきりと結果がわからず、再検査となることがあります。
トキソプラズマ検査で陽性になった場合は、妊娠前なのか後の感染なのかがわからず、もう一度詳しい検査が必要です。
HIV検査でも妊婦検診の方法では正しく判定できないため、疑わしい場合は再検査となります。
再検査となっても、1回目の検査が間違った内容を出してしまい、2回目で陰性となる検査内容もあるため、それほど心配する必要はないでしょう。
また、数値に異常があれば、「また次回再検査します」となってしまうのは当然のことです。

妊婦検診で血液検査があるとき朝食は?

感染症の有無を調べる内容ではあまり関係がありませんが、血糖値を調べるときなどは、「朝食を食べていくべきか?食べていかないべきか?」はきになるところです。

血糖値検査は食事で検査内容が左右されてはこまるため、一般的に空腹時の血糖値を測ります。
朝一番に採血する場合は、朝食を食べてから受診するかは病院側から指示があるでしょう。
食後2時間以上が経過しないと、食事の内容で血糖値が上がることがあるためです。
もし食後すぐに血液検査があるようなら、医師に食後であることを伝えるようにしましょう。

午前中に採決する場合でも、朝食を食べてすぐ病院に行く方は少ないと思われます。
通常は医師の指示がなければ朝食を抜く必要はなく、採血の際に「何時に食事を食べました」と伝えるため、食事の影響はちゃんと把握されているはずです。
もし血糖値が上がるのが気になるようでしたら、早い時間に朝食を食べて、採血まで時間が空くようにしてみてください。

妊婦検診での検査項目をチェック

毎回行われる検査は妊娠後期になると毎回利用することになるため、妊婦検診での検査の流れを確認しておきましょう。

①尿検査(毎回)

尿検査は妊娠がわかった最初の受診日だけではなく、毎回必要な検査です。
1回目は妊娠判定をするための尿検査が主となり、次回からは妊娠高血圧症候群のリスクを確認します。
妊娠高血圧症候群になると、尿中に蛋白が出るため直ぐにわかります。通常は尿たんぱくで(-)ですが、(+)の判定が出たら注意する必要があります。
2回続けて出ると治療が必要か詳しい検査が行われます。

②体重測定(毎回)

体重測定も毎回必要な検査です。
妊娠中は体重の増えすぎに注意しなければならず、毎回測定して変化を調べます。
太りすぎは妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクがあるからです。
逆に痩せすぎても赤ちゃんへの成長に問題が出ることがあるため注意する必要があります。1ヶ月で1kg以上の体重増加は避けるようにします。

③血圧測定(毎回)

血圧も毎回測定します。妊娠高血圧症候群の兆候をチェックするためで、血圧が高いとそのリスクが高まります。
目安は最高血圧が100~130mmHg、最低血圧が60~80 mmHgです。
最高血圧が140以上になった場合や、下が90以上になれば注意する必要があります。
ただし緊張している場合、急いで歩いてきた場合などは血圧は多少上がるため、問題が無くても一時的に血圧は上がる時があります。

④浮腫検査(毎回)

足にむくみがあるかどうかを検査します。
足のすねの部分を指で押してみて、戻りが悪いようならむくみがあると判断します。
塩分の多い食事を控えて、野菜や果物などからカリウムの摂取を増やすのも効果的です。
しかし、妊娠中は誰でも多少のむくみは生じてしまいます。

⑤外診(毎回)

外診とはお腹を触診して様子を診ることです。
子宮がかたくなっていないか、赤ちゃんの位置は正常か、大きさなども確認します。

⑥問診(毎回)

医師と直接話をして異常が無いかチェックします。
問題がある際に医師から普段の様子を質問されたり、逆に妊婦さんが医師に質問したりします。
不安があるなら何でも聞いて解消しておきましょう。

⑦腹位・子宮底長測定(妊娠中期以降は毎回)

赤ちゃんの大きさをチェックします。
妊娠が進み赤ちゃんが大きくなってから毎回検査が行われます。
メジャーで妊婦さんのお腹まわり、恥骨から子宮の一番上まで測ります。
数週に対する数値に多少誤差があっても問題ありません。
赤ちゃんや子宮の大きさには個人差があるからです。

⑧内診(必要に応じて)

内診は毎回必要ではありません。妊婦さんにとって検診ごとに必ず必要では無いと聞いて、少しホッとされている方もいるのではないでしょうか。
内診とは膣内に膣鏡を入れて子宮口の様子をチェックすることです。
子宮頚部の長さやかたさを診て、流産や早産の可能性がないか確認します。

⑨超音波検診(必要に応じて)

超音波検診も毎回行われるわけではありません。
外診がある場合にはお腹に直接超音波の器具を当ててお腹の中の様子を診察します。
妊婦さんも映像を見ることができますから、赤ちゃんの顔などを見て楽しむことができます。
内診がある際には膣内から診ることができる超音波検査が行われることもあります。
超音波検査の画像はプリントアウトしてもらうことができます。

⑩血圧検査(必要に応じて)

妊娠中に数回ほど検査が行われます。
感染症や貧血などの様子を調べ、妊娠に影響がある状態がないか確認します。

まとめ

毎回たくさんの検査があり大変だと思うかもしれません。
慣れると手順もよくわかってきます。
最初に尿をとり、体重や血圧検査をして、内診や外診や超音波検査などが行われ、医師と話をして終了です。
検査項目が少ない日は時間もそれ程かからず、費用も少なめのためスムーズです。
検査がある際にも検査と検査の間に順次加えてくれるため、多少時間が延びる程度です。
どの検査も必要なことですから、ちょっと面倒でも頑張って受けておきましょう。


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