想像妊娠かも?と思ったら症状・基礎体温・検査薬のことをチェックしよう

想像妊娠

想像妊娠、言葉くらいは聞いたことがある方もいるでしょう。
強い妊娠の願望がホルモンの変化をもたらし、実際に肉体的な変化をおこしてしまうものです。

海外には本当にお腹が大きくなってしまった方もいるのだとか。

 

具体的にどのような症状が出るのか、想像妊娠についてまとめました。
一般女性なら誰でもおこる可能性がありますから、知識として覚えておきましょう。

想像妊娠とは?

想像妊娠
「もしかしたら想像妊娠かも?」と思ったら想像妊娠の詳細を確認しておきましょう。

想像妊娠の定義

想像妊娠は正式名称ではなく、「偽妊娠」が病気名です。
偽妊娠とは心身症の一種で、妊娠していないのに妊娠しているような症状が出ます。

 

心身症とは精神的なストレスでおこる病気総称です。
精神病と勘違いしている方もいるようですが、心身症とはストレスが原因でおこる病気全般のことで、動悸や喘息、胃痛などの症状も当てはまります。

 

肩こりやイライラ、頭痛などの症状もストレスが原因なら心身症なのです。
「それなら私も心身症を経験していた!」と思った方も多いと思います。
それくらい人はストレスで体に影響がおこしやすく、たまたま妊娠しているかのような症状が出たのが想像妊娠というわけです。

想像妊娠の原因

想像妊娠の主な原因は強いストレスだと考えられています。
周りから妊娠をせかされて強いストレスを感じている場合や、以前流産したことがあるため妊娠への強い願望やストレスを感じている場合でも想像妊娠はおこる可能性があります。
逆に絶対に妊娠したくないというストレスが女性ホルモンを変化させてしまうこともあるのです。

 

生理が遅れて「もしかしたら妊娠したかも?」と思っている精神状態が影響することもあります。
この場合医師の診察で明らかに妊娠していないことがわかれば、直ぐに生理がきます。
多くの場合は勘違いで、実際に出産まで症状が進むことは稀です。
海外のように医療設備が整っていない場合は出産ギリギリまで気が付かないことはありえるかもしれませんが、日本ではまずないでしょう。

生理前のホルモン状態が妊娠と似ている

想像妊娠になる原因は、生理前のホルモン状態が妊娠と似ていることにあります。

 

生理前になると受精卵の着床を促すため、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌して、子宮内膜を充実させるのです。
プロゲステロンは体温を高くして、体に水分を溜め込む性質があるため、このときのホルモン状態が妊娠と似ていて、想像妊娠となってしまうことがあります。

 

実際に妊娠しているときの症状と生理前の症状は見分けがつきにくく、強い妊娠の願望が妊娠の症状をひきおこすと考えられます。
「妊娠したい」「妊娠したくない」どちらの症状も妊娠に意識を集中させている状態で、少しの変化にも敏感になり、生理前の症状を妊娠と勘違いしてしまうのです。

 

その症状が強くなれば女性ホルモンバランスの変化にも影響を及ぼし、症状が強くなって妊娠と似た症状が出ると考えられています。

精神的な影響で生理だって遅れる

女性の体はデリケートで、ストレスによりホルモンバランスが乱れることはよくあります。

 

生理は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスの変化によりおこります。
このホルモンの分泌を決めているのは脳の視床下部や脳下垂体なのです。
ストレスがおこれば当然脳の働きに影響を及ぼし、ホルモンバランスが崩れる可能性もあります。

 

女性で生理不順がある方は基礎体温を測り、きちんと正しい周期になっているか確認しましょう。
生理不順になっている方は排卵がおこらない人も少なくありません。
排卵がおこらなければ当然妊娠もしませんから、自分の体をチェックするようにしましょう。

 

想像妊娠の場合も高温期が長期間続たと勘違いすることがありますが、それ以前から基礎体温を測っていれば、本当に妊娠したか判断ができるはずです。

想像妊娠の症状

想像妊娠の症状
想像妊娠では本当に妊娠しているような症状が出ます。

生理が止まる

想像妊娠で生理が止まるのは、精神的な影響による女性ホルモンのバランスが乱れるためです。
生理が完全に止まる人、症状があっても出血が少量である人もいます。
ストレスなどにより自律神経が乱れれば、女性ホルモンの分泌にも影響を及ぼすため、生理が止まってしまうのです。

つわり

想像妊娠では吐き気、胸のムカムカなどの症状がおこる人もいます。
実際に吐くほどの強い症状はおこりにくいようです。

 

つわりの症状も女性ホルモンの変化によるもので、胸の張り・気持ち悪さなどを感じます。
この症状は生理前症候群でもおこるものです。
想像妊娠と生理前症候群の違いはわかりにくく、比較は難しいでしょう。

お腹が大きくなる

想像妊娠
画像出典http://www.dailymail.co.uk/
海外では実際に想像妊娠でお腹が膨れる様子が記録されています。
サンパウロに住む彼女は、腹部の痛みで産婦人科に運ばれました。
本人も妊娠していることを疑わなかったようで、実際に医師の診察を受けて想像妊娠と診断されるまでニセの妊娠とはわからなかったようです。

 

ただし彼女の場合は、事前に妊婦検診も受けていたようで、胎児の様子も確認され、女の子が宿っていることも確認されていたのです。
しかし、違う病院でいざ出産ということになると、赤ちゃんは宿っておらず想像妊娠であることがわかったのです。

想像妊娠になると基礎体温は上がる?

想像妊娠の場合、生理前に基礎体温は上がりますが、生理予定日を過ぎれば基礎体温が下がることが一般的です。
そのまま基礎体温が上がり続ける場合は、ホルモン分泌に問題がある可能性もあるため、病院を受診してください。

 

生理周期が28周期なら、前半が14日、後半が14日程度です。
前半は生理が始まった日から排卵日までで、低温期となるため基礎体温は低い状態です。
後半は排卵日から生理前までで、高温期となり基礎体温は高くなります。

 

高温期とは受精卵の着床に備えた時期で、プロゲステロンが分泌し体温を高くしています。
この時期に受精がなければ妊娠は成立しませんから、高温期が14日経過したところで体温が低下し生理がくるのです。

 

想像妊娠の場合は、受精卵の着床はおきていません。
そのため高温期は14日程度で終了し、低温期に入って生理がきます。

熱っぽいと感じるのは?

妊娠したいという気持ちが強いと、高温期が長く続いたように感じ妊娠したと勘違いしてしまうこともあります。
普段基礎体温を測っていなければ生理周期は感覚的なものでしかなく、「妊娠したい」「妊娠したくない」という思いが強すぎると、高温期が長いように錯覚してしまうのです。

 

さらに日常生活でもさまざまな影響を受けて、毎日体温は微妙に違っています。
昼間太陽の光をたくさん浴びて体に熱がこもっている場合や、風邪のひきかけということも考えられるでしょう。

 

たとえ熱っぽいと感じられても、想像妊娠の場合では数日すれば生理がくることになります。
もしかしたら通常より体温が高くなる時期が長く感じられたのかもしれませんね。

私も経験した想像妊娠と似た症状

実は私も妊娠を強く願っている頃に想像妊娠と似たような症状を経験したことがあります。
つわりのような気持ち悪さ、熱っぽい感じ、お腹が張っているような感じが出ていました。
その後生理が来て生理前症候群だったことを知り、「妊娠していなかったんだ」とがっかりしたことがあります。

想像妊娠で妊娠検査薬は反応する?

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想像妊娠で妊娠検査薬は反応しません。
もしかしたら妊娠したかも?と思ったら必ず医師の診察を受けるか、市販の妊娠検査薬を利用し、妊娠していないことを確認しましょう。

 

妊娠検査薬が陽性となるためには、妊娠を継続させるhCGホルモンが分泌していることが必要です。
想像妊娠ではhCGホルモンが分泌しないため、妊娠検査薬は反応しません。

 

病院に行き検査をしてもらうと、想像妊娠の場合次のことがわかります。

・尿中のhCGホルモンが上昇しない
・子宮内に胎児がいない

病院を受診すれば、この2点で想像妊娠であることが確定されます。

検査薬が陰性になったら想像妊娠じゃなく化学流産かも

想像妊娠と検査薬
妊娠のような症状が出ていたのにもかかわらず、妊娠検査薬が陰性になった場合、必ずしも想像妊娠とは限りません。
なぜなら「化学流産」した可能性もあるからです。

化学流産

いったん受精したのですが、着床を失敗した状態です。
受精卵の染色体異常があると、受精しても着床することはできません。
エコー検査で胎嚢が見える前に流産した場合のことを、化学流産といいます。
医学的には化学流産は流産に含まれているものではありません。

 

胎嚢は妊娠5~6週になると確認されることが多く、その前に妊娠検査薬を利用すると陽性となる可能性があります。
今は早い段階から妊娠検査薬が使えるようになり、知らなくてもいいことまでわかるようになってしまいました。

 

化学流産と想像妊娠は別物です。

・妊娠検査薬が陽性になっていたのに妊娠していなかった
・妊娠のような症状があったのに妊娠検査薬で陰性だった

このような場合は想像妊娠ではなく、化学流産した可能性もあります。

想像妊娠と妊娠の違いは?

想像妊娠と妊娠は明らかな違いがあります。

エコー検査で胎児が確認できない

想像妊娠の場合妊娠検査薬で調べても陽性になることはなく、病院でエコー検査をしてもらっても胎児が確認できません。

 

先ほど紹介したサンパウロの女性の例では、他人の診断結果を間違って伝えたのではないでしょうか。
なぜなら想像妊娠で胎児が確認されることはないからです。

 

海外の例で想像妊娠から妊娠直前までいたった例では、病院の設備が整っていない地域や、設備があっても妊婦さん自身が病院を受診する意識が薄い地域でみられていることです。
日本でも妊婦さん自身が「絶対に妊娠している」と思い込み、病院を受診するのを拒んでいれば、お腹が大きくなるまで気が付かないこともあるかもしれません。

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想像妊娠は動物にもあるの?

想像妊娠と動物
実はこの想像妊娠は動物でも実際に見られるものです。
犬などの動物にも見られ、発情期によるホルモンの変化で乳腺が発達するなどの症状がみられます。
動物の場合人と異なり精神的な影響ではありません。

 

動物の想像妊娠は飼い犬や飼い猫でもみられています。
発情期から2~3か月で現れることが多く、猫は症状が短期間でおさまるのに対し、犬は母乳が出るなど妊娠しているような症状が出るのが特徴です。

 

犬が想像妊娠をおこりやすいのは、発情後の黄体が妊娠と同様の状態となるからです。
これによりプロゲステロンの分泌が続き、偽の妊娠がおこると考えられています。
症状は胸が張る、母乳が出るなどの症状です。
犬によっては嘔吐や食欲不振がみられ、陣痛のような症状が出ることもあります。

 

哺乳類の偽妊娠は異常な問題ではなく、発情を抑えるために避妊手術をすれば防げることです。
よくテレビやネットなどでも、「犬が自分以外の子犬や子猫に母乳を与えた」という話を聞くことがありますが、これは発情と関係しています。

想像妊娠は男性にもあるの?

調べてみると、世の中には男性が子供を出産したというケースが幾つかあって驚きました。
しかし、よく見てみると性転換手術をした女性が男性の姿になって出産しただけということが多いようです。

 

人によっては男性性器と女性性器の両方を持ち合わせて生まれてくる場合もあります。
このような方なら子宮や卵巣が問題なければ、男性の姿として出産できる可能性はあるのかもしれません。

 

男性が想像妊娠したような症状が現れたら、それは心身症の一種です。
医学的にはクーヴァード症候群とも呼ばれるもので、男性でつわりのような症状がおこります。
特徴は妻が妊娠しており、夫も同じようにつわりがおこることです。
妻が出産すれば夫のつわりも改善します。

 

男性が出産した?!というのは下記の動画で見ることができます。

想像妊娠の治し方

想像妊娠の治し方は、医師からはっきり「妊娠していない」と診断されることです。

検査で妊娠していないことを明確にする

妊娠検査薬で陰性になってもまだ想像妊娠のことを信じられないなら、病院を受診しましょう。
エコー検査を受ければ胎児がお腹の中にいないことがわかり、偽妊娠がはっきりとします。

ホルモンバランスを整える

体温が上がりつわりのような症状が長引く原因は、プロゲステロンの影響を受けている可能性があります。
ピルを飲んでいる場合は、医師から指導された通り正しく服用してください。

 

現代社会では環境ホルモンでエストロゲン過剰になることはあっても、プロゲステロン過剰になることは少なくなっています。
ホルモンバランスを乱す原因はプロゲステロンの過剰ではなく、化学物質がホルモンかく乱剤となりエストロゲンを過剰にしている可能性があるでしょう。

 

実は生理前症候群や更年期障害の原因は、プロゲステロンが少ないためにおこっていることをご存知でしょうか?
2つのホルモンはお互いを抑制する働きがあります。
プロゲステロンは排卵しなければ分泌できず、生理周期が乱れている方や更年期の場合、プロゲステロンが分泌できていません。

 

女性ホルモンは2つの分泌がバランスの良いときに適切な状態となります。
エストロゲンの過剰分泌は乳がんを引き起こすリスクがあって、プロゲステロン不足のほうが深刻なのです。

 

エストロゲンは乳腺を発達させる働きがあるため、エストロゲン過剰の人は生理前になるとプロゲステロンの作用で抑えきれず、胸が張ります。
生理前に妊娠しているような症状が出る原因は、エストロゲン過剰のせいかもしれません。

ストレスを軽減させる

女性ホルモンのバランスが乱れる原因のひとつにストレスがあります。
脳からの指令で女性ホルモンのバランスを調節しているため、ストレスがかかると正しく指令が伝わりません。
想像妊娠のような症状を繰り返す方は、ホルモンバランスを整えるためにストレス対策をしましょう。

想像妊娠に夫はどう反応すべき?

男性は論理派が多く、女性は感情で左右されてしまう方が少なくないようです。
そのため妻が想像妊娠していても夫にはその気持ちが理解できない可能性があります。
想像妊娠して夫に相談しても「妊娠していなかっただけじゃない?」「勘違いしていただけじゃないの?」と冷めた言葉が返ってきそうです。

 

女性は感情に左右されやすいから子育てができて、男性は現実を見るから狩りができるのです。
そもそも男女の脳はもともと違うもののため、妻が想像妊娠する気持ちは夫に理解してもらうことはないでしょう。

 

それでも女性が「妊娠したい」「妊娠したくない」という気持ちで、想像妊娠してしまうことは夫なら理解しておく必要があります。
妻が夫に想像妊娠の気持ちを理解して欲しくなったら、「アドバイスが欲しいのではなく、ただ聞いてほしい」と伝えてみてください。

リラックスして想像妊娠を乗り切ろう

想像妊娠は女性なら1度や2度は経験したことがあるのではないでしょうか。
私も「妊娠したい」という強い思いから、生理前になると吐き気や胸の張りが強くなり、何度生理がきて落ち込んだかわかりません。

女性のホルモンバランスはとてもデリケートですから、妊娠しているような症状が出ても現実を見つめ、冷静に対処するようにしてみてください。
想像妊娠の対処法の一番はリラックスすることです。