小児の先天性心臓病の症状と治療!妊娠中の影響とは?

先天性の心臓病にはいろいろな種類があります。多くの場合は妊娠時の影響があるといわれているため、これから赤ちゃんを産む予定の人も知っておきたい病気です。先天性の心臓病は40以上も見られ、軽いものから重症化するものまでわけることができます。

先天性の心臓病の原因とは?

原因がハッキリしていないものが多くなっていますが、原因のひとつとして妊娠中の母体の影響があると考えられています。

・ 妊娠初期に風疹などの感染症にかかったため
・ 母体の栄養状態が悪かったから
・ 放射能の影響
・ 遺伝によるもの

風疹にかかった場合は明らかですが、それ以外でははっきりとした理由はわかりません。元々遺伝子の異常を持っていたのかもしれません。必ずしも妊婦さんが不摂生な生活を続けていたわけではないため、自分を責めないようにしましょう。

卵子が作られる際に遺伝子がコピーされますが、必ずしも健康な卵子が生まれるわけではないのです。人間の受精能力は非常に低く、健康な男女の間でも不完全な細胞はできてしまいます。

先天性の心臓病として比較的多いもの

小児の先天船心臓病
それでは小児の先天性心臓病として比較的多く見られるものを紹介します。心臓の機能に異常がある場合、心臓が左右反対になっているなど様々です。心臓の位置に問題が見られれば、心臓自体に異常を抱えていることが少なくありません。

動脈管開存症

胎児のころは肺呼吸はしていません。そのため肺動脈から大動脈へと直接血液が流れるようにできており、血管同士の間には動脈管と呼ばれる部分が開いています。

出生後すぐに肺呼吸に切り替わるため、通常はこれらの管が閉じるのです。しかしこの管がそのまま開いた状態になると、肺や心臓への血液が多い状態となり心臓に大きな負担をかけてしまいます。その結果心肥大を起こします。

風邪や肺炎を起こしやすく、脈や呼吸が速くなります。酷くなると手足への血流が悪くなりチアノーゼになります。そのまま放置すれば心臓が弱り、肺炎などを繰り返して死亡してしまうことがあります。軽ければ大きくなってから息が切れやすいことや、健康診断などで発見されます。完治させるには手術で管を閉じるか、切断するしか方法がありません。

心房中隔欠損症

妊娠中に何らかの原因により心房中隔の発育が悪く、完全な壁ができず穴が開いている状態です。なかには壁自体が無い場合も見られています。左心房から右心房への血流が多すぎるため、心臓や肺に負担をかけます。

スポンサーリンク

症状が軽ければ学童期に発見され手術するケースもあります。乳幼児では自覚症状もなくわかりにくいのです。ある程度からだが大きくなってからチアノーゼが起きたり、成長が悪く健康診断などで発見されます。息切れがしやすい場合も詳しい検査をしておくと良いでしょう。

穴が小さく負担が少ないならそのまま放置しても良いのですが、穴が大きく心臓や肺に負担がかかるなら手術して穴を塞ぎます。

心室中隔欠損症

同じように壁に穴が開いている病気です。異なるのは小児から既に症状が出やすいことです。重症化もしやすく1歳未満で症状が悪化するケースもあります。風邪や肺炎を起こしやすく、心臓に負担がかかって腫れてきます。

比較的軽症な場合では運動後に息切れ、チアノーゼなどで発見されます。この場合でも手術が必要で、心房よりも寿命が低い傾向があります。比較的軽く穴が小さいなら手術は不要で、薬で様子を見ながら手術するか選択されます。

肺動脈狭窄症

その名の通り肺動脈の出口が狭く、右心室への負担が増えて肥大が起こってきます。体を動かすと息切れを起こし、重症化している場合はチアノーゼになります。軽症の場合を除いて手術にて治療します。

ファロー四徴症

心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右心室の肥大と4つの症状が見られるものです。生後まもなくチアノーゼが出て来て、息切れを起こします。手術により完全に治療する方法や、血流を改善させる治療などが利用されます。手術では人工心肺装置を使い行われます。

先天性の心臓病の発見の仕方

乳幼児のころから、または学童期になってチアノーゼを起こしたり、運動時に息切れを起こすようなら診察を受けて心臓に異常が無いか確かめましょう。レントゲンや心電図にて異常が判断されます。

もし心臓に異常があるとわかったら、日常生活では運動は控えさせます。また風邪をひきやすく肺炎にもなりやすいため注意しましょう。伝染病にも感染しやすく、流行性の病気が流行っている際には感染対策が必要です。

手術をせず大きくなっても生活の工夫で過ごしている人もいますし、早い内に手術して完治させてしまうケースもあります。現代は手術で完治させることができる心臓病も多いため、適切な治療を受けるようにしておきましょう。


関連記事

ジフテリアの症状と治療!ママが知っておきたい予防接種での感染対策

自家中毒症の症状と治療!強い吐き気がある際に注意

小児肺結核の症状と治療!大人も感染に注意したい

目のガンともいわれる「網膜膠腫」の症状と治療について

子どもに多い中耳炎の症状と治療!耳が痛い場合に注意

ダウン症候群(蒙古症)の症状と治療方法について