妊娠初期に飲んではいけない薬!漢方なら大丈夫?と思っている方へ

妊娠中のQ&A

妊娠初期に飲んではいけない薬の情報をまとめてみました。
薬を飲むときに医師から処方されたものなら安心ですが、妊婦さん自身も情報を知っておくと安心ですよね。
安全とされる漢方薬でも、飲まないほうがよい薬があるのです。

妊娠初期に飲んではいけない薬(禁忌薬)

妊娠初期の頃は脳が形成されるなど大切な時期でもありますから、できるだけナチュラルな生活を心掛けたいものですね。

 

とくに妊娠2ヶ月目は奇形がおこりやすい時期とされていて、薬の服用に関しては医師の処方が無い場合は飲まないほうがいいです。

 

妊娠初期は脳、神経、内臓などが形成される時期ですし、体も作られていきますから何らかの薬剤の問題があれば奇形が発生しやすくなります。

妊娠中に飲んではいけない薬(禁忌薬)

禁忌薬とは薬を作る製薬会社が何らかの問題が出る可能性があるとし、妊婦の使用を禁止しているものです。

センナ

子宮を収縮させる可能性があるため、妊娠中は大量にセンナが入っているお茶は飲まないように。

アスピリン

鎮痛薬などに含まれているアスピリンは、長期的に服用していた場合赤ちゃんへの異常が確認されています。
種類があるため、痛み止めを飲むなら薬剤師または医師に相談してください。

アローゼン

便秘薬として処方されている薬です。
危険性は少ないとされていますが、大量投与によって子宮収縮を促し流産の可能性が出ます。

 

漢方薬でも大黄、ボウショウ、ケンゴシは流産を招く可能性があるため、使用することができません。
アロエは胎児便の可能性があるため、妊娠中は避けましょう。

インドメタシン

妊娠末期の投与で胎児に問題が発生するとされています。
大量投与は避けましょう。

ビタミンA

サプリなどに含まれるビタミンAを大量服用したときに、リスクがあります。
妊娠前3ヶ月~妊娠3ヶ月までに、1日1万単位以上の摂取は注意が必要です。
頭蓋神経などの奇形が認められました。

強い作用がある医薬品

なかでも強い作用がある医薬品は絶対に避けなければなりません。
抗がん剤、麻薬、睡眠薬、ホルモン剤、ワクチンなどは最も避けたい薬です。

 

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うつ病の薬

うつ病の薬はできるだけ避けたい部類に入っているため、精神疾患で既に薬を服用している方は医師に相談し薬を中止するなど対処してもらってください。
炭酸リチウムは心奇形のリスクがあります。

 

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ステロイド薬

ステロイド内服薬もホルモン剤の一種ですから避けたほうがよく、口蓋裂の発症を高めるともいわれています。
ただし外用薬や吸入薬は吸収率が低いため、妊娠中でも必要最低なら使用することもあります。

てんかん薬

てんかん薬を飲んでいると胎児異常がおこることが知られています。
ただし、てんかんを持つ方が妊娠中に薬の服用を中止しても、赤ちゃんの先天異常がみられる頻度が高いようです。
薬の影響だけでなく、遺伝的な要素が考えられます。

 

てんかん薬は薬の量が多い場合に、赤ちゃんへの影響が出ます。
バルプロ酸ナトリウムは催奇形の影響が高いのですが、低用量では問題がないともいわれる薬です。

乾癬の薬

エトレチナートは女性の催奇形、男性の異常がおこることがあります。
服用を中止しても体内に残るため、女性は2年以上、男性は半年あけてください。

痛風の薬

コルヒチンの影響は少ないとされていますが、男性が服用すると染色体異常となり、ダウン症になるともいわれています。
妊婦の服用も避ける必要がある薬です。

メトトレキサート

リウマチや白血病の方が服用する薬です。
催奇形のリスクがあるため、妊娠中は服用できません。
男性も服用中は避妊が必要です。

アザチオプリン

免疫抑制剤の薬です。
男女ともにこの薬を服用中は避妊が必要となります。
染色体異常のリスクがある薬です。

子宮内膜治療薬

子宮内膜に異常があってダナゾールを服用している方は、妊娠中に中止します。
女性外性器が男性化するリスクがある薬です。

女性ホルモンの薬

卵胞ホルモンも黄体ホルモンの薬も、妊娠中は飲むことができません。
妊娠がわかったら医師に相談して、服用を中止しましょう。

抗菌薬

アミノグリコシド系の薬は難聴のリスクがあります。

C型肝炎の薬

C型肝炎の治療を受けていて、リバビリンを服用中の方は、医師に相談してください。
妊娠中の服用で催奇形のリスク、男性側の問題も発生しやすいです。
妊娠を希望される場合は、服用中止から6ヶ月以上あけてください。

HIVの薬

HIVにかかっていてエファビレンツを服用している場合は、神経管欠損に注意が必要です。

妊娠中期に服用を避けたい薬

降圧剤のACE 阻害薬、アンジオテンシン、Ⅱ受容体拮抗薬。
鎮痛薬のアスピリン、インドメタシンなど。
抗菌薬のテトラサイクリン系、サルファ剤、クロラムフェニコール。
精神病薬、てんかんの薬、がんの治療薬、血糖降下薬。

妊娠全期間で避けたい薬

抗凝固薬のワルファリンカリウム、消化性潰瘍治療薬のミソプロストール。

 

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妊娠初期の時期ごとの薬の服用について

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妊娠初期に薬を飲む場合、何週なのかによっても、赤ちゃんへの影響は変わってくるそうです。

妊娠1ヶ月

妊娠14日目くらいに排卵がおこり、この時期は受精卵の細胞分裂をしている段階で、薬により大きな影響が出ると受精卵が死んでしまいます。

 

もし妊娠1ヶ月に薬を飲んでしまい、受精卵が育たなければ、本人は妊娠していることに気が付くことがなく、妊娠が終了してしまうでしょう。

 

妊娠1ヶ月まで、薬の影響が小さいとき、ほかの細胞が代償となってくれて、細胞分裂には影響がないとされています。
そのため、受精から2週間までに、作用が弱い薬では問題ないそうです。

妊娠2ヶ月

妊娠2ヶ月は、胎芽から胎児へと変化する時期です。
最も影響が出やすい時期のため、薬の服用に注意してください。

妊娠3~4ヶ月

妊娠3ヶ月ごろに赤ちゃんの器官が完成してきます。
外性器が形成されていき、男女の区別がついてくる時期です。
妊娠2ヶ月に比べて薬のリスクは少ないですが、全く影響はないわけではありません。

妊娠5ヶ月以上

赤ちゃんの器官がほぼ完成しているため、薬による奇形はありません。
この時期に問題となるのは、薬剤による胎児毒性で、赤ちゃんの成長が止まることです。

妊娠初期に風邪をひいたら?

薬の影響を避けるための毎日のヨード薬によるうがいに注意しましょう。
ヨード薬は粘膜から体に取り込まれ、赤ちゃんに伝わり甲状腺中毒になるリスクがあります。

 

解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンは胎盤を通過しますが、通常の使用なら妊娠中でも安全に使えるとされています。

 

激しい咳が続くと子宮収縮リスクがあるため、咳止めを処方してもらいましょう。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物なら、妊娠中でも安全に使えるとされています。

 

風邪には基本的に抗菌薬は不要です。
こじらせて気管支炎や肺炎を発症した場合は、ペニシリン系やセフェム系が使われます。

 

インフルエンザが流行する時期は、ワクチンの摂取が求められます。
ワクチンは不活性ワクチンが使われているため、妊娠中でも安全だとされているためです。

 

妊娠中に風邪をひき漢方薬を服用する場合は、香蘇散、参蘇飲、麦門冬湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、小青竜湯、葛根湯が使えます。

 

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妊娠中に薬を服用するリスク

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薬は全てにおいて副作用がまったくないものは存在していません。
薬をよく飲む人にとっては万能の薬で、病気を治してくれるものと思っている人もいるようですが、実はそうではないのです。

 

薬である以上何らかの化学物質でつくられていて、100%安全な薬など存在しないことは覚えておきましょう。

 

薬は一般的に西洋医学の薬のことをあらわしています。
西洋医学の薬は病気を治すためのものは存在しておらず、症状を取り除くことに特化した薬剤です。

 

風邪をひいて風邪薬を飲んでも治らないのと同じで、単に鼻水や熱・咳など症状を軽くしているだけなんですね。
あくまでも病気を治すのは本人の免疫力で、症状を軽くして苦痛を取り除いて、苦痛をなくして免疫力を高める補助的なものです。

 

薬は飲むだけで冷えやすくなるため、妊娠を望んでいる方が鎮痛薬を日常定期に飲むというのは避けなければなりません。

市販薬の安全性

市販薬には第一種医薬品と第二種医薬品が存在しています。
どちらも病院で処方される薬より薬剤の効果が弱くなっていて、一般の人が飲んでも安全につくられている薬です。

 

病院でも危険な医薬品は処方する量を調節して、一度に飲める量を制限しています。
薬は一度に飲んでも副作用が出にくい量を市販したり、医師が処方したりしているのです。

 

市販薬の中では第二種医薬品と比べて、第一種医薬品の副作用が出やすいといわれています。
ネット通販でも副作用が出にくい第二種医薬品がほとんどですよね。
第二種医薬品は間違って使用しなければ副作用が出にくく、薬の強さを調節しているため効き目が穏やかです。

 

つまり妊婦が間違って妊娠初期のころに市販薬を飲んだとしても、明らかな副作用は出にくいということです。
大量に飲めば胎児に影響は出るかもしれませんが、妊娠がわかる少し前に1回や2回飲んだくらいでは悪影響は少なくつくられています。

 

妊娠の初期症状で熱が出ていたから、間違って鎮痛薬を飲んだくらいではそれ程心配する必要はありません。

持病がある人は薬が必須

妊娠中には薬を全く使ってはいけないと思う人も多いのですが、実は持病がある人に限っては薬を飲んだほうがよい場合があります。

 

病気の症状が出れば胎児の発育にまで影響を及ぼします。
母体の治療のためにたくさんの薬を使って急性期の症状を抑えるより、日常的に予防薬を使って抑えるほうが薬の影響が少なくなるからです。

 

私も喘息を持っていて出産しました。
そんなとき医師に「体内に吸収されにくいステロイド吸入を使いなさい」と指導されたことを覚えています。

 

母体が喘息の発作を出せば胎児に酸素が回らなくなってリスクが生じます。
大発作をおこすと薬剤も強くなりやすいため予防が重要だと指導されていました。

 

ステロイド吸入器なら肺に局所的に効くため、胎児には影響が少ないそうです。
出産時に発作があると出産も困難になるため、予防したほうがよいそうですね。

男性が飲む薬の影響

もともと男性側は20%程度で異常がみられていて、問題があれば授精しないため、薬の影響はでません。
問題が出るとすれば薬の服用から約74日前後です。
心配な方は、長期的に薬の服用に注意してみてください。

まとめ

絶対に避けたい薬をのぞけば、妊婦でも薬は飲んで大丈夫な場合もあるのです。
薬を飲まなければならない病気を持っていれば、その病気によって胎児に影響を及ぼすこともあるため、医師と相談のうえ副作用が少ない治療を続けてみてください。

 

市販薬や漢方薬なら効き目も弱く、間違って1回飲んだくらいならあまり影響はありません。

 

妊娠中は薬を100%飲んではいけないわけではなく、症状を抑えるために必要なら最低限利用し上手く付き合う必要があるわけです。

参考資料http://www.achmc.pref.aichi.jp/sector/hoken/information/pdf/drugtaioutebikikaitei%20.pdf