アトピー性皮膚炎は遺伝するのか?妊娠中にできる対策7つ

妊娠とアレルギー遺伝 妊娠中のQ&A

2017年10月7日更新
もともとアトピー性皮膚炎を持つ方が妊娠すると、もしかしたら赤ちゃんにも遺伝するのでは?という心配が出てきます。私も小さい頃にアトピー性皮膚炎が酷かったほうで、喘息や鼻炎なども持っている複合的なアレルギー体質のため、妊娠中にはとても注意しました。妊婦さんはできるならやれることはやっておきたい!と思うものです。アトピー性皮膚炎は遺伝するのか?そして妊娠中に対処する方法を紹介します。

  1. アトピー性皮膚炎は遺伝する?
  2. 母親のみなら30%の確率
  3. 両親がアレルギー体質でないなら0%?
    1. 祖父母から遺伝する可能性もあり
  4. 妊娠中にアレルギーを遺伝させない対処方法7つ
    1. 1・清潔にしすぎない
    2. 2・和食を中心とした食事
    3. 3・アレルゲンを避ける
    4. 4・自律神経が乱れる生活をしない
    5. 5・腸内環境を整える
    6. 6・花粉症の時期を避ける
    7. 7・子どもの感染症を予防しすぎない
  5. アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
    1. アトピーの原因とは?
    2. アトピー性皮膚炎は遺伝する?
    3. アトピーは一生治らない?
  6. アレルギーの環境因子になりえるもの
    1. 子どもがアレルギーの場合の掃除
    2. アレルギーの悪化要因となるもの
    3. 子どもがアレルギーでもペットはOK?
    4. 入浴は毎日
    5. 洗濯石鹸にも注意したい
    6. 海に入ってもいい?
    7. アトピーがある子どものスポーツ
  7. アレルギーマーチに注意
    1. アレルギーマーチとは?
    2. 乳幼児のアレルギー
    3. 気管支喘息の発症
    4. 10歳以降のアレルギー
  8. 妊娠中と食物アレルギーについて
    1. 皮膚からの影響が考えられる
    2. 子どものプールは逆効果の可能性
  9. 生まれてからは食物アレルギーに注意
      1. 赤ちゃんが食物アレルギーをおこしやすい理由
    1. アレルギー症状には2種類ある
    2. 乳幼児で避けたい食品
    3. 食事日記を付けるとわかりやすい
    4. 食物アレルギーは治ることが多い
  10. まとめ

アトピー性皮膚炎は遺伝する?

アトピー遺伝
アトピー性皮膚炎はそのものが遺伝するというより、アレルギー体質が遺伝する可能性があります。両親どちらもアレルギー体質の場合、子どもに遺伝する割合は50%ともいわれています。お母さんのみの場合はもう少し割合が低くなり、子どもを数人産めば1人はなんともないのにもう1人はアトピーなど子どもにより体質が異なります。

母親のみなら30%の確率

母親のみなら30%程度まで遺伝する割合が減らせるともいわれているため、お母さんがアトピー性皮膚炎だからといって、必ずしも子どもにもその性質が伝わるわけではありません。しかし割合としては高く、アレルギー体質は子どもに伝わりやすいものと考えておくと良いでしょう。

両親がアレルギー体質でないなら0%?

実は両親がアレルギー体質でなくても、子どもがアトピー性皮膚炎にかかる割合は0%ではありません。もしかしたら両親のどちらも本来はアレルギー体質を持っているのに、後天的な生活習慣や食生活などにより一生涯で発症しないケースもあるからです。

祖父母から遺伝する可能性もあり

さらに両親が持っていなくても祖父母などから遺伝する可能性もあります。アレルギー体質は近年の子どもでは増えているともいわれており、遺伝子だけでは判断することはできないのかもしれません。環境問題による大気汚染・食品添加物・ダニなどの増加などアレルギーを発症する要因はたくさんあるからです。

妊娠中にアレルギーを遺伝させない対処方法7つ

妊婦とアレルギー遺伝
アレルギーがなぜ起こるのか未だにわかっていない部分が多くあります。遺伝によるものだという説もありますが、現代人は後天的な生活習慣や食生活などでも影響されているようで、遺伝子だけの問題では片付けられない状態となっています。このことを考えると、妊娠中の工夫により生まれてくる赤ちゃんがアレルギー体質になりにくいように対処することができるといえるでしょう。

1・清潔にしすぎない

現代人は清潔にしすぎることで、アレルギーが過剰に働いている方が増えています。子どもがアトピー性皮膚炎になるのも、洗いすぎだとも考えることができます。皮膚には常在菌がいるため、洗いすぎや消毒をしすぎると、常在菌までもいなくなります。皮膚に雑菌が繁殖しないのも常在菌がバランスを取っているからで、皮膚を清潔にしすぎると肌のバリア機能が落ちることがあります。

2・和食を中心とした食事

昔の日本人と今の日本人の違いといえば、食生活が大きく変わったことです。以前はお米と魚、野菜、大豆食品、発酵食品などを中心とした食事でした。今は食事が洋食化しており、脂肪やたんぱく質の摂取のしすぎがアレルギーの原因だと指摘する方もいます。妊娠中から和食中心に変えると、血液を通し赤ちゃんにも栄養が届けられるため、将来アレルギーを予防できる可能性もあるかもしれません。

3・アレルゲンを避ける

妊娠中にできるだけアレルゲンとなりやすいものを避けると、生まれてくる赤ちゃんがアレルギー体質になりにくいという説があります。食品では卵・牛乳・小麦粉に含まれるグルテンなどです。和食を心掛けるとこれらの食品を減らすことができるようになります。また食事は単品メニューよりも、定食のように多品目を食べられるメニューのほうが特定の食品を摂りすぎずアレルギーを減らせるともいわれています。

4・自律神経が乱れる生活をしない

喘息は自律神経失調症だという記事でも紹介しましたが、アレルギー体質の人は自律神経が乱れている方が多いようです。妊娠中は早寝早起きを心がけ、自律神経を上手く刺激する生活習慣を心掛けてみましょう。夜遅く起きていることや、過剰なストレス、食べすぎなども自律神経を乱します。
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5・腸内環境を整える

アレルギーを持つ方は腸内環境が乱れている方が多いともいわれています。発酵食品を積極的に食べて腸内環境を整えましょう。免疫細胞の60%は腸にあるといわれているため、便秘や下痢をしやすい方は、腸を元気にするだけでもアレルギーを改善できる可能性があります。母体の調子が整えば繋がっている赤ちゃんの健康も守ることにもなります。
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6・花粉症の時期を避ける

出産後に大量の花粉にさらされると、IgEが増えすぎて発症する年齢が早くなるともいわれています。人がアレルゲンに対しアレルギー症状を起こすかは、その人が持つIgEを溜め込むことができるコップの大きさにより変わるとされています。そのコップから溢れるようになるとはじめてアレルギーとなると考えられているのです。子どもを産む時期は花粉症の時期と重ならないほうが、アレルゲンに触れる時期が少ないともいえます。

7・子どもの感染症を予防しすぎない

イギリスのStrachan博士は乳幼児の頃に感染症にかかる割合が少ないと、アレルギーにかかるのではないか?という仮設を立てています。乳幼児に何度も感染症にかかることで免疫力が備わり、それがアレルギーリスクを抑えるとしています。だからといって予防接種もせず感染症にかからせるのが良いというわけではありません。重症化する恐れがある病気は国で定めた予防接種として実行されているわけですから、予防できるものは予防しながら、風邪や細菌感染程度はあまり予防しすぎるのは避けたほうが良いかもしれません。犬や猫を幼少期に飼っていたほうが、アレルギーにかかりにくいという説もあるからです。

アトピー性皮膚炎ってどんな病気?

アトピー遺伝
子どものアレルギー症状で代表とされているのが、アトピー性皮膚炎です。次のような症状があるときに、アレルギー性の皮膚炎だといえます。子どもの頃は皮膚のかぶれがおこりやすいため、皮膚炎=アトピー性皮膚炎ではありません。

・遺伝的な要素を持っている
・湿疹が悪くなったり良くなったりを繰り返す
・痒みが強くかくと症状が酷くなる
・皮膚が乾燥しやすい
・アレルギーを起こしたことがある
・成長とともに症状が軽減する

アトピーの原因とは?

子どもがアトピー性皮膚炎になる原因は、遺伝的な要素と環境因子の2種類が考えられます。遺伝的な要素とは、もともと皮膚のバリア機能が弱い体質を親から受け継いだためです。皮膚には外界からの異物を侵入させないバリア機能があり、その役割となっているのが角質細胞内にある天然保湿因子やセラミドの存在です。これらの物質が少ないために、汗などの刺激を受けやすく、細菌が皮膚から侵入しやすい状態です。遺伝的な要素で、IgE抗体をつくりやすい体質でも、アレルギーがおこりやすくなります。

環境因子とはアレルギーとは関係がない原因です。ダニ、ハウスダスト、カビ、植物などの刺激でかぶれています。汗や掻く刺激なども影響しており、シャンプーや石鹸などの化学的物質の影響も考えなければなりません。アレルギーが原因でなければ、その物質を取り除くと改善できる可能性があります。

アトピー性皮膚炎は遺伝する?

アトピー性皮膚炎の原因には遺伝の問題があるため、親子や兄弟などで発症歴があると遺伝する可能性があります。家族で喘息、鼻炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患を持っていると遺伝しやすいことが知られています。しかし環境因子も影響しているため、遺伝要素があっても必ず発症するわけではありません。

アトピーは一生治らない?

遺伝的な要素は一生治りませんが、アトピーは環境因子も関係しているため、長い目で見て治療することで改善する例はあります。子どもの頃アトピーでも成長すると改善しやすい傾向があるため、一生治らないわけではありません。自分が影響しやすい環境を整えて、アトピーを発症する原因を取り除きましょう。

アレルギーの環境因子になりえるもの

アレルギー遺伝
アレルギーは環境因子での悪化も考えられるため、できるだけ周りから排除することが大切です。乳幼児では消化器官の未発達から食物の影響を受けやすくなっています。あまり早い年齢から離乳食を与えるのは、アレルギーのもととも考えられているようです。ほかにもダニやハウスダスト対策、シャンプーや石鹸などの物理的刺激を避けましょう。

子どもがアレルギーの場合の掃除

アレルギーはダニやハウスダストが環境因子になりやすいため、掃除を毎日することは大切です。カーペットを止めてフリーリングに変え、掃除と拭き掃除をやればホコリやダニは蓄積しません。布製の家具もダニの発生源となるため、レザーソファーがおすすめです。掃除の後に換気を徹底して、カビやダニの発生を防ぎましょう。

アレルギーの悪化要因となるもの

乾燥しやすい場合は保湿を心がけて、ひっかくことを避けます。汗をかいた後も痒みが出やすいため、濡れタオルでやさしく拭いてあげましょう。ペットの毛、植物の花粉なども影響することがあります。強い日差しに長時間当たること、熱すぎるお風呂、心理的なストレスもアレルギー要因です。

子どもがアレルギーでもペットはOK?

もともとペットを飼っているのに手放す必要はありません。しかし、ペットの毛、フケ、唾液などがアレルゲンとなる可能性があります。ペットを飼っている場合は、清潔に保ち掃除を徹底しましょう。犬でもトイプードルはアレルギーがある方でも比較的飼いやすいといわれています。海外の研究では子どものころからペットを飼っていると、さまざまな常在菌と触れ合うことができ、逆にアレルギー対策になるという報告もあるようです。

入浴は毎日

アレルギーがある方は毎日入浴が基本です。皮膚に付いた汗や垢が刺激となる可能性があるからです。しかし、もともとセラミドが少なくうるおい成分が低下しているため、洗いすぎは禁物です。石鹸を付けずシャワーを浴びるだけでも、アレルギー対策になります。高温のお風呂に入ることは、必要な皮脂を洗い流す原因となります。
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洗濯石鹸にも注意したい

アレルギーがある子どもがいる場合は、洗濯石鹸にも注意が必要です。合成洗剤には界面活性剤が含まれ、肌への刺激があります。石鹸での洗濯は汚れ落としがしにくい問題があるので、酸素系漂白剤を定期的に使いましょう。

海に入ってもいい?

アトピー性皮膚炎がある子どもで、皮膚炎がひどいときは海水が刺激となるため避けましょう。皮膚が落ち着いているときは、泳いでもかまいません。体を動かすとストレス発散となり、自律神経を整えるのにおすすめです。

アトピーがある子どものスポーツ

スポーツも子どものストレス発散となり、自律神経を整えるために役立ちます。しかし、汗をかいたままにすると刺激となるため、習い事をしているなら帰ってきたらタオルで拭くか、シャワーを浴びる必要があります。

アレルギーマーチに注意

アレルギー体質は年齢によって出る症状が異なり、赤ちゃんの頃にはアトピー性皮膚炎で、成長すると治ってくることがあります。しかし、異なるアレルギー症状へと移行しやすいため、どの年齢でもアレルギー対策が重要です。

アレルギーマーチとは?

アレルギー症状が次から次へと移行することをいいます。アトピー性皮膚炎、鼻炎、喘息はどれもアレルギー体質からくるもので、大人になるにつれて症状が変化していきます。

乳幼児のアレルギー

乳幼児のころは食べ物からアレルギーを発症することが多くなっています。牛乳や卵などがアレルギー要因となりやすいため、早い段階から与えないようにしましょう。親がこれらの食品にアレルギーを持っている場合も注意が必要です。下痢や便秘、皮膚炎などをおこすようになります。

気管支喘息の発症

乳幼児にアトピー性皮膚炎だった子どもの一部は、気管支喘息へと移行します。このころはハウスダストが原因となることが多いようです。7~8歳くらいで一部が改善し、大人まで移行しません。

10歳以降のアレルギー

10歳以降に喘息になった場合や、小児から10歳まで喘息が続いている場合は、成人の喘息へと移行する可能性があります。大人の喘息は治りにくく、一生付き合っていく方も少なくありません。喘息にはならなくても、鼻炎やじんましんなどが発症しやすいこともあります。

妊娠中と食物アレルギーについて

アトピー遺伝
以前は妊娠中に特定の食品を食べることや、アレルゲンとなる食物を食べ過ぎるのは、生まれてくる子どものアレルギー原因だと考えられていました。今でもそのような対策を信じて実践する人はいます。

科学的な根拠はありません
妊娠中の女性に牛乳や卵を食べてもらう研究がおこなわれていますが、普通の食事をしたグループと比べて、生まれてくる子どものアレルギー体質には差がないことがわかりました。そのため日本でのガイドラインでは、妊娠中の食事制限は不要だとされています。食べ物からの影響は少ないと考えられているようです。

皮膚からの影響が考えられる

近年では食物での影響というより、皮膚から吸収されるアレルゲンで影響が出ることが指摘されるようになりました。最近おこった小麦を含む石鹸でのアレルギー発症も、皮膚から取り込んだアレルゲンが原因です。妊娠中に皮膚に塗るスキンケア、シャンプーなど皮膚から吸収する成分の影響で、子どもがアレルギーになるという説が登場しています。

子どものプールは逆効果の可能性

昔から喘息の子どもにはプールで泳がせる対策が取られてきました。呼吸機能を整えて、自律神経を鍛えることができると考えられていたためです。しかし最近の研究ではプールに含まれる塩素の影響で、喘息が悪化するという専門家の指摘も出てきています。皮膚からの吸収でアレルギーがおこると考えると、プールに長時間入れるのは避けるべきです。

生まれてからは食物アレルギーに注意

アトピー遺伝
妊娠中に子どものアレルギーを防ぐなら、皮膚から吸収する化学物質に注意しましょう。生まれてからは、赤ちゃん自身の食物アレルギー対策が有効になります。

赤ちゃんが食物アレルギーをおこしやすい理由

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ消化器官や免疫機能が発達していません。すると食べ物を異物とみなすとIgE抗体をつくり、アレルギー反応がおきます。食物アレルギーは0~1歳までにおこりやすいため、注意しましょう。

アレルギー症状には2種類ある

アレルゲンとなる食物を食べてから2時間以内に症状が出るのが、即時性アレルギーといいます。その一方で数時間遅れてアレルギー症状を出るものを、遅延型アレルギーといいます。遅れて出るアレルギーは、アトピー性皮膚炎の原因となりやすいのです。重篤な症状が出るアナフィラキシーショックも遅延型で多くなっています。

乳幼児で避けたい食品

赤ちゃんの頃にアレルギーをおこしやすい食物がわかっています。卵、牛乳、小麦が90%近くを占めているのです。少なくともこれらの食品を早い年齢で与えるのは注意しましょう。母乳を通して赤ちゃんに伝わる可能性もあるため、ママも食べ過ぎに注意です。ママが必要以上に控える必要はなく、食べ過ぎなければそれほど影響はありません。

食事日記を付けるとわかりやすい

遅れてアトピー性皮膚炎のような症状が出た場合は、食事日記を付けてみましょう。数時間から数日遅れて出るアレルギー症状もあります。離乳食が始まったら日記を付けておくと、後でアレルゲンを特定するのに役立ちます。食物を除去する治療は、医師に相談してからやりましょう。

食物アレルギーは治ることが多い

赤ちゃんのころに特定の食物が食べられなくても、年齢を重ねるごとに食べられるようになります。腸内機能や免疫力が発達してくるためです。しかし、そばアレルギーなどは、大人になっても改善することはできません。

まとめ

今は大人でもアレルギー体質の人がいますから、妊娠すると赤ちゃんに遺伝しないか心配になることがありますね。私の場合はある程度対処しても子どもに遺伝してしまったようです。しかしある程度対処しておけば安心ですし、もしかしたら遺伝のリスクを減らせるかもしれません。気になる方は母体のアレルギーリスクを減らす対策を実施して、生まれてくる赤ちゃんの環境を整えてみましょう。

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