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ポリオ「急性灰白髄炎」「脊髄性小児麻痺」の症状と治療方法とは?

小児麻痺の原因となるポリオについて紹介します。現在はポリオワクチンを受けますからほとんど見られなくなったようですが、予防接種がまだ未発達の地域に渡航する場合では感染する可能性があります。

ポリオとは?

ポリオは「急性灰白髄炎」または「脊髄性小児麻痺」とも呼ばれています。一般の人ではポリオと呼んだほうがわかりやすいでしょう。この病気にかかると小児麻痺の原因となるため、日本では予防接種が行われています。

小児の麻痺の大きな原因となるのはこのポリオと、脳性麻痺の2種類です。どちらも子どもに見られる病気で、手足の麻痺が起こるため避けたいと思うでしょう。麻痺が起こるといっても、それぞれは異なる病気となります。

ポリオの感染

ポリオになるのはポリオウイルスに感染するためです。このウイルスに侵されると、脊髄の灰白質という部分が病変し様々な症状を起こします。その結果脳から筋肉への信号が伝わらなくなり、手足の麻痺が起こります。

ポリオウイルスは感染している人が保有しています。のど、血液中、便などに含まれています。海外などで感染者が多い地域では、糞から食物が汚染されそこから感染することが多くなっています。

日本のように予防接種がされており、下水道も整備され糞からの感染ルートが極めて低い地域ではまず感染しないと考えておいて大丈夫です。予防接種が開始されたのは昭和36年からで、現在は感染者はほとんど見られていない状況です。

ポリオにかかると起こる症状

・発熱
・頭痛
・背中の痛み
・嘔吐
・下痢

などの症状が最初に起こります。次第に下半身の麻痺が出てきます。最初に起こる症状は風邪ともよく似ているため区別するのは難しいでしょう。

また、感染しても麻痺が起こるような強い症状が出ることは稀です。もし感染しても症状が軽く知らない内に治り、免疫ができて生涯かからなくなります。感染しても何も症状が起こらない人もいるため、そのような場合は本人もわかりません。

感染は小児だけでなく大人でもかかります。小さい頃にポリオワクチンを利用した人は免疫力を獲得しています。ただし一部の人で子どものころにポリオワクチンを実施する割合が少なかった世代もいます。その場合は自分の子どもの予防接種のときに一緒に利用したり、海外への渡航の際に受ける方法もあります。

麻痺が起こるのは?

38度前後の発熱が出て、頭痛やのどの痛み、食欲不振など風邪に似た症状が起こります。たいていは普通の風邪と勘違いして治るのですが、一部の人でそのまま手足に麻痺が見られることがあります。

麻痺が出る場合では、3日くらい風邪の症状が見られ、その後発熱が収まったときに起こります。風邪が治ったと思ったら突然手足が動かなくなるようなら早めに病院を受診すると良いでしょう。

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麻痺は手足のみでほかの部分は影響がありません。どのくらいの麻痺が起こるかは、脊髄がどれだけ侵されたかにより変わってきます。

更に重症化する例

ポリオのなかでもランドリー型と呼ばれるものは更に重症化します。手足の麻痺も稀ですから、もっと割合は少なくなります。

手足の麻痺より酷くなると、上半身へ麻痺が進みます。この場合手足が動かないだけでなく、呼吸機能まで低下するため問題が起こります。

ポリオの治療について

ポリオの治療
気になるのがポリオになったらどのような治療をするか?でしょう。風邪のような症状が出て麻痺が無いなら特に治療する必要は無く、生涯免疫力が獲得されますから、海外に渡航する際でも問題はありません。

ただし、ポリオと診断された場合は注意が必要です。この病気は指定伝染病となっているため、これに準じた治療を開始しなければなりません。現在ポリオに感染し発症したとしても有効な治療方法はなく、対処療法のみとなるからです。

また、殆どの場合感染自体には気が付かないため、早い段階で治療するのは難しいのです。多くの場合下半身の麻痺が起きてはじめて異常に気がつき、この段階では既に脊髄が侵されており有効な治療は難しくなります。

一番使われる治療方法は、患部を安静に保つことです。治療薬としてビタミン剤や医薬品などが用いられることもありますが、あまり有効ではありません。

ポリオにかかると筋肉が萎縮したり、痛みを感じることがあります。まずはそれを防ぐ治療が先決となります。痛みがあれば湿布をして取り除き、手足の変形を防ぐよう固定したりもします。

発症してからしばらくするとマッサージや運動療法などで回復させます。あまり麻痺が酷くなければ手足が動かせるようになるまで回復することもあります。その場合は数日から1ヶ月など短期間で回復していきます。

もし重症化してしまった場合でも、根気良くマッサージや運動療法、電気治療などを続けると回復できると考えられています。この場合は数年ほどかかることもあるため、家族や本人、病院がそれぞれ協力し合いながら治療を進めていきます。

もし数年たっても回復しない場合では、脊髄の損傷が大きかったということで、治癒は難しくなります。この場合は手術など他の方法で運動機能の向上を目指す場合もあります。

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